やせいのえいゆう、またも王国を救う!?
「祭りでは、アーガスト各地の料理が集うわよ」
「何だって!? 料理って、どんな?」
「ええっと……骨付き肉とか、わた菓子とか、ソーセージとか……?」
「それ、みんなウマいのかっっ!?」
食べ物の話をした途端、ラスティの目がキラキラと輝きだした。
アーガスト建国祭の準備で賑わう広場。
リーエル達と祭りで美味しいものを沢山食べる約束に舞い上がるラスティだったが、彼にも食べる以外、気になっている事柄はあった、それは――
英雄となるには何をすべきか、どうすればいいのかわからなかった自分に『大切な誰かを守る』という強い想いをわからせてくれた、リーエル達の存在。
しかし《塔の上の老人》は「それだけでは、まだ足りないな……」と言うのだった。
皆を守るため、最強の英雄になる為に成すべきこととは――? やせいの英雄が、またしても大暴れ!!