――きっと、これが、最初で最後。
「しょうがないよ。俺は学校の期待を裏切った“裏切り者”だからな」
医学部推薦の受験失敗で周囲からの失望を浴びる鋭太。鋭太の真意を唯一理解したのは共犯者、夏川真涼だけであった――。
「幼なじみって、呪いなのかな」
真涼と決定的に対立した千和は思い悩む。再び現れた真涼父の思惑、幼なじみである愛衣に宣戦布告するカオルと混迷を極める中、真涼の姿は消えていた。
「彼女はもう卒業扱いだよ」
いなくなった真涼の行方を追い、鋭太はかつての自分を取り戻す。
「そう。俺は――馬鹿なんだよ!!」
裕時悠示×るろおが贈る、甘修羅らぶコメ第16弾!