受賞者インタビュー第四十九回 第5回GA文庫大賞《優秀賞》受賞作、1月15日発売「ジンクスゲーム」 著者・アダチアタルさんインタビュー
――それでは自己紹介をお願いします!
第5回GA文庫大賞優秀賞をいただきました、アダチアタルと申します。
受賞作『ジンクスゲーム』よろしくお願いします。
――担当からも、『ジンクスゲーム』をどうぞよろしくお願いします! さて、まずはGA文庫に応募した理由をおしえてください。
『月見月理解の探偵殺人』にあこがれていたからです。
受賞作も同じデスゲーム系なのですが、「あの月見月のGAなら受け入れてくれるんじゃないか?」と思いえらびました。
あと、よそにくらべて一次選考の通過率が高かったので(笑)
――通過率……正直ですね(笑) 最初にご挨拶させていただいた際『月見月理解の探偵殺人』の事について熱くお話されていたのを思い出します。GA文庫には本作が初投稿でしょうか?
はい。ただ、ペンネームは変えていますが、それまでもいろんなレーベルに投稿してはいました。
ところが、自分では毎回自信作のつもりで送っているのですが一次選考で落ちることも多く、だんだんへこんできて。それなら一次の通過率が高いところでいこう!と。
GA文庫は今回が初だったので、ツイッターで選考の様子がつぶやかれることまでは知りませんでした。あれはけっこうドキドキしました。
――なるほど。自分のものと思われるつぶやきもありましたか?
おそらくですが、ありました。そのつぶやきはいまでもコピペして保存しています(笑)
――それは迂闊な事をつぶやけないですね……。
つぶやきと言えば、作品の中身の話。改稿の作業は具体的にどのように進みましたか?
軸となる、主人公とヒロインの関係性をメインに修正しました。
といっても、大筋は変わっていなくて、むしろ掘り下げていくというか、キャラクターの内面・動機を補強していく作業を繰り返しました。
――主人公とヒロインのドラマでいくか、ジンクス使いそれぞれにも焦点を当てていくか、で話し合いましたね。それ以外にも手を加えたポイントはありますか?
あ、キャラクターの名前が変わりました。名字を好きな実在の作家さん方から拝借していたのですが、編集長からのアドバイスがあり変更しました。
ひとりだけどうしてもというキャラがいたので、そのキャラだけはそのままですが。
能力名にしろ、ネーミングは毎回悩みますが、いちばん楽しい作業ですね。
――その「ひとり」は気になりますね。特にお気に入りのキャラなどはいますか?
やっぱり女性キャラはみんな好きです。自分の萌え要素がこめられているので。
ニリツ先生に描いていただいたおかげで余計愛着がわいてきました。
もっといろんな女の子を出せばよかった……。
――でもデスゲーム系だと最後まで生き延びられるかわかりませんよね?
そこがつらいところなんですよ!
――果たして誰が生き残るのか。そこら辺は作品をお楽しみいただく、ということで。
最後に……現在GA文庫大賞は第8回前期の応募を受付中です。後輩になるかもしれない、これからGA文庫大賞へ応募を検討している方に一言お願いします!
「おもしろさ」って考え出すとキリがないと思うんですけど、そういうときは、そもそも自分はなにが好きで作品づくりをめざしたんだっけ? ということを追究していけば、自然と書くべきことが見つかるんじゃないかと思います。
自分の場合は、とにかくホームズと乱歩の少年探偵団シリーズが好きで。
富野由悠季監督もインタビューで「12歳まで好きだったものにこだわれ」とおっしゃっていました。あ、富野監督といえば、都内某所で偶然お見かけして、声をお掛けしたことがありまして……。
――その話はあとでゆっくり(笑)
本日はどうもありがとうございました!
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