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受賞者インタビュー
第二十四回 4月15日発売「おとーさんといっしょ! 少女とメガネとハイペリオン」
著者:中谷栄太さん インタビュー



――インタビューの前に、これからお世話になるGA文庫読者の皆様にご挨拶をお願いします。

はい。初めまして、こんにちは。中谷栄太と申します。生まれ変わったらアンモナイトの化石になりたいです。

――そうですか。では、GA文庫大賞に応募した理由から教えて下さい。

……はい。そうですね……ブログとかの雰囲気が、あーいいなぁ、と。

――明確な理由はない、と。

すみません……。

――刊行にあたってタイトルが変わりましたが、原稿にも変更点はありましたか。

山のように。キャラも足したり引いたりしましたし、ギミックもそうですし。あと構成は根本から見直すことになりました。

――根本から。

はい。打ち合わせでいただいたご指摘に「ストーリーが始まるのが早く、かつノンストップで進みすぎる。それはそれでありかもしれないが、このお話の場合は、まず主人公とヒロインの関係性をしっかり提示すべき」というものがありまして、あーなるほど、と。あと自分でも構成はちょっとまずいと思っていましたので。

――それはどういった点で?

応募原稿ではとにかく主人公のいないところでばっかり話が進んでいきまして。視点変更を多用せざるを得なかったんですね? そのうち僕も、視点変更を主要なギミックにしてしまおうと開き直って、そのお詫び――と言ったら何なんですが、読みづらさとバーターするつもりで、読み手の予想をひたすら裏切るような展開を目指したんです。端的に言うとジェフリー・ディーヴァーみたいな読みごたえを狙った……というとおこがましいですね。

――でも、不満は残っていたと。

やはり、やりすぎてるなぁ、と。視点変更に関しては編集さんからは「特に気にならなかった」と言っていただいたんですが、展開に関しては「もっと落ち着け」と。そういった諸々から、結果的に原稿は一から書き直しています。

――それでは方向を変えて、好きな作家さんや、影響を受けた作品はありますか?

漫画家の弐瓶勤さんや柴田亜美さんの影響は、かなりのものだと思います。珪素生物とか、マッチョなオカマが出てくるのがまさにそうですね。

――小説では?

好きなのはレイモンド・チャンドラーとか、ロバート・ゴダード、あとポール・オースターの純文寄りの作品辺りですか。ラノベだと坂入慎一さんの『F』とか、石川博品さんの『耳刈ネルリ』とか。GA文庫では『月見月理解』が今一番楽しみなシリーズの一つですし、『ニャル子さん』も好きですし、『シャムロック』は尻尾の先まで楽しませていただきました。

――では好きな珪素生物やセーフガードは?

そんなことよりロリシボについて語りたいです。

――いえ、それは大丈夫です。キャラ名や設定のきっかけを教えて下さい。

設定は……なんとなく……。書き直す際になくなりましたけど、アンゴルモアの大王ネタで何かやりたいなぁとか、その辺から広がっただけで……。キャラの名前はリュウ・アーチャーやガリー・フォイルから貰ってきたりもしていますが、だいたいは、やっぱりなんとなくです……。

――キャラを生み出したきっかけなどありますか?

なんとなくです。すみません……。

――イラストレーターのシコルスキーさんについてですが。

かわいいし格好いいしで、もう。読者の皆様にも、ラフまで全部見ていただきたいくらいです。

――最後に、作品の見所・アピールポイントを教えて下さい。

主人公リュウとヒロインであるルーのラブコメ部分です。そこだけ楽しんでいただければ無上の喜びです。

 

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