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2008年12月29日更新! |
連載第2回では、頭部やコクピットブロックを中心に小松原氏の手による立体設定を解説しよう。
頭部ブロック
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美しいRを描く半球状の頭部は、敢えて薄い装甲として作り上げられている。スコープドッグでは頭部形状を球体とすることにより、耐弾性能を犠牲にせずに装甲を薄くすることが可能になったと考えられる。その分、頭部の半球の形状そのものが高い精度を保っていることが前提となる。
造型を手がけた小松原氏が特に拘りを持って製作したという頭部形状は、工業製品としての極められた美しさまでも表現しきる、うっとりとするような曲面が魅力だ。
ターレットレンズの回転、ターレット基部のスリットに沿う可動、バイザー開閉など、頭部のギミックは立体でも再現されている。
首周り
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ATの首周りは、パイロットの頭を取り囲むように位置している。ここには、パイロット保護のための衝撃吸収用パッドが取り付けられた。このパッドは、厚みや大きさ、取り付け位置まで考慮されており、立体にも反映されている。
シートには、ヘッドレストを含めバケットタイプを意識した形状が取り込まれている。
上半身フレーム
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コクピットにはフレーム構造を採用。その形状と構造を「檻(おり)」になぞらえ、一部の兵士からは「ケージ」と呼ばれている。
フレーム構造である、という設定はアニメ内では必要がないものであり、模型でもここまで突き詰めて造型されているものはほとんどない。背骨のように見える部分はシートを取り付ける支柱となる。
また、胸部サイドの装甲板は、衝撃に対する強度が必要なため、戦車などと同様に溶接されているとされた。片貝氏のデザインした画稿と同様に、すべてのパネルは実際に取り外しができるようになっており、その精度の高さには驚く。
フレームは軽量化のために肉抜き穴が開けられているなど、細かな部分の考証も突き詰められている。
コクピット内装
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シートの右側には、ラックが設置された。このラックはアーマーマグナムや自動小銃といったパイロット用の携行火器を収納するという想定。これも、実際に立体として作成した際にクリアランスが確認されたため設置できたものだ。
運用上の利便性などを考慮した結果、わざわざこうした装備を用意するところなど、細かな部分にも配慮されていることが分かる。
コクピット周囲の処理
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胸部ハッチにかかる荷重や衝撃を受け止めるため、ボディ側に張り出しが設けられ、コーナー部分はより荷重がかかる部分であるため、大きめのL字型プレートが取り付けられている。
◆ ◆ ◆
全高約4メートルの乗り物であるATは、上半身のほとんどの容積がコクピットとなっている。人間が座り、操作するメカの表現をする上で、スコープドッグはほかにないほどに生々しく描写が可能な素材だ。
今回紹介した上半身が、フレーム構造という根幹を成す構造や、そこに組みつけられた内装と外装、可動ギミックのすべてを盛り込んだ頭部など、映像で描写された魅力的な設定を裏打ちする説得力に溢れたものだということが理解してもらえたのではないだろうか。
次回は腕部のギミックや武装などについて紹介する。
©サンライズ
■関連リンク
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