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受賞者インタビュー第五十二回
第七回GA文庫大賞《優秀賞》受賞作、7月15日発売「イレギュラーズ・リベリオン 1.王者の紋章」
著者・尾地雫さんインタビュー



どうもこんばんは尾地雫です! 今日はなんと、GA文庫編集部の人気マスコットキャラクターこと、くまぽんさんにお越しいただきました! 打倒くま●ンに燃えているという彼の、謎に包まれた生態とは果たして如何なるものなのか!? それでは早速、インタビューさせていただきましょう!

――逆ですよ!? インタビュー受けるのあなたの方ですから!

えー、そんな固いこと言わないでくださいよー。ほら、いつもいつも新人がインタビュー受けてばっかりだと、さすがに読み手も飽きてくるでしょ?

――ここは新人情報局! そういう趣旨の場所ですから! だいたいそんなことして編集長に怒られるのは私なんですよ。

やだなー、そこを説得するのがあなたの腕の見せどころじゃないですかー。

――尾地さん、私、実は握力80あるんです(リンゴを握りつぶしながら)。

ごめんなさい悪ノリしてました許してください!(恐怖で震えながら五体投地)

――まったく…。では気を取り直して、とりあえずまぁ適当に自己紹介からお願いします。

なんか投げやり!? えっと、改めまして、第7回GA文庫大賞で《優秀賞》を頂きました、尾地雫です。受賞時は「尾地零」と書いて「おちこぼれ」と読むペンネームだったんですが、「いやお前それ自虐的すぎるだろ」ということで変更いたしました。

――どうしてGA文庫大賞に応募しようと思ってしまったんですか?

言い方になんか棘があるんですけど!? …そうですね、最初は単に「締め切りが近いし、次はここに応募してみるか」というくらいの軽い気持ちでした。第五回の前期のことですね。ですが、そこで一次落ちしたばかりか、評価シートでは「E」をいただきまして。

――評価Eですか。

ええ、Eですよ、E! 1次落ちの「A」が「1次選考通過まであと一歩」って書いてあるんですけど、そこからB、C、Dときて、Eって、それってつまり受賞まであと何歩だ!? ていうか、あの作品、執筆に二か月以上もかけたんですよ! 毎日、仕事から帰ってきてから夜遅くまで書いて! 土日も! 祝日も! ゴールデンウィークも全部費やして! それなのに、E! E! E! 「作品としての基礎ができていません」って! うわぁぁぁぁぁぁっ!

――ちょ、落ち着いてください!

はぁはぁ…。

――そ、それで、どうしてその後も応募を続けようと…?

復讐しようと思いました。

――ふ、復讐ですか…?

はい。授賞式に出て、そこで評価シートを書いた奴を背後から…ゲフンゲフン。 まぁそれは冗談として、負けず嫌いな性格なので、絶対受賞してやんよコンチクショウ!!!!! って思いまして。それから毎回のように送り続けるようになったわけです。

――そうでしたか…ソウ●ジェムが穢れきる前に受賞できてよかったですね。

ほんとそう思います。

――小説の執筆歴は長いのですか?

受賞時から遡って3年ほど前に、ふと思い立って書きはじめました。実はライトノベルというものを初めて知ったのも、ちょうどその頃のことです。それまではラノベどころか、アニメ見ない、マンガ読まない、ゲームしない、という人生を送ってきていたので、いわゆるサブカルチャーというものへの知識がまったくない状態でした。

――随分と珍しいタイプですね。

そうですね。しかし怖ろしいことに、当時は「まぁラノベの新人賞くらい、すぐ受賞できるだろふははは~」とか思ってたんですよ。結果はまぁ、前述の通りの惨憺たるものだったわけですが…。

――完全になめてますね。

ごめんなさい。

――受賞作『イレギュラーズ・リベリオン 1.王者の紋章』ですが、どのようにしてこの作品が出来あがったのでしょうか?

最初にラストのシーンのアイデアがありました。ネタバレになるので詳しくは話せませんが、サブヒロインのある行動によって、主人公が~という部分です。そこから逆算して、現在と過去を交互に描写していく、という全体の構成が決まりました。

――あのラストのシーンは、読んでいてかなり驚きました。作中には多くのキャラクターが登場しますが、お気に入りのキャラはいますか?

サヤですね。黒髪ヒロイン好きなんです。あとは、フェニックスでしょうか。投稿時はそうでもなかったんですが、おちゃうさんの素晴らしいイラストのお陰で一気に好きになりました。続巻ではもっと積極的に登場させていきたいですね。

――ぜひ期待しています。

……ロリコン?

――違います。では最後に、GA文庫大賞への応募を考えておられる方々への一言をお願いします。

陳腐ですが、やはり大事なのは諦めない気持ちだと思います。たとえ評価シートでEをもらおうとも、応募を続けていく限り、受賞できる可能性は必ずあります。ぜひ頑張ってください。皆さんと授賞式でお会いできるのを楽しみにしています。

――最後だけ珍しく真面目でしたね。

僕はいつだって真面目ですよ! ……ところで、打倒くま●ンの勝算はあるのですか?

――本日はどうもありがとうございました!

 

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