
35MAX シリーズ第1弾:すべての基本はスコープドッグ!
今、ボトムズが熱い!
見回しても、各社から「ボトムズ」やその外伝「青の騎士ベルゼルガ物語」関連のアイテムが出ている。ヌルめではあるが大のボトムズファンを自称するボクとしては、この頃の隆盛は嬉しい限りなのだ。
さて、今回は“俺の運命を変えた”といっても過言ではないその「ボトムズ」から、ATのアクションモデルのひとつの完成型「35MAXシリーズ」を紹介する!
■プロポーションは、数ある“スコタコ”の中でも個性的な部類に入る。一度見たら忘れられない
「装甲騎兵ボトムズ」をよく知らない若い人たちに解説する……のはめんどくさいので簡単に言うと「ブレード○ンナー」で「地○の○示録」で「デュ○ン 砂の○星」な、暗~いロボットアニメだということだけ覚えておいてくれればOKだ。
そういえば、テレビがまだ家に1台しかなかったあの当時、相撲中継を譲ってボクにボトムズを見せてくれた親父が、サンサ編のフィアナを背負って延々砂漠を歩くエピソード(ほぼそれだけで30分費やした)を一緒に見て、終わって一言。「……おまえ、コレ面白いのか?」と尋ねてきたことが鮮明に記憶に残っている。
そんな硬派でストイックで地味~なアニメを、小学生のボクは見続けた。母親にタカラ刊の「デュアルマガジン」をねだって買ってもらったりもした。付録についていたボードのシミュレーションゲーム(あれでヘックスとかユニットとかの用語を覚えたのよ)を友だちと遊んだ思い出が懐かしいなぁ。ちなみに任天堂のファミコンはボトムズ放映中の夏に発売された。そんな頃だ。
退廃した戦後のやさぐれ感と、あまりの女っ気のなさは、今の萌え系全盛の時代に育ったアニメファンには「なんじゃこりゃ」と言われて見向きもされないかもしれない。ただ、ガンダムのブームに端を発した「リアルロボット」の系譜は、まずこの「装甲騎兵ボトムズ」でいったん頂点を極めたのだという、この点だけは押さえておいてほしい。
■塗装は軽い汚しの入った半光沢。ほどよい質感で好感が持てる。レンズはクリアで、遠目に存在感を放つ
「35MAX(サンゴーマックス)」は、マックスファクトリーの「装甲騎兵ボトムズ」アクションフィギュアシリーズの名称だ。現在5つのアイテムがラインアップされており、次作も次々にリリースされようとしている。まずは一番最初に発売された「ATM09-ST スコープドッグ」から行ってみよう!
この「35MAXシリーズ」の特徴は、ズバリ頭の大きさだ。
当時発表され、商品やポスターなどに使用された画稿のイメージ通りなのに感動した!(箱裏の真ん中で、銃口を上にして構えているポーズ、あれがそれだ!)
そうそう、誰が言い始めたかは知らないが、スコープドッグのことは「スコタコ」と呼ぶのが通だ(スコープ付きのタコ頭だから?)。ちなみにTVアニメ本編では、劇中登場する機体はなんでも「AT(エーティー)」と呼ばれ、“スコープドッグ”やら“ストライクドッグ”やらといった固有名詞を登場人物たちが口にすることはついぞなかったのも、ボトムズ流のこだわりとなっている。
■肘関節はここまで曲がる! 驚いた
手に取ってみると、この頭の大きさというのはほとんど気にならない。むしろ、1メートルくらい離れて見てみるとその真価が発揮されることに気づく。
あれだ、歌舞伎役者など、“舞台に立つ役者は顔が大きい方が映える”の法則である。1/35スケールは、ATのモデルとしても小ぶりで、それだからこそ、むしろ顔の部分を強調することによって「35MAX」らしい味わいが生まれているのだ。
■中身の詰まったPVC完成品、といったカンジで重量感もある。スケールに見合ったディテールも気持ちいい
「ボトムズ」本放送の頃は、アニメ番組というのは回によって作画にバラツキがあった。笑っちゃうようなものすごい形になって登場することだって日常茶飯事。
だから、昔のアニメファンは登場する機体に対して、頭の中にそれぞれのベストプロポーションを持っていたりするものなのだ。ただ個人的には、好きではあったけれども、この緑のタコ頭をはじめ、便器頭やカエル型のATを“カッコイイ”と思ったことはなかったような気がする。
つまり、ATがカッコ良かったらウソなのだ!……ってのは言い過ぎかもしれないが、この「35MAX」はその辺り、適切に解を導き出していると言えないだろうか?
■脚部のメカニカルなカンジもたまらない。六角形の装甲鈑に、ターンピックも冴えてるなあ。足裏もバッチリ
カッコ良さとカッコ悪さ、この両立がATを立体化する上での肝だ。ベスト、ではないかもしれないが、かなりの高次元で「35MAX」はそれをクリアしている。頭の大きさも含め、1つの解釈としてこれはアリだと思うのだが、いかがだろうか。
じっと見てるとホラ、可愛く思えてくるのだ……このタコ頭が(笑)。
■付属パーツもツボを押さえている。専用マシンガンに、手首パーツも豊富に付く
鉄錆の臭いがしてきそうなリアル感。これこそATの醍醐味。丸い頭と肩に、下半身のメカメカしさの組み合わせの妙。嗚呼……スコープドッグの造形は奥が深いものよのう。
ここまでプロポーションを追求していながら、さすがマックスファクトリーの可動検討課。アクションもぬかりなし。ポーズについては万の言葉を費やすよりも、まずは写真を見てもらおう。
これだけのものが完成品で手に入るというところが素晴らしいではないか。次回以降もシリーズのラインアップを取り上げて紹介してみたいと思う。
次回 「陸亀」──来週も、キリコと地獄に付き合ってもらう

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35MAX AT-COLLECTION SERIES 01 スコープドッグ
発売:マックスファクトリー
価格:5,040円
原型:マックスファクトリー可動検討課(濱崎剛・八木篤史)
仕様:1/35 塗装済み完成品アクションフィギュア
購入はこちら→Amazon.co.jp

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