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2009年09月08日更新! |

「THE ビッグオー」が、バンダイ コレクターズ事業部の名において超合金魂となって“鋳造”された!
今回は、アニメ「THE ビッグオー」と魅力あるメガデウスのデザインを生み出したクリエイター・さとうけいいち氏のインタビューとともに、満を持して登場した超合金魂ビッグオーを徹底的に紹介していこう。
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「THE ビッグオー」は、1999年にWOWOWで放映されたアニメシリーズ。その独特な世界観と映像のテイストには10年が経過した現在でも、根強いファンがいる。海外でも高く評価され、第2期までが製作された。近年では「スーパーロボット大戦」シリーズに出演しており、新たなファン層をも獲得していることでも知られる。
主人公のロジャー・スミスはパラダイムシティで活躍するネゴシエイター(交渉人)だ。彼のビッグオーは、仕事の過程で人の手ではいかんともしがたい事態に陥った際に、その圧倒的な力を発揮する。レトロな世界観の中で、胸のすくようなアクションシーンが展開される作品の魅力は、年月が経過しても衰えることがない。
今回は、超合金魂 ビッグオーについて、さとうけいいち氏にお話を聞いてきた。ビッグオーという存在は、超合金のアイテムになるべくして生まれたロボットであった。作品誕生の経緯と、類い希なアイテム開発過程を辿ったビッグオーの全貌を明らかにする。
◆ ◆ ◆
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──さとうさんが当時「THE ビッグオー」を手がけられることになった経緯は、どういったものだったのでしょうか?
【さとう氏】:僕はもともとサンライズ作品に関わるアニメーターでした。「機動戦士ガンダムZZ」や「逆襲のシャア」のメカシーンの原画など、意外にもアニメーターとしての原点はロボットだったんです。それがだんだんとキャラクターを描く方にシフトしていった中、90年代に今川泰宏監督らのオファーでOVA「ジャイアントロボ」に作監・メカデザインで参加しました。その後、新しいロボットアクション物を模索していた当時のサンライズに企画を持ち込んだんです。
──「THE ビッグオー」では、世界観の構築からメカデザイン、キャラクターデザインまで手がけられていますね
【さとう氏】:世界観を含めて、ゼロから全部を起こせるのはワクワクしましたね。でも、「ビッグオー」は企画の最初の立ち上がりからしてまずロボットありきなんですよ。既存のロボット物との差別化を図ってあんなレトロな世界を用意しましたが、巨大なロボットが“大立ち回り”できることが前提だったんです。キャラクターもロボットの後で作りました。
──それまでのロボット作品との違いを出す、という点について、ほかに気をつけられたところは?
【さとう氏】:いまでも現在進行形で感じていることなんですが、アニメシーンにおいてヒーローロボットとしてのカッコいい見得ポーズとか、美しい殺陣の演出がなくなって久しいなと思うんです。だから、ビッグオーではそれを取り戻した上で、新しいアクションが確立できればいいな、と考えていました。デザイン的にも頭部をクリアパーツにしてみたり、前腕部が誇張された特異なシルエットにしてみたり、などですね。ディテールではなく、昔のロボットのようにシルエットだけで個体がパッと判別できるものを目指しました。
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──なるほど。視聴者が「ビッグオー」の世界観、アクション、デザインの新しさの中にどこか懐かしさを感じるのは、そういった回帰の意図もあるからなんですね。
【さとう氏】:僕はもともと洋画が好きなものですから、70年代のTVドラマのテイストを取り込んでいます。それは、もともと企画の意図でもあった「高年齢層(ハイターゲット)への訴求」の狙いからの選択でもあります。そして、そういうお客さんを対象とした映像作りと同時に、当時バンダイでスタートしていた「超合金魂」のように、オトナ向けの玩具として商品化されればいいなぁ、と考えてビッグオーを作っていたんですよ。
──10年を経て、ようやくそれが実現したというわけですね。
【さとう氏】:そうですね。10年の間に超合金魂もさまざまな技術が蓄積され、素晴らしいビッグオーの立体が出来上がって嬉しい限りです。
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──では、超合金魂ビッグオーについて伺います。造型面でのコンセプトは?
【さとう氏】:作品内でのビッグオーは、映像演出上の都合でいろんな点でデフォルメされた描写がされています。DVDジャケットやイラスト等で僕がこれまでに描いてきたイラストとは、ズレがあったりも当然するわけですが、超合金魂化に当たっては、オリジナルの僕のデザインに近づけた造型を目指してもらいました。武装は映像イメージに近いですけど。
──今回はさとうさん自らが監修で深く開発に関わっていらっしゃると伺いましたが?
【さとう氏】:僕は自分でも玩具や海外SF作品のコレクターズアイテムなどが大好きで、造型の監修だけでなくギミックにも意見を出させてもらいました。今回、コレクターズ事業部で開発に当たってくれたチームは素晴らしい方々の集まりで、「ビッグオー」という作品にも思い入れを持ってもらっていたのも幸運でした。足首のサスペンションギミックなどは、第1話のアクションシーンからのフィードバックなんですが、こうしたこれまでの玩具になかったアイデアをどんどん盛り込んできてくれるんですよ。また、微妙な三次曲面で構成される首から肩、胴体にかけてのなだらかなラインなど、ほとんど最初のトライで理想通りのものを作ってくれました。
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──さとうさん自身の拘りのポイントなどを教えていただけますか?
【さとう氏】:まず、ロボットはカッコ良く立たないとダメだと思っていたので、膝の関節が若干ですが前方に曲がるように(いわゆる鳥脚状関節)お願いしました。こうすると、腰が前に出て見映えのある立ち姿になります。また、豊富なオプション装備や劇中のギミックの再現、といったウリだけでなく、買った人に是非箱から出して飾ってほしくて、「触って初めて理解できる」ポイントを盛り込んでいるんですよ。
──それは、どういった部分でしょう?
【さとう氏】:たとえば、エッジが立っていますがウェストのところはダイキャストパーツを使っています。手でロボットを持つと、指が触れる部分です。そこに、冷んやりとしたダイキャストがあると、超合金アイテムを手にしている感じを理屈でなく味わうことができるでしょう? そのほかにも、先ほどいった足首のサスペンションギミックなどは、ビッグオー本体を持ち上げると、まるで車のタイヤが吊り上げられた時に自重で下がるように、足首がわずかに落ちて中のシリンダー構造がチラリと見えるんです。
──たしかに、それは実際に触れてみないと分からないですね。
【さとう氏】:そうなんです。持ち上げた状態からテーブルに置いてみると分かるんですが、この足首のサスがあるおかげで「ズシャン」と接地する感覚が手に伝わってくるのが気持ちいいんですよ。自分でもついつい、持ち上げては置く、という動作を繰り返してしまいます。みなさんも購入したら是非、箱から出して遊んでみてください。
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──監修作業はどういった形で進められたのでしょうか?
【さとう氏】:僕の場合は、絵が描けますから、どこがどういう形になっているだとか、修正指示だとかを具体的に図にして設計チームに伝えられる、というのは大きかったですね。
──表面処理や塗装などにはどういったイメージがありましたか?
【さとう氏】:表面を荒らした鋳造表現も考えましたし、実際につや消しのイメージで試作してもらったりしました。最終的には、もともとのコンセプトだった「甲冑」に通じる、適度な光沢を持った塗装になっています。やはり、多少はツヤがないと高級感が出ないんですね。結果としては重厚感も出て良かったと思います。あとは、表面のリベットの再現にも腐心していただきました。曲面に沿うようにリベットモールドがあるパーツは、インジェクションで型から抜くのは非常に難しいのですが、上手く処理してくれましたね。
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──頭部が2種類付属していますが、これはどうしてでしょうか?
【さとう氏】:僕のイメージ優先で、ノーマルの1.5倍ほどの大きさの頭部を付けてもらいました。もちろんどちらも破綻しないバランスですが、イラストのイメージでは少し大きいんです。こちらの頭部は、S.I.Cシリーズなどを手がけている原型師の安藤賢司さんにお願いしました。ビッグオーはほかの超合金魂と同じくCADで設計しているんですが、頭と可動しないバージョンの手首パーツはわざわざ造型師に作ってもらいました。手で作った造型の味がアクセントになるかと思って。
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──最後に、超合金魂ビッグオーについてコメントをいただけますか?
【さとう氏】:贅沢といっていいスタッフに作ってもらった超合金魂ビッグオーは、「カラクリ」型ロボット──つまり、意外なところが開いてびっくりするような必殺技やギミックが披露されるという劇中のサプライズが、そのまま詰まったアイテムに仕上がっています。プロポーション、ギミック、アクションのすべてが高い次元で成立しているところを、是非手に取って確かめてほしいですね。
──今日はありがとうございました。
◆ ◆ ◆
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超合金魂ビッグオーは、インタビューからも分かるように、デザインを担当したさとう氏が玩具に深い造詣を持っていたことから、通常の超合金魂とはかなり異なる開発が行われた。
プロポーションや形状の監修は当然として、玩具としての価値をより高めるギミックや機構の搭載、さらに飾ったり遊んだりする際の満足感が徹底して追求されている。さとう氏の拘りはオモチャ好きの発想から生まれたものが多く、開発陣とのキャッチボールによって、それらが非常によく汲まれたアイテムとして完成したのだ。
また、関節などにはこれまでの超合金魂のアイテムの開発を通じて生み出された機構が組み込まれている。股関節や膝関節は曲げる際に一段引き出すことで、より角度を付けることができる。また、肘関節も前腕のカバーが一部引き込み式になっているために、フォルムを損なうことなく腕を伸ばすことが可能になった。これらの技術は、超合金魂シリーズがスタートした10年前にはなかったものだ。技術の確実な蓄積が、ビッグオーの完成度を高めたのだ。
10年の歳月は、開発プロジェクトにもう1つの幸運も授けている。CADでの設計を担当する山本剛氏(バンダイ)や原型師の安藤賢司氏らは、玩具化を願って作られた「ビッグオー」の作品そのもののファンであり、思い入れを込めてアイテムの開発に取り組んだという。
その意味でも、さとう氏がアニメ製作当時抱いていた、玩具化の夢は、この超合金魂によってまさに“満を持して”実現したものだといえよう。
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また、ファンには嬉しいことに、魂ウェブ商店限定で「拡張セット」が発売される。この拡張セットは「ファイナルステージ」を除いて、ビッグオーが劇中で見せた必殺技を新規パーツで追加するというものだ。
「O(オー)サンダー」は外装が展開式となった前腕部とエフェクトパーツで、発射の瞬間を見事に再現できる。「モビーディックアンカー」はアンカーの先が開いた状態のものなど3種が付属。台座はビッグオー本体に付属のものに連結し、すべての装備を一緒に飾ることが可能だ。
超合金魂ビッグオーを最大限引き立たせる、バリューに満ちた「拡張セット」を是非ゲットしよう(魂ウェブ商店で近日予約開始。購入はこちら)。そして叫ぶのだ。「ビッグオー、ショーターイム!!」
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超合金魂 THE ビッグオー 作品名:THE ビッグオー 発売元:バンダイ コレクターズ事業部 発売日:2009年9月下旬予定 価格:1万3,440円(税込) 仕様:NONスケール 塗装済み完成品、ベース付属、全高約220ミリ 購入はこちら:ハピネット・オンライン |
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(C)サンライズ
※掲載しました写真は開発中の為、実際の製品と異なる場合がございます。
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