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2007.01.17 |
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『ボクの紫苑』の世界
■ジャンヌ・ダルク伝説
ヒロインの上弦紫苑は、15世紀にフランスを救った伝説の男装少女ジャンヌ・ダルクと関わりがある。ジャンヌはフランスの田舎村ドンレミに生まれ、17歳で天使の声に命じられてイギリスとの百年戦争に戦士として参戦し、敵軍に包囲されていたオルレアンを解放。さらに王太子シャルル7世をランスで戴冠させるなどフランス軍を勝利に導く活躍をしたが、コンピエーニュで捕らえられて宗教裁判にかけられ、ルーアンで火刑となった。
後に、ジャンヌとともに戦ったフランスの騎士ジル・ド・レもまた黒魔術と錬金術に没頭して村の子供たちを殺した罪で捕らえられ、処刑された。
その死後、二人の評価は対照的なものとなった。ジル・ド・レは妻を殺し続ける男の童話「青鬚」のモデルとなり、ジャンヌは聖女に列された。
■精神分析学の各流派
この作中で魔法使いや魔術師にあたる存在が黒心理学の使い手だ。精神分析学の各流派だ。20世紀初頭のウィーンでジークムント・フロイトが興した精神分析学は当時の世界に大きな影響を与えたが、後にフロイトの弟子にあたるカール・グスタフ・ユングやヴィルヘルム・ライヒといった主要メンバーが次々と離脱し、精神分析学会は分裂してしまう。
さらに創始者フロイトはナチスに追われてイギリスに亡命し、そこで死を迎えた。作中に登場する三人の黒心理学マスターは、前述の三名が興した各流派と関わりがあるという設定になっている。例えばジークムントは、ゲルマン神話の英雄ジークフリートの父親の名だ。
■南総里見八犬伝
滝沢馬琴が28年の歳月を費やして書いた大長編小説。馬琴は途中で失明しながら、口述筆記によって「八犬伝」を完結させた。戦国時代初期、南総里見家で魔性の犬・八房と結婚した伏姫が産んだ八つの珠(仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌)が八犬士として転生し、運命に翻弄されながらやがて里見王国に集結するという伝奇物語。八人の犬士にはそれぞれ珠に由来する性格や運命がある。
「ボクの紫苑」に登場するユングフラウの人数も最終的には8人になる予定で、それぞれが八犬士に対応している。誰が誰に対応しているかはまだ明らかではないが、実は「八犬士」には異性装の犬士が一人ではなく二人登場する。
■ボクデレ
紫苑は男装しているが実は女の子。学校や人前では男の子としてふるまうボクっ子だが、主人公で紫苑の従兄にあたる居待月零と二人きりになった時だけ女の子の顔を見せてくれる。
しかし男の子として育てられてきた紫苑は、女の子として扱われるのが苦手で、すぐに赤くなったり照れたり泣いたりする。なので「ボクデレ」。
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