
「エンジンに負けない走りを」琢磨らホンダ勢が鈴鹿GPを前に会見
ホンダは10月3日(本日)、都内のホテルにおいて、今週末開催されるカーレースの最高峰“2006 F1 世界選手権シリーズ 第17戦フジテレビ日本グランプリレース”を前に記者会見を行った。会見には、Honda Racing F1 Teram、SUPER AGURI F1 TEAMのドライバー&スタッフが登壇し、両チームのマシンを前に今回のレースにかける意気込みなどを語った。
まずは、今年から「ホンダ」として参加している(昨年までBAR Honda)Honda Racing F1 Teramに司会から質問が行われた。ホンダは、今年実に39年ぶりにF1で優勝を飾り、ハンガリーGPに「君が代」が流れた。その余勢をかっての地元ホームグランプリへの凱旋となる。

 ■HONDAドライバー:ジェンソン・バトン選手 |

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 ■HONDA シニアテクニカルディレクター:中本修平氏 |
チームエグゼクティブオフィサーであるニック・フライ氏、エグゼクティブアドバイザーの和田康裕氏らが、2006年シーズンのこれまでについて振り返った。ニック氏は、「シーズンを進めるごとによくなっている。先日の優勝は嬉しいが、それ以上に栃木とイギリスの部門のチーム内の連携、エンジニアチームやドライバーの連携が上手くいっている。新しい風洞施設も完成して、かつてないほど好調だ」と、自信をみせる。和田氏も、マシンもチーム体制もしり上がりによくなっているとし、「難しいのは承知の上だが、年内にもう一度優勝したい」とチャレンジ精神を忘れない。
さらにシニアテクニカルディレクター・中本修平氏には、このサーキット用に特別にチューンされたエンジン“スズカスペシャル”についても質問が出た。「トップチームとはまだ若干の差があるが、今回のスペシャルエンジンは今までの培ってきたV8エンジンの集大成に仕上げる。チャンスがあれば勝ち(優勝)を狙う」と話す。登壇者の前に置かれたV8エンジンのコンパクトさは、ホンダの技術の結晶。鈴鹿でも素晴らしいサウンドを聴かせてくれるはずだ。

 ■バリチェロ&バトン&佐藤琢磨 |

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 ■HONDA:R.バリチェロ選手 |

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 ■バリチェロ&バトン |
ドライバー2人には、舞台となる鈴鹿サーキットについての印象について質問がとんだ。今年からチームに加わったルーベンス・バリチェロ選手は、2003年に別チームながら優勝した経験もある思い出のサーキットとなる。「スズカは僕個人にとっても特別な場所。ホンダの一員としてホームグランプリに参加できて嬉しい。ベストを尽くすよ。観戦はスタート時が見所かな」とコメント。一方、ホンダに39年ぶりの優勝トロフィーをもたらしたジェンソン・バトン選手は、「僕にとってもスズカは故郷で“帰って”これて嬉しいよ。天気が気になるが、雨天なら僕らにも(優勝の)チャンスはあるね。130Rや第8コーナーなどスズカはチャレンジングだ。今から走るのがワクワクするね」と、今から走るのが楽しみな様子。

 ■スーパーアグリF1チーム:佐藤琢磨選手 |

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 ■SAF1:山本左近選手&鈴木亜久里代表 |
さて、壇上には、“純日本チーム”SUPER AGURI F1 TEAMの鈴木亜久里代表の姿も。「昨年11月に参加表明してから、数カ月でドタバタの中準備して、初戦のバーレーンにマシンを持ち込むことができたのが嬉しい」と、苦しい1年を振り返った。佐藤琢磨選手らによれば、最初のシャシーに使われていた5年前のアロウズマシンは、個人持ちの固体や海外のショップ店頭に飾ってあったものだったというから驚き。そんな苦しい中で、「自分の名前がついたチームのF1カーが、鈴鹿のファンの前を走る日が来るとは思わなかった」と、感慨深げ。
SUPER AGURI F1で、その魂を駆って走る琢磨選手は、「4人で始めたチームがいまや135人にもなった。限られたリソース内で戦わなければいけないが、その分チームの団結力も強い。自分の経験をすべてチームに伝えてきたつもり」と、振り返った。「中国GPなどでも好調でようやくレースができるようになった。ホンダに提供してもらっているエンジンに負けない走りをして、鈴鹿では1つでも前でゴールできるように頑張りたい」と話す。また、途中からハンドルを握ることとなった山本左近選手も「新マシンでトラブルに悩まされたこともあったが、ドライバーとして常に前に進もうと考えている。中国GPでは初めて完走することができたが、母国GP前のステップとなったと思う」と意気込みを語った。
今年最後のF1開催となる鈴鹿サーキットに、故・セナが愛し、故・本田宗一郎氏の申し子たちが作り上げたのホンダエンジンの咆哮が響き渡る。今週末、「君が代」が鈴鹿に響き渡ることを期待したい。
このほか、会場に展示されていたF1マシンの写真も別ページに掲載しているので、こちらもぜひ見てほしい。

| ■開催概要 |
| ■名称:F1グランプリ 第17戦 フジテレビ日本グランプリレース |
| ■開催期日:2006年10月6日~8日 |
| ■会場:三重県 鈴鹿サーキット |
| ■主催:フジテレビ |
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【 編集部うんちく 】

・ジェンソン・バトン
2000年にウィリアムズからF1デビュー。ルーキーイヤーにもかかわらず安定した走りを見せ、周囲に存在を印象づける。2004年より現HONDAの前身であるBARに移籍、元ワールドチャンピオンであるチームメイト、ヴィルヌーブに勝る成績を残し、現在まで同チームで活躍。今年、ついに悲願の初優勝を果たした。1980年生まれのイギリス人。愛称は“ジェンス”だが、ルックスの良さから、TV中継などでは“イケメン・バトン”と呼ばれている。

・ルーベンス・バリチェロ
1993年にジョーダンからデビュー。同じブラジル出身のスーパースター・セナを慕う。“雨のバリチェロ”の異名をもち、下位チームだったスチュワートで参戦した折には、雨天のモナコGPで堂々の2位表彰台に上がった。2000年からはフェラーリのナンバー2として、エースの皇帝シューマッハーを6年間にもわたりサポートした。愛称は“ルビーニョ” 。1972年生まれの34歳。今年からHONDAに加入。

・佐藤琢磨
大学時代まで自転車競技に打ち込んでいたが、長年のドライバーへの夢を捨て切れず、転向。レーシングスクールSRS-Fを首席で卒業後、下位カテゴリより参戦を始める。2年目の英F3で日本人初のチャンピオンを獲得、またその年のマカオGPでも優勝という快挙を成し遂げた。そして2002年からジョーダンでF1デビュー。戦闘力の足りないマシンに苦しみながらも、見事に日本GPで初ポイントを獲得して日本中を沸かせた。2004年にBARに加入し、ジェンソン・バトンのチームメイトに。同年、日本人としては鈴木亜久里に次いで2度目となる表彰台獲得を成し遂げる。現在はスーパーアグリF1チームで、チームを引っ張る中心となり活躍中。

・山本左近
フォーミュラニッポンに、“マッチ”こと近藤真彦率いるKONDOレーシングから参戦していたが、SAF1の井出有治選手の離脱により、第3ドライバーとして招聘される。ドイツGPよりレギュラーに昇格し、琢磨のパートナーとして活躍中。

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