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受賞者インタビュー
第十四回 9月15日発売「Re:SET 想いと願いのカナタ」
著者:月島雅也さん インタビュー



――こんにちは! みんなのヒロインお姉ちゃんです! 知らない人は「Re:SET」を読んでね!
 さて、今日は著者の月島さんにインタビューするべく、東京港区のGA文庫編集部に来てまーす!

――えっと……お姉ちゃんと私ことメロディアが、インタビュアーをさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

 こちらこそよろしくお願いします。こんにちは。「這いよれ! ニャル子さん」の作者の逢空万太です。

――は?
――え?

 あ、間違えた。「Re:SET」の作者の月島雅也です。よろしくお願いします。

――メロディア、アレを。
――はい、鉄パイプ。

……えっと、いや、あの、すみません(汗)

――謝るぐらいなら最初から言うな!
――……え、えーっと、じゃあ気を取り直して……とりあえず小説を書き始めたきっかけを教えていただけますか。

 きっかけですか。そうですね、昔から頭の中で色々な設定の話を考えるのは好きでした。ただ、それらを実際に形にしてみようと思ったのは、ここ三、四年のことです。

 物を書いて生活したいな、と考えるようになり、そこから色々と書き始めた、という感じですね。

――ふんふん、なるほど。意外と取りかかったのは最近なのね。
――そんな中で生まれた「Re:SET」なのですけれど、この作品はどのようにして誕生したのでしょうか?

 ゲームなどでよく使われている手法があるのですが、それが着想のヒントになっています。それを小説という媒体にどう取り入れるか模索した結果、ちょっと変わった構成・構造の作品になりました。ジャンル的にも、どう説明していいのやら、という感じです。

――ふむふむ。でも時間をかけただけあって、確かに編集部でも構成の面白さが評価されてたらしいわ。
――これまでありそうでなかった作品だったようですね。

 ただ、自分でもこれはちょっと新しいんじゃないかと思っていたのですが、初めて担当さんにお会いして打ち合わせをした際に「まあこういう感じの作品、流行ってはいますよね」みたいなことを言われ、「そうだったのか……」とわずかに気落ちしました。

――大丈夫。デキは折り紙付きよ、たぶん! 何と言ってもその、ねぇ、優秀賞だから。根拠ないけど!
――ないとか言っちゃダメだから! だ、大丈夫ですよね、きっと……あ、あはは……あっ、そ、そうだ、打ち合わせといえば、受賞後の修正はどんなものだったのでしょうか? やはり大変でしたか?

 大変でしたね。打ち合わせのとき指摘されたのは、「複雑すぎ」「固すぎ」「細かすぎ」の三点でした。「複雑」についてはかなり設定を整理し、簡略化を図りました。「固い」は主に人物についての話でしたので、より魅力を増してみました。「細かい」というのは、要は「そんなことまで説明しなくていいよ」ということなのですが、どうも私には説明したがる癖があるらしくこの修正が一番大変でした。

 あとは、終盤の展開がかなり変わったりしています。

――キャラクターもちょっと変更になってるわよね。応募作に登場した虫取り網持ってる人もいなくなったし! そもそも、ページ自体も100ページぐらい増えたしね!(当社比)
――あたしたちも修正する過程で生まれたんですよね。よかった。ちなみに執筆期間はどのくらいでしたか?

 構成を思い付くのにも原稿の執筆においても非常に時間がかかってしまい、結局書き上げるまでに半年以上費やしたような気がします……。

――なによ、ずいぶんかかってるじゃないの。
――そっからさらに修正したんですよね?

 そうです……基本的に遅筆なので、普段でも三、四ヶ月に一作完成できればいい方ですね。

――うーむ……遅い! もっとさっさと仕上げなさい、この新人が! 新人のくせに!
――なんでお姉ちゃんが偉そうにしてるのよ……まったくもう。それじゃ、次はGA文庫大賞に応募しようと思った理由を教えてください。

 これは書店でポスターを見たのがきっかけでした。「お、第一回なんだ。これは気合いを入れて審査してくれるだろう」と考えて、応募を。結果的にこうして受賞できましたし、担当さんにも気合いを入れて修正に取り組んでいただけたので、応募してよかったです。

――そう言ってもらえると、責了と同時に入院した担当編集も浮かばれるってものよね! 草葉の陰で微笑んでるわ、きっと……無茶しやがって……。
――それは「Re:SET」のせいじゃない気が……ていうか、担当さん、生きてるから……まあ担当さんはどうでもいいとして、作品の見所・アピールポイント・こだわったところなどがありましたら教えてください。

 読者の皆様に「なるほど、そうだったのか!」と驚いていただける、ということを何よりも心がけました。アピールポイントは、やはり赤りんごさんのイラストですね。とても素敵なので是非店頭でご覧ください。

――確かに表紙の俄皇さん可愛いよね。口絵のアタシたちも書店でぜひ見てみてね! 4649!
――あ、可愛いといえば……お気に入りのキャラクターを教えていただけますか?

 ……敢えて言えば……御影です……個人的に物静かなタイプが好きなの……で……。

――メロディア、アレを。
――はい、鉄パイプ……うふふ。

 いや、あの……で、では最後に、皆さんへのメッセージを。私の持てる力と想いは全て出し切りました。
どこか一箇所でも、「あれ、面白いシーンだったな」と思っていただけましたら、嬉しい限りです。

 今後とも、どうぞよろしくお願いします。

――何はともあれ、アタシたち美人姉妹に興味を持った貴方、今すぐ書店へGO!
――というわけで、月島先生のインタビューでした。皆さん、また本編でお会いしましょうね!

 

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