「ゴブリンスレイヤー」の10年前を描く外伝第3弾。蝸牛くもの描く、灰と青春の物語に刮目せよ。
「王都がヤバイ事になってるって噂は聞いた。吸血鬼の王が出たとかな」
城壁の彼方から、次々と流れ込んでくる避難民たち。
今や城塞都市を襲っているのは、《死》の影に怯える者の恐慌であった。
しかし――。
「俺はやつを討つ」
金剛石の騎士の言葉を聞いた君は頷き、都市の崩壊に構わず《死の迷宮》へと再び挑む。
これは終わりの始まり。ただそれだけ。
――いよいよ、大詰めだ。
「おう、大将! ついていくで」
「俺はどっちでも構わんがな」
「私も行きますから、忘れないように」
「わ、わたくしも……! そのために、この街へ来たのです」
「うん。行こう?」
この六人で――世界を救いに行くとしよう。
「ゴブリンスレイヤー」の10年前を描く外伝第2弾。
これは、蝸牛くもの描く、灰と青春の物語。