Re:SET 想いと願いのカナタ
著:月島雅也
画:赤りんご
 恋には二タイプあるそうだ。 気付いたら落ちているタイプと、出会った瞬間、一発で落ちるタイプ。物心ついた頃から女子が苦手だった俺は、残念ながらその両方を経験することなくこの年まで来てしまった。 「陽介は女の子が苦手だからね」
 傍らには、いつも通り親友の笑顔。だが、そんな日々が、ある日突然、終わりを告げたとしたら。
「あ……あの、あんまり、胸とか、おしりとか、言わないで……はうう」
「私、誰とも仲良くする気はないから」
 偶然がもたらした、二つの出会い。それが意味することは、何か。そして、解かれた想いのカナタにあるものとは――
 第1回GA文庫大賞・優秀賞受賞作!