魔法衣を纏い。
新たな杖を腰に差し。
そして『彼女の短剣』をもって。
山吹色の髪を、切り裂いた――
語り継がれることのない破壊者の争乱、
『狂乱の戦譚』の幕が閉じ、日常を取り戻しつつある迷宮都市。そんな中、喪失を経たレフィーヤは過去の自分と決別し、新たな力を求める。
千の妖精が志すのは、『魔法剣士』。急激な成長、たゆまぬ研鑽の末の覚醒、誰よりも生き急ぐ少女に白き同胞の面影が重なり、アイズたちの心配が募る中、『その時』は訪れる。
「学区が帰ってきたぞぉぉぉ!!」
懐かしき学び舎にして、もう一つの故郷の帰港が、新たな始まりを告げる!
これは、もう一つの眷族の物語、
――【剣姫の神聖譚】――