なぜなにGA文庫大賞 一問一答の巻 その4

 iPhoneの「Sorcerer」を最初からやり直して幾星霜。
 やっと僧侶と魔術師が育ってきたので、そろそろビショップに転職させようと画策中の今日この頃。みなさまいかがお過ごしでしょうか。GA文庫K村です。
 それにしてもこの「Sorcerer」、モンスターを倒したときの経験値バランスが本家「ウィザードリィ」よりも若干リーズナブルになってる感じで、レベルアップのための経験値稼ぎがそれほどストレスなくやれますです。
 なかでもK村的フェイバリットモンスターは、JAVAWACKIESという名前のカエルくん。
 ブレス、状態異常付与、呪文などのイヤな攻撃は一切なく、ひたすら前衛に殴りかかり、仲間を呼ぶ。
 HPが多めで硬いせいで、レベルが低いうちはそこそこ苦労しますが、前衛がある程度育ってくると絶好の経験値サプライヤーになりますです。
 ウィズと言えば、グレーターデーモン道場が有名ですが、こっちはそれほど経験値がもらえないものの、リスクが非常に低いのが売り。
 ありがとうカエルくん! あいらぶゆー!
 というわけで、今日もカエル狩りをしながら一問一答その4です!
Q:現在発売されているこれまでの新人賞受賞作はパロディネタが多く見られます。応募作でのパロディネタについて、どうお考えですか?
A:それによって作品がおもしろくなるのなら入れればいいし、そうでないなら避ければよいのでは、というくらいの立ち位置です。

 というか、パロディというのは受け手が元ネタを知っていて、そのうえで楽しむもの、という前提があります。
 その時点で実は間口が狭い。
 では審査において編集部はどのような読み方をするか、という話になるわけですが、端的に言うと、
「元ネタがわからなくても作品がおもしろいかどうか」
がひとつの判断基準になります。
「なんかよくわからんけど、勢いがあっておもしろい」
とか、
「元ネタがさっぱりわからないけど、楽しそうでいい感じ」
とか。
 そんなふうに思えるかどうか。
 言い換えると、元ネタがわからなくても楽しめる。
 わかればもっと楽しめる。
 そういう作りになっていれば大丈夫。
 逆に言うと、作品がおもしろくなかったら、パロディ部分がどれほど優れていようともダメ、ということです。
 入っていたから不利、ということにはならないし、入っていないと不利、ということでもない。
 最終的な判断基準は、作品がおもしろいかどうか、ここだけがよりどころでありまする。
Q:すでに賞を獲っている作品とヒロインが同じ傾向、例えば人称が俺、暴力的である、加えてミステリ風味である、という作品は選考において不利になるのでしょうか?
A:え~、これだけの材料では有利も不利も判断できません、というのが率直なアレなのですが、さすがにそれだけだと全然回答にならないので少し詳しく。

 既存の作品との相似が審査においてどのように扱われるか、という点に関してですが、それがオリジナリティのない“マネ”だったらさすがに落ちます。
 それはもう間違いなく。
 ですが、そうではなく要素だけを取り出して単語やあらすじレベルで比較したら確かに似ている、という程度のものであれば、問題ありません。
 これまた先の質問に対する回答と被りますが、結局それが別作品としておもしろいかどうか、が問題なのです。
 で、ある一定以上のおもしろさをクリアした後で、
「でもこれ、○○に似てない?」
という話が出た時に、単に要素が共通なだけなのか、それともマネと言えるレベルなのか、というところを判断するわけです。
 もちろんそれ以前に
「これは○○のマネでしかないのでは。しかも不出来」
と判断されればそこで落ちますが。
 あらためて質問に戻りますが、ここでの質問者さんの意図が、
「自分の書いているものが要素的に既存の受賞作と被るんだけど、それって大丈夫?」
ということであるなら、それは心配ご無用、とキッパリお答えできます。
 まずは目指すものを追い掛けて書き上げてください。
 そのうえで応募いただければ、心して読ませて頂きます。
 というわけで、今回はここまで。
 次にお会いするときは、グレーターデーモンを狩れるようになってるといいなぁ。