テスコランド通史:前史時代~黄金時代

 かつて、テスコラント全土は一つの王国によって支配されていたとされる。古の王国、その面影は断片的な伝承と各地に残る遺跡によって僅かにうかがえる程度で、ほとんど伝説と化している。王国を支配していた者、支配されていた者がどんな種族なのか、今では一切分かっていない。

 古の王国の滅亡後、全土は混乱を極め荒廃し、長きに渡る「暗黒時代」が続いた。「暗黒時代」、魔物や非人間種族そして人間である盗賊団が跳梁跋扈する中、人々は肩を寄せ合いながら必死に生き残っていた。生存のための努力の中から、やがて文明の萌芽が生まれ始めていき、やがて暗黒時代を終わらせようという動きが現れた。

 人々を救うために戦い「英雄」と呼ばれるようになった者たちの中から、暗黒時代を終わらせるための戦いに立ち上がった者たちが現れ、中心となる働きを見せた者を、人々は後に「光の九英雄」と呼んで称えた。戦いの末、平和をもたらした「九英雄」のリーダーが皇帝に即位し、「テスコ帝国」が成立した。「九英雄」のうちの何人かは皇帝を輔弼する地位に就き、貴族に列せられた。

 「帝国」は大いに繁栄し、それに伴い人間の文明も大いに発展し、魔法や技術の体系も発達していった。「帝国」は強力な戦力を誇る騎士団と高度な魔法を使いこなす魔術師集団を擁し、テスコラント全土の平和を保ち続けた。各地に町が出来上がり、それぞれの町も繁栄する「帝国」の庇護の下、発展を見せていった。人々は平和の下に繁栄を享受する「黄金時代」が到来したのだ。

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