わたくしはわたくしらしく、貴族的行為(ノブレス・オブリージュ)をいたしますわ
令嬢リーゼロッテとともに、裏社会のオークションに参加することになった悪魔使いのヴィクト。しかし探し求める「赤の書」の競りが始まる前に、邪教の残党による妨害で、またも会場は戦場と化してしまった。
「赤の書」そしてそこに使われた「吸血鬼の血」を求めて、数多の思惑が交錯する。
「自分の設定は守っていこうな?」
「すげえですわ……」
最強最悪の、呪いを司る少女を救うことは悪魔でさえもできない。しかし無才の少女は歩みを止めない。それが貴族的使命であるから――