
追放されたからスローライフを送ろうと思ったのに――
なぜかヒロインたちが病んで追いかけてきちゃった!?
「お前は英雄にふさわしくない!」
ゲーム世界の悪役貴族に転生したファントムは、勇者パーティーの一員として魔王討伐を果たした。
しかし「魔眼」という忌み嫌われるスキルのせいで、仲良くしていたはずの仲間から裏切られ、追放を言い渡されてしまう。
国を出たファントムはもう目立ちたくないと、平凡な中堅冒険者としてスローライフを送ろうとするのだが――
「ファントムが傍にいない世界なんて生きている意味ないもん」
「ようやく見つけましたよ……もう、逃がさないんだから」
なぜか元パーティーメンバーたちが必死の形相で追いかけてくるのだった。