神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード2
著:榊一郎 画:カントク
「ひと目見た時から好きっしたあ」
少女はラグナス達に向かって突然叫んだ。
「あたしも、皆さんの一員に加えてつかーさい!」
トルバス・スピリット・フェスタでの合奏を見て惚れ込み、見学にやってきた少女・エイプリルは頭を深く下げてそう言った。
「やっタ、新入部員ゲっト!!」
当然大喜びのウリル。だが――。
「今それどころじゃねーだろ。新入部員どころか、下手したら、お前、二ヶ月後には学院にいないかもしれないんだぞ?」
憂鬱そうな表情で呟くラグナス。
実は専門課程への進級試験が目前に迫っていたのだが、その試験は当然1人ずつによる神曲演奏がメイン。 このままでは、ウリルたちが落第してしまう! どうするラグナス! どうするコガムラ神曲楽舞団!