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2007年07月03日更新!


壽屋ACシリーズ「アリーヤ」原型紹介!圧倒的な“メカ”の情報量



写真をクリック! 十年もの間進化を続けてきたフロム・ソフトウェアのゲーム「アーマード・コア」シリーズ。その精巧なプラスチックキットをリリースして人気のコトブキヤ「V.I.」シリーズに、最新作「アリーヤ」が登場する。

「レイレナード 03-AALIYAH(アリーヤ)」は、コトブキヤ「アーマード・コア」シリーズ共通の特徴であるパーツの組み替えギミックを踏襲しつつ、スマートで戦闘的なフォルムに精密なディテールを内包した凄まじいキットに仕上がっている。

「アリーヤ」はシリーズ最新の「アーマード・コア4」からの立体化。「4」ではプラットフォームがPS2から次世代機のXBOX 360に移行し、登場する機体たちは線の増えたより複雑な形状にデザインされている。したがって立体化の難易度は上がっているはずだが、その難しさを見事乗り越え、恐ろしいまでの情報量を持ったキットとして完成した。

 今回、発売されたばかりの「アリーヤ」の原型を撮影する機会を得ることができたので、細部にわたる詳細な写真とともに、このキットの魅力を紹介していく。

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 まず頭部から見ていこう。上半身と同じく鋭角的な形状の頭部は、基部近くに赤く不気味なセンサー部が覗き、兵器としての凄みを醸し出す。側面に注目すると、ミリ単位で刻まれたスリットが頭部をより精密なパーツとして見せる効果を出している。

 胸部の先端は、二重の構造になっており、ここからもメカを感じさせるスリットが見える。上部には少し盛り上がった部分に砲口があるが、キットではこの開口部分をスライド金型できちんと再現している。

 肩パーツは緩やかな曲面を描き、存在感溢れるダイナミックさが特徴的だ。前面のインテーク内部には、上下2段に分かれた内部パーツが配置されている。腕は単純な面構成のところが1つもない。黒と銀のパーツが互いに絡み合うように配置され、立体の面白さを出していると同時に、力強いロボットの腕のイメージを作り上げているところに感動する。肘から下にも何重にもモールドが走り、重い武装を携える“機械の腕”の無骨さを演出しているのだ。

 右肩の後ろに付けられた長い砲身を持つランチャーは、折りたたまれた状態と、展開した射撃体勢の両方を再現可能となっている。

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 絞り込まれた美しいプロポーションの要となっているのが、腰部分だ。ここもかなり複雑な立体構成になっているが、ディテールの配分が絶妙で、上半身と下半身を繋ぐ関節としての腰部の役割が意識されたパーツ構成になっているところに注目だ。

 サイドアーマーにはスラスターの噴射口があり、ここは銀色のパーツで再現されている。太腿部の上部に連結されているサイドアーマーの基部に注目すると、ボールジョイント剥き出しなどといった興ざめな作り方が一切見られないところが凄い。機械を再現する際に大切なポイントが、しっかり抑えられている。

 大剣の刃を思わせる脚部は、膝部分のボリュームとバランスが見事だ。膝裏にはスラスター、スネには機体の荷重を支えるシンプルなシリンダーが見える。そしてがっちりと地面に加重を伝える3本の爪で構成された足首。モールドは足裏にももちろん施されている。

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 全体にいえることだが、このアリーヤを語る上で、シンプルなパーツ構成がどこにもないという点は外せないだろう。モールドや段差が2重以上に彫り込まれているところには、原作ゲーム以上の形状を再現したい、という原型師の執念を感じるほどだ。これでもか、というくらいに施されたモールドは武装パーツの隅々にもおよび、全体をキビキビとした陰影で包むのだ。

 パーツはシャープなエッジが小気味良く、フィンや装甲も実に薄さの効いた形状に作られている。細やかに彫刻されたモールドといい、この精度をプラキットで出せるのは、ガレージキットメーカーとしての出発点を持つコトブキヤならではだろう。

 もちろん、全体を整える曲面主体の外装パーツにも抜かりはない。具体的には肩上部、上半身の上面、スネ前面、左右の足の甲パーツなど、比較的大きなパーツだが、ここは逆にモールドが控えられ、描かれる曲面の美しさを強調しているのだ。微妙なRの再現にこだわったこれらのパーツがポイントポイントに配されているために、「アリーヤ」は複雑さだけでなく、整った美しいシルエットを持った機体としての表現に成功している。

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 その美しさだが、角度を変えて見ると立体の見え方が全く異なることに気付くだろうか。この面白さは、実際に手にとっていろいろな方向から眺めてもらえれば分かってもらえるはずだ。今回は掲載した写真で確認してほしいが、上面からの角度では宇宙船かF1マシンか、というほど流麗な美しい3次曲面が楽しめるのに対し、少し下から見上げると、腕や脇の立体の積層と、そして肩や胸部内側のスリットの複雑さがメカとしての魅力を存分に味あわせてくれる。

 そして圧巻は、やはり背後からの視点だろう。ここまで凄まじく、美しいパーツの重なり合うロボットは見たことがない。背中のハッチ部分がオープンするギミックも再現されており、この内部にもきっちりとモールドが彫り込まれている。このような、メカであることを意識させる小技も心憎い演出だ。

 上半身の上面は滑らかな曲面がうねるように続いて後方へ抜ける。後端部にはレースカーのウィングのような1枚の翼が付けられており、マシン上部の空気流が見えるような連なったラインを感じさせる構成だ。前面の先が尖った頭部もこのエアロダイナミクス(空力処理)に一役買っているように見え、後頭部の後ろに開いた穴はひょっとすると空冷用のインダクションポッド(空気取り入れ口)ではないかと想像するのも楽しい。そうすると、頭部脇の細かなスリットも、やはり何らかのパーツの冷却を担うラジエーターの一部かもしれない。

 そうしたパーツ1つ1つの役割を想像させてくれるのも、この「アリーヤ」の凄いところだ。盛り込まれている情報量が半端ではない。重なりによって生まれる立体は、高さわずか15センチほどの大きさで表現されたロボットとしては、濃厚すぎるくらいの密度で迫ってくる。

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 これほどまでに圧倒的なメカメカしいフォルムを持つ「アリーヤ」だけに、総部品点数は多く、ランナー数は22枚にもおよぶ。これはパーツの色分けのためでもあり、精密なパーツを再現するための分割でもあるので心配は要らない。素組みなら3~4時間もあれば完成するはずだ。“色プラ”仕様は、コトブキヤのプラキットの特徴で、だれでも組み立てるだけで見映えのする憧れの機体を手にできるところが素晴らしい。

 自分で手を加え、さらに完成度を高めたいなら、表面の光沢を整えるマット(つや消し)スプレーがオススメだ。重厚感溢れるマシンに仕上げることができる。もちろん腕に自信のある人はフル塗装に挑戦してみよう。

 もちろん各部パーツはこれまでの「V.I.」シリーズのキットと互換性が保たれているので、ゲーム同様キミだけのオリジナルマシンを組み立てることも可能だ。その上で、「アリーヤ」は「AC4」シリーズ初の立体化ということで、造形的にも大変意欲的なものとなっているところが見逃せない。

 6月発売のこのキットは、このページが載る頃にはもう店頭に並んでいるはずだ。コトブキヤが贈る驚異のプラキット「アリーヤ」を、キミもぜひ手にしてその芸術的なまでの造形を堪能してほしい。




レイレナード 03-AALIYAH(アリーヤ) ヴァリアブル インフィニティ(V.I.)シリーズ
作品名:ARMORED COREシリーズ
価格:3,990円(税込)
発売日:2007年6月
発売元:コトブキヤ
仕様:1/72スケール プラスチック、未塗装組み立てモデル、全高約145ミリ
購入はこちら:コトブキヤ WEBSHOP


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