GA文庫

それは、吹き荒れる花のような。

著者:有澤有

イラスト:古弥月

定価 858円(本体780円+税10%)
ISBN
:978-4-8156-2422-4
サイズ
:文庫

雪解けて、春。鮮やかに芽吹く想い。

人生は、コーヒーのように苦い。だったら――たまには少しの砂糖を入れて楽しんでみるのもいい。
冬を経てそう思えるようになった静一郎は、澄花と一つ屋根の下、喫茶スミレで変わらず暮らしていた。
しかし――春は嵐とともに訪れる。
「……ぜんぶ、あんたのせいよ」
澄花の親友・春原つくしが敵意剥き出しで言い放ったその言葉は、静一郎と澄花、2人のすれ違いの前触れだったのかもしれない。
「あのね、静一郎くん。……スミレ、終わらせようかなって思うんだ」
雪解けて、春。想い芽吹き、吹き荒れる、春。
遠回りする2人のそれからを描く、『それは、降り積もる雪のような。』アフターストーリー。

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