

 壽屋 至高のプラキット 白き狼「コマンドウルフ」原型を紹介!
HMM(ハイエンドマスターモデル)としてリリースが始まったコトブキヤの「ZOIDS(ゾイド)」プラキットシリーズ。シールドライガーに続く第2弾として、白いコンパクトなボディが精悍な狼型ゾイド「コマンドウルフ」が登場する。
模型イベントなどで、初めてコトブキヤのゾイドシリーズを目にしたときの衝撃は、なかなか言葉では語り尽くせない。
「なぜ、コトブキヤがゾイドを手がけたのか?」という興味と、「子ども向け玩具としてしか認識していなかったゾイドが、抜群のプロポーションと細部まで作り込まれたメカメカしいパーツで構成されていたこと」が非常に印象的だったのだ。
しかも、コトブキヤが手がけるのにも関わらず、ガレージキットとして販売されるのではなく、プラモデルとしてリリースされるというから驚きも倍増した。
そんなコトブキヤのゾイドシリーズの最新作が、待望の白銀のオオカミ「コマンドウルフ」だ。今回、プラキットの原型となった貴重な原型塗装サンプルをお借りすることができたので紹介しよう。
製品はいわゆる多色成型(イロプラ)仕様なので、組み立てるだけで、ほぼ完璧なカラーリングの「コマンドウルフ」を完成させることが可能だ。
コトブキヤのイロプラへのこだわりは凄まじく、こんな細かく小さなパーツまで色分けしているのか!! と何度も驚かされた。「コマンドウルフ」は比較的大人しいカラーパターンなので、パーツ数約250個と、初心者にも作りやすいはずだ(ちなみに同社が発売するR-1などのパーツ構成のすごさといったら……なのだ!)。
早速、「コマンドウルフ」の頭部から見ていこう。コクピットには、パイロットフィギュアを搭乗させることができるほか、メインコンソールパネルも可動するようになっている。
また、コクピットを囲うオレンジ色のクリアキャノピーは開閉可能。もちろん、鋭く尖った攻撃的な牙がレイアウトされた口も開閉式だ。
顔から胴体にかけて多めに施された白い装甲と、そこに見え隠れするメカパーツのメカメカしさが、男のロマンを掻き立てる。ベースとなる胴体への連結も、ポリキャップの採用で、大きく遠吠えする姿の再現も可能となっている。
下面には、インテークや、放熱フィンなどがこれでもか! というほどに再現され、重なり合った重厚なメカ描写が秀逸だ。これらのメカディテールが積み上げられて生物の外観を形成するところがゾイドの魅力の1つだろう。無機質なメカの集合体でありながら、オオカミという生物のプロポーションを再現するという難題を、このキットは直線的かつグラマラスな構成でメカメカしく見事に再現している。
パーツ間を跨ぐようにレイアウトされた動力パイプ(?)にも細かいディテールが施され、柔軟パーツを採用したことで可動の妨げとなることを避けている。
前脚と後脚の付け根部分に自動車のブレーキディスクに似たパーツが仕込まれていたり、背中から伸びる4本のエキゾーストパイプがバイクのチューンナップパーツを彷彿とさせたりと、メカニック好きならばニヤリ、としてしまうポイントも多い。
可動部が集中する4本の足は、それぞれ内部フレームと白い装甲で再現されている。装甲の隙間から見えるメカやアクチュエーターの表現が見事だ。また、ディスプレイ時に気になる地面への接地もバッチリ決まっている。足裏も意地悪く確認してみると、スキなくモールドが彫り込まれていて感心させられる。
対ゾイド用2連装ビーム砲も見事に再現。背中にレイアウトされた特徴的な2連砲座も砲塔の旋回、砲身の上下可動を行うことができる。砲身にも細かいディテールが施され兵器としてのメカニックな雰囲気を演出しているほか、クリアキャノピーは、頭部コクピットと同様、開閉式でコックピット内シートも再現されている。白い装甲と、ブルーグレーのシックなボディカラーには、このオレンジ色のキャノピーが良いアクセントになっているようだ。
胸部に内蔵されるゾイドコアも忘れていない。ゾイドコアはキャノピー同様のクリアパーツで再現。もちろん、劇中と同じく本体への収納が可能だ。
玩具であるオリジナルゾイドとは、また違った存在感を持つプラキット「RHI-3 コマンドウルフ」。
突き詰められた構成とエッジの立ったパーツのシャープ仕上がり。そして、こだわり尽くした、細く彫り込まれたスジ彫りやモールド表現は、ガレージキットメーカーとして君臨するコトブキヤらしい造形美を感じさせる。
一般的なプラモデルにはない“キレ”を持ったこのキットは、ガレージキットの尖った表現力と、プラモデルの作りやすさを併せ持った意欲作といえるだろう。
ゾイドを知っている世代はもちろん、違う世代のファンにも、今回の写真群で、その造形の面白さやこだわりを感じ取っていただければと思う。
なお、多色成型されたパーツは、塗装なしで組み立ててもイメージに近い仕上がりが期待できる。できればその上にツヤ消しスプレーを吹いて全体のツヤを整えると、驚くほどリアルな「コマンドウルフ」を手にすることができるので、是非挑戦してみよう。
加えて、部分的に塗装を施したり、スミ入れをしてやれば、さらにグッと引き締まった仕上がりとなるはず。もちろんフル塗装すれば、紹介した写真のような素晴らしい仕上げを満喫できる。
ハイエンドマスターモデルの名に恥じないコトブキヤのゾイドシリーズ。独自のディテールアップも楽しみつつ、そのこだわりの造形をじっくりと味わってみてほしい。

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コマンドウルフ
作品名:ゾイドシリーズ
価格:3,150円(税込)
発売日:2007年6月予定
仕様:1/72スケール プラスチック組立キット(プラ:244 PVC:5 ポリ:29)、全高約400ミリ
ご購入はこちら:コトブキヤ WEBSHOP

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