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ニューフェイス一問一答
第一回 8月15日発売「花守」 著者:越後屋鉄舟氏 インタビュー



◆PROFILE◆

現在、都内某大学に通わなかったり、お休みしたりしている三年生。ほんの一時期、若気の至りで芸人の真似事をしていたことも。普段はコメディタッチの作風で執筆活動を行っているが、うっかり書き上げたシリアスっぽい作品をうっかりGA文庫に応募してみたところ、うっかり採用されてしまって、オロオロしている22歳。

――越後屋さんは、ずいぶん和風なペンネームですよね。

ええ、新潟出身なので越後屋に、鉄舟は僕の敬愛する伯父の名前を拝借しました。何のひねりもなくてすいません。

ちなみにこの伯父、僕が小学四年生の頃、一度脱税で捕まってます。で、その後得度して、現在はお坊さんをやっているという、なかなかロッケンロールなアンクルです。

――GA文庫への応募作からデビューする初めての作家さんになるわけですが、応募しようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。

えっと~、なんか~友達が~、勝手に応募しちゃって~……はい、すいません。

元々高校生の頃から、コントの台本と小説の中間みたいなものを書いていたんです。それでまあ、若気の至りといいますか、一時期芸人みたいなことをしてました。ただ、僕の場合お笑いが好きというより、もっと単純に娯楽そのものに興味があったので、並行してずっと文章も書いてたんですよ。

要は表現媒体が違うだけだろうといった感じで、節操なくあっちこっちに手を出してたんです。おかげでいまだに、僕の中で芸人と作家の境目があいまいなんですけど。

ともあれ、そうした時に、GA文庫のレーベル創刊と原稿募集の告知を見て、ちょうど手元で放置していた作品があったので、応募してみようと思ったわけです。

――大きく分けてしまうと、現代異能モノというカテゴリに分類されてしまうであろう今回の作品「花守」ですが、しかし作品としては、そうした世界説明や異能バトルよりも、登場人物達が、何を考えどう行動するのか、といったことに焦点があてられているように思われます。それこそが、本作が編集部で注目された理由の1つでもあるかと思いますが、こうした作品を書こうと思ったきっかけなど、エピソードを聞かせてください。

カテゴリに分類しづらいという辺りが、あたかも僕自身の立ち位置を象徴しているようで、なんとも切なくなります。人生常にギリギリのバランスで保ってる感じが、小説にまで表れておりますね。

さておき、そうですね、それまでずっと登場人物の多い群像コメディみたいな話ばかり書いてたんで、たまには違うのも書いてみようと思ったのが、はじめのきっかけでした。

僕が小説を書く場合、まず作品の方向性を決めるアイデアありきで、それにゴテゴテ要素を足していく、みたいなやり方が多いんですけど、今回は逆に引き算といいますか、ドラマを語る上でいらない要素をできるだけ取っ払ってみようということを意識しながら書いてみました。

――作品の見所・アピールポイント・こだわった点などを教えてください。

とにかく奇をてらわず、登場人物やストーリーに重点を置いて書きました。なので、部分部分ではなく、全体を通して見ていただけたら幸いです。

翻っていうと、粗を探さないでくださいというお願いです、はい。

――最後に読者のみなさんに一言お願いします。

えっと、まだまだ未熟者ですが、一人でも多くの人に楽しんでいただけるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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