
宮川武×甘露樹「リンスちゃん」コラボの過程を垣間見る楽しみ
人気原型師・宮川 武(みやがわ たけし)氏のイベント限定フィギュアを紹介するぞ!
この1/6スケールサイズの女の子は、「リンスちゃん PVC完成品 甘露樹オリジナルフィギュア」。デザインは、「To Heart2」など人気ゲームのキャラクターデザインに参加している甘露 樹(あまづゆ たつき)氏によるものだ。
フィギュアメーカー・クレイズを主催する宮川氏は、個人のガレージキットディーラーとしてもずっと即売会に参加している。宮川氏のT's systemでは毎回何体もの新作フィギュアを目にすることができ、これらのキットを買い求めるファンでブースは賑わう。
新鮮さを求めて常にアクティブなクリエイター精神を発揮する宮川氏のことは、昨年11月に秋葉原で開催されたクレイズ主催のイベント「クレイズ萌え~ろ祭り!」でのインタビューを交えたコラムの中で紹介したことがあるので、覚えている読者もいるかと思う。
今回紹介する「リンスちゃん」は、数多くのクリエイターたちとコラボを実現してきた宮川氏の1作品だ。ここでは、いただいた貴重なサンプルを撮影したので、あらゆる角度から紹介してその魅力を伝えてみたい。
ワンダーフェスティバル 2007[冬]で初お目見えしたこのフィギュアは、イベント限定品として作られたもので、一般販売はされていない。宮川氏は、イベントにわざわざ足を運んでくれるファンへのサービスをと、こうした会場限定フィギュアを製作して販売しているのだ。
まずは全体を見てみよう。大きめの原型を作るのが好きだという宮川氏の常で、この「リンスちゃん」も1/6サイズになっているが、膝立ちポーズなので1/8程度のボリューム感だ。
コンセプトはバニーガールだろう、長い耳が付いているカチューシャとコスチュームデザインが可愛い。大きなバストに細いウェスト、メリハリの効いたプロポーションが、宮川氏の真骨頂といった感じだ。
「リンスちゃん」の元のデザインを手がけたのは、人気イラストレーターの甘露樹氏。PCで絵を描くのがまだ一般的でなかった15年ほど前にも、パソコン通信の世界などでは既に名前を知られていた絵師だ。
カクテル・ソフト「Piaキャロットへようこそ!!」の原画を手がけた後、美少女ゲームメーカー・Leafで数々の大ヒットゲームに関わっていることはご存じの通り。そんなスゴいクリエイターがデザインしたのが、この子なのだ。
特筆すべきは、デザインに関連した資料が小冊子として付属していること。8ページほどの冊子には、多数の甘露氏のデザインラフに、原型製作への宮川氏に宛てた指定やガイド、そして希望項目などが添えられている。
これを眺めながら改めてフィギュアを見ると、甘露氏の細かな要望をいかに宮川氏が形にしていったのかが窺えて興味深いのだ。
「ワキはこういう風に見せてくれると嬉しいです」「レオタード部分は仕上げをツルツルした感じでできたりしないでしょうか?」「胸を上から見たところです。この部分にスキマができるとうれしい(´∀`)」といった具合で、コラボがどのように実現したかを知る手がかりになるのが、両方のファンにとって嬉しいはずだ。
完成度の高い可愛いフィギュアそのものが手にできるという幸せ、そしてそれが生まれるまでのドラマを想像する楽しみ。ただの完成品に終わらず、創造の過程をたどって楽しむことができるという点で、このフィギュアの企画は面白いと思う。
宮川氏のファンならば、ぜひイベントに足を運んで、毎回工夫の凝らされた限定フィギュアを手に入れてみることをオススメしたい。

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「リンスちゃん PVC完成品 甘露樹オリジナルフィギュア」
原型:宮川武(T's system.)
イメージイラスト:甘露樹
仕様:1/6スケール PVC完成品、台座付属、全高約130ミリ(オカメオウム含まず)
備考:イベント会場限定品

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