

「マスターピース」製作には、30体以上にもおよぶ新規模型が作り起こされました。メインのゼータ・ガンダム(ルー・ルカ機と呼称されてました)をはじめとする小松原氏(公式HP)が作り起こした機体と、プラモデル改造作品、そしてリ・ガズィなどフルスクラッチ作品が全国のプロ・アマ造形スタッフたちの手によって製作されていきました。
今回の企画を進める上で、非常に気を使った部分は、全モビルスーツの統一感です。個々の造形スタッフが、好き勝手に作品を作ると、出来上がった作例の雰囲気がバラバラなりかねません。
ここで、3Dプロデュースを担当する小松原氏の出番です。
機体の表現、塗装など、すべて同一の世界観を再現するために、こと細かく指示され、模型製作過程のチェックを行っていました。

■フルスクラッチ作品、市販プラモ改造など、多数の立体物が製作されました。2台以上を掲載するMSは複数作成されています。
模型の製作が開始されてから全部の作品が完成するまでのべ7カ月。毎週2回ほど行われた打ち合わせには、必ず小松原氏が同席。ほかの仕事の打ち合わせも手伝って、何時寝て、何時モデルを作っているんだ? と思えるほど、ハードなスケジュールだったと思います。小松原氏の黙々と自身の作品作りに打ち込み、日々出来上がってくる造形スタッフたちの作品群のチェックを続けている姿が印象に残っています。
一度、造形スタッフさんとの打ち合わせに同席したのですが、その真剣な指示出し(やりとり)に、同席してるのが怖くなってしましました。 あまりのハイレベルな注文に、造形スタッフさんが帰りに電車に飛び込んでしまうのではないか? と思えるほど、厳しく、細かく、なおかつ的確な指示が出されたのでした。
ただ、地方からわざわざ出てきた造形スタッフさんへの配慮も忘れないのが小松原氏です。普通見せることのない未発表作品を見せたりしていました。また、○モールドに斜線の入ったディテールを見た造形スタッフさんが「ここも一発彫りですか? 凄いです」との問いに小松原氏は少し笑みを浮かべ「いや、俺もそれほど神じゃない、こういう場所はこうして作るんだ」と製作方法を伝授するなど、常に男気を感じたものです。
そんな小松原氏や造形スタッフたちの努力もあって、素晴らしい模型たちが出来上がりました。今回はその中の数点を紹介していきたいと思います。この模型をちゃんと模型テイストで見せる書籍企画も検討していますので、ご意見いただけるとうれしいですね。(次回に続く)
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