受賞者インタビュー第五十回 第6回GA文庫大賞《奨励賞》受賞作、1月15日発売「異世界ラ皇の探求者」 著者・西表洋さんインタビュー ──それではまず、自己紹介をどうぞ。 　おはようございます！　東京都から来ました西表です！　好きな寿司ネタはバフンウニ、好きな逆ハーはヒロインが実は亡国の王女様で記憶喪失のイケメンを焦らしプレイで ──普通にしていいんですよ？ 　すみません、緊張して取り乱してしまいました。……ところで逆ハーのくだりはスルーでしょうか？ ──（無視して）なぜラーメンものを投稿しようと？ 　スルーですかそうですか。……ラーメンものを投稿した理由はですね、アレですよ、ファンタジーでラーメンものなんて受賞するわけねーと思ったからですよ。だからもう、気楽に投稿をですね。 ──編集部内でも、意見が真っ二つに割れた作品でした。いろいろな意味で。 　受賞の連絡を頂いたとき、しまったと後悔しましたね。こんなことになると分かってたら、もっと別のネタでやったのにと。 ──というと？ 　懐石料理ネタですよ！　ああでも、フランス料理でもいいなあ。鮨でもいいかも。ていうか高くて美味ければ何でもいいかも。少なくともラーメンじゃないですよね！ ──それはまたなぜでしょう？ 　だって、懐石料理ものとかの作品で受賞したら、取材で経費で食べ放題なんですよ!?　一食ウン万円する超高級メシが、経費、経費でっ──！　じゅるり。 ──すごく泥臭いですね。 　泥臭くてもいいんや！　ワイは、ワイは美味いもんをタダで腹一杯食べたいんやー！（魂の叫び） ──あと勘違いしてるようですが、会社の経費と違って、作家の経費って自腹ですよ？　個人事業主ですからね。 　マジすか!?　そ、そんな……！　それじゃ、タダで全国ラーメン食べ歩きの夢も……？ ──当然全部自腹ですねえ。ていうかこの期に及んで、経費タダ飯企んでたんですか。 　神は死んだ！　はあ……世界なんてもう滅びちゃえばいいのに。 ──落ち込んでるところ恐縮ですが、インタビューの取れ高が少ないので、いくつか定番の質問をしますよ。まずは自作のアピールポイントをどうぞ。 　毒にも薬にもならない、分かり易くてさらっとした話だと思います。あとラーメンの知識は一切不要ですので安心です。逆に、ラーメンにこだわりのある方には最初に謝っておきます。……ホンマスンマセンっした！ ──ラーメンの知識は全く必要なく読める作りということですね。 　そうですね。例えて言うなら、インリンオブジョ●トイさんがアンコウ鍋を作るようなものでしょうか。もしくは姫●さんの手作り弁当的な…… ──それ以上はネタバレになるので止めましょうか。それでは最後に、GA文庫大賞の応募者の皆様に一言お願いします。 　これはあくまで個人的な意見ですが……『数打ちゃ当たる』こともありますよ？　責任は取れませんが。 ──本日はありがとうございました！