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受賞者インタビュー第四十七回
第6回GA文庫大賞《奨励賞》受賞作、11月15日発売「魔王子グレイの勇者生活(チートライフ)」
著者・広岡威吹さんインタビュー



――まずは自己紹介をお願いします。

このたびは第6回GA文庫大賞奨励賞をいただきました、広岡威吹と申します。 関西在住、神戸や大阪、たまに京都に出没します。 ペンネームは意味はありますが、適当につけました。

――小説を書き始めたきっかけはなんですか?

昔から本が大好きで沢山読んだので、こんなに読んだら自分でも書けるんじゃないかと思って書き始めました。 しかし「本が好き」と「書く才能がある」は別問題だと気が付いた時にはいろいろ手遅れでした。

――この作品を書こうと思ったのはなぜですか?

強くて格好いい主人公を書いてみたいと思って書きました。今までヒロインを可愛く書くことばかりに集中してしまって主人公が活躍できてなかったことが多かったので。 異世界ファンタジーを選んだのは、昔からそういうのが好きだったからです。それに学園バトルものや勇者魔王の要素を入れてみました。

――勇者魔王ものが好きで書きたかったというわけではないのですか?

好きです。ドラクエ四コママンガ劇場や、魔法陣グルグル。ドラゴンクエストは3が一番好きです。勇者魔王ものを書く上でとても影響を受けています。

――受賞時からタイトルが大きく変わりましたが。

はい、変わりました。なかなか素敵なタイトルになったと思います。 そもそも元のタイトル「勇者学校で魔王がスパイ」はあまり気に入ってませんでした。 良いタイトルが浮かばなかったので、内容そのままのタイトルにしたのです。 今回新しいタイトルを付けるに当たって、70個ほどタイトル案を出しました。でも個人的にはどれもいまいちピンとこなかったのです、 それは担当さんも同じだったらしく。 最終的にはGA文庫編集部のみなさんがあーでもない、こーでもないと議論されまして。僕の出した二つのタイトルを合体させ「魔王子グレイの勇者生活(チートライフ)」が生まれました。 聞いたときには、おおっ!と驚きました。僕の考えたものより百倍ぐらい良かったです。 主人公が強い系でありつつ、少し柔らかい感じもあって。 とても気に入りました。読んでもらえたらわかりますがとてもぴったりです。

――改稿するにあたって気をつけたことはありますか?

主人公のグレイが勇者学校に姿を隠して遊びに来ただけだったので、担当さんの指導のもと、もっと切実で主人公らしい事情を作りました。担当さんに感謝です。

――お気に入りのキャラは誰ですか?

全員と言いたいところですが、サラにしておきます。偉そうだけど可愛いヒロインです。パートナーとして主人公をしっかりサポートもします。まるで奥さんです。物語の冒頭で結婚しますし。

――なぜGA文庫大賞に応募しようと思ったのですか?

ツイッターでの呟きが楽しそうだったのでずっと参加してみたいと思っていました。 そして一次落ちでも評価シートがもらえるから応募しました。落選続きで自分の書いてるのが正しいか自信がもてなくなったので、応募作のキャラや構成は正しいのか間違っているのか知りたかったのです。 そしたらなぜか受賞してしまいました。

――応募する人たちにアドバイスがあれば。

こんな僕でも書き続ければ結果を手にすることが出来ました。 皆さんも諦めずに頑張ってください。僕もまだまだ頑張ります。

――では最後に読者やGA文庫のファンに向けて一言お願いします。

たくさん改稿してとても面白くなりました。ファンタジーが好きな人も、シリアスが好きな人も、楽しい掛け合いが好きな人も、多くの人に気に入ってもらえる内容になったかなと思います。 とにかく手にとっていただけたら、それだけで嬉しいです。どうかよろしくお願いします。

 

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