新米の美味しい季節になったからといって、編集部に炊きたてご飯の匂いがたちこめるのは何か間違っていると思う……こんにちは、アズラエルです。
今月は、第二回GA文庫大賞が二作品登場。そのうち「かんなぎ家へようこそ!」については先日の編集長K村の記事を見てもらうとして、今日は「断罪のイクシード ―白き魔女は放課後とともに―」をご紹介。
超常の夜に、想いと魔術が交錯する王道系学園異能バトルということで、概要はこちらを見て貰いたいのだけれど、私としては、やはりヒロインである静馬ちゃんの暴言&傍若無人っぷりがツボにきたわね。
死にかけている主人公・大和くんに対して
「私が話しかけているのに肺を潰しているだなんて万死に値するわね」
などと冷たく言い放ったり、気をつかって丁寧に呼びかけたら
「同級生に『さん』付けなんて腰が引けてるのね。不能を疑うわ」
とシモネタ交じりの毒舌が容赦なく返ってくるヒロインに、胸が熱くなりっぱなしよ。それでいて内に秘めた部分が見えてくると、そんな傍若無人っぷりが可愛く見えてくるのも不思議なところ。毒舌は正義!
あとは、大和くんの妹であるましろちゃんの、名前にそぐわぬ真っ黒っぷりも見所の一つね。バリバリ。ヤンデレは正義!!
……そしてそんな女の子たちと、それに振り回される大和くんのボケツッコミを楽しんでいるうちに、いつの間にか物語全体の底を流れている重厚なドラマに包み込まれているという絶妙さ。この見事なストーリー展開は、ぜひとも実際に味わってもらいたいわ。
ちなみにこの「断罪のイクシード」、アニメイトさんで購入すると特製リーフレットが付属するみたいなので、気になる人はそちらもチェックよ!