レイ・ロールズ
 北部山岳地の木こりの家に生まれた、大柄な体躯の少年。幼い頃から家業の手伝いで山で斧を振るっており、今では体躯に見合った大型の斧を難なく使いこなす。シャークレーには、たまたま立ち寄ったつもりでいたが、知らないうちに戦士見習いとして送り込まれていて、守備隊の一員に加わることになる。戦いの経験を積んで戦士として成長しつつ、次第にシャークレーの町と、そこで出会った仲間たちに愛着を抱くようになる。誰からも好かれる素直で朗らかな性格の持ち主で、無類の猫好きでもある。
クレリア・ラ・メイフェルド
 テスコラント帝国有数の武門の名家、メイフェルド伯爵家に生まれる。他の姉妹同様、伯爵家称号の継承者であり、クレリア・ラ・メイフェルド伯爵夫人と呼ばれるが、もちろん称号としての伯爵夫人であり、若く美しい貴族の令嬢である。だが、帝国騎士団団長を務めた父ジオールを尊敬し、男子のなかったメイフェルド家にあって武門としての伝統を継ごうと幼い頃から剣技の修行に励む。人望の厚かった父が死去した後、メイフェルド家は急激に勢力を失い、辺境の港町シャークレーに町長として赴くことになった。赴任後は、町の発展に力を尽くしている。
クレリア・ラ・メイフェルド

 出自不明の盗賊戦士で、シャークレー守備隊隊長。帝国領のはるか東の島で「忍者」の家に生まれたと自称している。年齢は既に中年の域に差しかかっているが、戦いの際に見せる技の冴えには全く衰えは見られず、各地を放浪し数え切れない修羅場を潜り抜けてきたらしい凄みがある。根っからの現実主義者で、斜に構えたシニカルな性格の持ち主。口は悪く、罵詈雑言の語彙が豊富な上にぼやき癖もある。一方で、有望な若者を育てようという努力を惜しまない。

 シャークレーの最寄の穀倉の町、パセラの町長。帝国貴族にして、アルヌール・ド・パセラ三世と名乗る。自己陶酔に陥りやすい性格で、本人の能力的には全く見るべきものもないが、財力だけは豊富である。厳しい環境の辺境の地にあって、よく町長が務まっていると思われるが、どうやら腹心の部下が切れ者で実務を取り仕切っている模様。一見、典型的なダメ貴族のボンボンだが、実は……。

シャークレー守備隊の一員。若いながら酒豪で姉御肌の性格だが、情熱的な女の子でもある。とある炭鉱の町の生まれで、リック、シティアとは幼馴染み。得意のナイフ投げやスリングショットを使いこなす戦闘や盗賊の技は、ギャンから教わったらしい。故郷の町が大火により滅びた後、生き伸びるために盗賊を生業としていた。顔と言葉を失ったリックと常に行動を共にして、かいがいしく世話を焼く様は、さながら姉さん女房にも見え、世話好きな彼女の一面を現している。