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受賞者インタビュー第四十八回
第6回GA文庫大賞《奨励賞》受賞作、12月15日発売「ガンソード.EXE -異能の騎士と忘却の少女-」
著者・北川まんたさんインタビュー



――まずは自己紹介からお願いします。

初めまして。第6回GA文庫大賞にて僭越ながら《優秀賞》を頂きました、北川まんたです。 ちなみに、ペンネーム=中学・高校時代のあだ名なので、ついこの前「おまえと同じ名前のやつがGA文庫から本出すんだけど(笑)」「うん、それボクっす」「ハハハ……ふぇ?」という友人が一人現れました。

――周りにはあまり報告していない?

そうですね。特に今の職場で仲の良い友人の一人が熱烈なGA文庫ファンで、「いやマジいいから!」といつもGA文庫の良さについて非常に熱く語ってくるので、逆に言いにくいっていう……

――おお、それはありがたい友人ですね。では、インタビューの方を。小説を書き始めたきっかけは何ですか?

携帯で簡単な二次創作の話を友人と送り合っていた記憶がありますが、決定的なきっかけは大学生の頃に友人と「自分が主人公の小説書いてみようぜ!」と言って書き始めたことですね。その友人は「2行書いて俺には無理だということが判明した」と辞めてしまいましたが、私はそのまま誰に見せるでもなく書き続けていました。

――そのストーリーが今回受賞作の【ガンソード.EXE】に?

いえ、【ガンソード.EXE】はその後別に書いた作品です。その物語は私の黒歴史としてPCの奥深くに封印してありますよ……ちなみに、フォルダ名は「Windows」(しかも隠しファイル)です。ふはは、さすがにここに辿り着ける猛者はおるまいて!

――では、参考までにその作品も提出してもらいましょうか。何せ優秀賞受賞の北川先生の力作ですからね、特設ページで無料公開しますよ!(満面の笑顔)

ぜ、絶対にノゥ! なんかとっても邪悪な笑顔してますよ!?

――まあ、その話は追々……ちなみに「優秀賞受賞」という言葉が出ましたが、受賞した時はどのような感じでしたか?

ちょうど職場で打ち合わせの時に知らない連絡先から電話が来て、「うーん、スルーしようかな……」と一瞬思ったんですが、トイレに行きたかったこともあり「ちょっとすみません」と外に出て電話に出ました。そうしたら、今の担当さんから「どーも、GA文庫編集部の~」って来まして……。 二次選考通過までは確認していたので、「ま、まさか……!」と思ったら本当に受賞の連絡でした。トイレの前でガッツポーズしてたんで、周りから見たら相当な不審者か余程我慢してギリギリ間に合った人に見えたでしょう。 緊張と興奮でその時の話はあまり覚えていないのですが、最後電話切るときの「――では、そんな感じで。どうも、ダッキーでしたー」は何となく未だに耳に残ってます。

――そこですか!? もっと作品についての評価を述べたような記憶があるのですが……まあいいでしょう。では、今回の受賞作【ガンソード.EXE】について教えて下さい。

【ガンソード.EXE】は、アキバBlogのコメントでも述べたのですが、「無愛想な青年と明るく優しい少女が二人で協力し合う話が書きたい!」という想いと、「補助系魔法が世界を変える話があってもいいじゃないか!」という二つの想いから生まれました。 というより、元々は二つ話を作る予定だったのですが、ある時ふと「この二つ一緒にしたら面白い気がする」と思ってくっつけました。どうやら、この調合が成功だったようです。

――そうですね! 結果とても懐の深い作品に仕上がったように思います。私も初めてこの作品を読んだ時にそのような印象を受けたのを良く覚えていますから。 そんな作品の中で特に好きなキャラクターは?

【ガンソード.EXE】だとフレイですね。「このキャラなんか優遇されてるな」と思ったら、それは間違いなく作者の愛情です。他の作品ですと、空の境界の両儀式、進撃の巨人のミカサ、るろうに剣心の巴とか……

――あー……なんか、みんな同じカテゴリーに属してますね……北川先生らしい(苦笑)。他に、最近でハマっているものなどあれば。

「ガンダムEXVS」というゲームにもの凄くハマってます! というか、もう十年くらい前の話になりますが、同シリーズの「機動戦士ガンダムSEED 連合vsZ.A.F.T.」からずっとやり続けてます。もはや私の人生の一部と言っても過言ではありません。まあ、全然上手くならないんだけどねっ!

――「ガンダムEXVS」が好きなのはよくわかりましたから落ち着きなさい。 では、【ガンソード.EXE】を読もうとしている皆さんに向けてメッセージを。

無愛想だけど根は優しいソウマと明るく一生懸命なユキの二人が、二人で助け合いながら一緒に大きな壁を乗り越えていく異世界バトルファンタジーとなっております。仮想世界というものがどんどん身近になってきている今だからこそ、「もし自分が同じ境遇だったら」と想像を膨らませながら読んで頂けると幸いです!

――最後に、GA文庫大賞の応募者の皆さんに一言、お願いします。

受賞云々は別として、一つの世界を自分の手で創り上げることはとても凄いことなのだと思います。ましてや、貴方の創り出した世界で生きているキャラクターたちは、貴方がいなければ生まれなかった存在。だから、自信を持ってその世界の物語を紡いであげて下さい。「存分に楽しんでこい!」と送り出してやって下さい。 そんな貴方の想いに応えようと、その主人公が、ヒロインが、そして世界の皆が、懸命に頑張ってくれるはずです! 辛いことも多々あると思いますが、是非、頑張ってください!

――本日はありがとうございました!

 

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