書籍情報
第15回GA文庫大賞《大賞》受賞!――恋愛小説として初の大賞受賞作。
目の見えない君は僕の顔も知らない――でも、この恋はふたりだけに見えている。
人と関わることが苦手な大学生の空野かけるは、渋々参加した新歓コンパでひとりの女性と出会う。
冬月小春。モデルのような顔立ちに、長い黒髪が似合う近寄りがたいほどの完璧美人。
そして――目が見えない。
でも話す彼女は明るく前向きで、自分とは真逆だった。
自分にはない強さを持ち合わせていた彼女に惹かれていくなか、かけるは彼女から秘めていた願いを告げられる。
「打上花火、してみたいんですよね」
――目が見えないのに。
その言葉に蓋をして。気付けばいつも隣にいた彼女のため、走り出す――。
第15回GA文庫大賞《大賞》に輝いた、奇跡の青春ラブストーリー。