
艦船模型にこだわって20年!プラモメーカー「ピットロード」訪問
本格的な冬も間近に迫る11月の末、GA Graphic編集部は神奈川県高津区にあるプラモデルメーカー「ピットロード」の本社を訪れた。
ピットロードは、精密な艦船模型キットを中心に開発を続けているメーカーだ。GAのこちらのページでも毎月のように新商品を紹介しているので読者にも既にお馴染みのことだろう。
海育ちのボクは、地味に戦艦が好きだ。ピットロードの製品のリリースを眺めているだけでも心躍る。取材を申し込んでみたところ、快諾していただいたので行ってきたぞ。
■組み上がったばかりの「こんごう」テストショットを手に嬉しそうな社長の鈴木氏。1階は直営店「ノースポート」
ピットロード本社は、東急田園都市線の梶が谷駅から歩いて10分ほどのところにある。住宅が並ぶ普通の街並みの中に、事務所はあった。
どう見ても普通の、街の模型屋さんだ。何も知らない人が前を通りかかっても、まさか、このお店がプラモデルの開発をしている人気メーカーだとは思わないに違いない。
通された部屋は、資料のプラモやガレージキットなどが山積みだ!
ピットロードは、今から約25年前にまずごく普通の模型小売り店から出発したそうだ。その頃はちょうどガンプラブームで、今よりもプラモ業界は活気があった。5年後くらいにはプラモメーカーとしての出発を果たしたピットロードは、Nゲージなど電車の模型で有名なグリーンマックスが電車専門の路線を採った際、「スカイウェーブシリーズ(※1)」を引き取って再販するところからスタートしたという。
(※1/スカイウェーブシリーズ:かつてグリーンマックスが発売していた1/700の洋上模型シリーズ)
■記事の最後で紹介するが、これは近日発売の「1/350 こんごう」テストショット。手前は従来品の1/700版
そして約1年後、オリジナルのキット「1/700 はつゆき」を開発。それが大きな反響を呼んだ。当時最新鋭だった海自の護衛艦のキットはどこからも発売されておらず、人気のキットとなった。そして○○年後、同じく海上自衛隊の誇るイージス艦(1993年竣工)「1/700 こんごう」を他社に先駆けて発売する。これがピットロードを大きく飛躍させることとなるベストセラーになるのだ。
この「こんごう」は、ほとんど突貫と言っていいくらいの必死の作業を敢行して発売にこぎつけたという。企画から金型製作、製品化までなんとわずか2カ月!
社長をして、「あれほど大変だったことは後にも先にもない」と言わしめる大変さだったようだが、そのおかげで、当時最新鋭艦だった「こんごう」のキットは、艦船モデラーのみならず多くのファンに歓迎された。こうした大手のメーカーにはなかなか真似できないフットワークの軽さが、強みかもしれない。
■全長は45センチ強。この大きさだからこそ表現し得るディテールが素晴らしい
ピットロードは、5年ほど前から大型キットの金型を中国の工場で作るようになった。
海外に金型工場を置くことで、国内だけでは難しかった「空母ニミッツ」など、他社も二の足を踏んでいた大型艦船キットも発売できるようになったのだ。
とはいえ頭が痛いのは、やはり品質管理だそうだ。金型製作は現在でも機械やコンピュータではなく、職人の業に頼るところが大きいのだが、これがなかなか安定しないらしい。同じ工場でも、次のアイテムの時には同様の作業なのに上手くいかないことがあるという。
ピットロードがファンの絶大な支持を得ている理由は、そのディテールの精巧さにある。ブランドの持つ信頼を維持するために日々苦労されているのだなぁ、と社長の話を聞いて思ったボクだった。
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1/350 インジェクションキット 海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-73 こんごう
発売:ピットロード
価格:予価7,560円(税込)
発売日:今冬発売予定
仕様:フルハル/ウォーターラインのコンパチ
購入はこちら→Amazon.co.jp

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※掲載の写真は試作品(テストショット)のため、実際の製品と異なる場合があります。
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