よく見るサイトは「少年少女科学倶楽部」、サトです。GA文庫大賞の応募者さん向けの話題、「表記ゆれ」に関してになります。
「表記ゆれ」とは、同じ単語を複数の書き方で記していることを意味します。
パターンとしては、以下のような感じかと。
・漢字のもの/漢字を開いたもの(漢字→かな表記の意)
例:可愛い/かわいい、かも知れない/かもしれない、何故/なぜ
・(ほぼ同意ですが)異なる漢字のもの
例:覚える/憶える、傍/側、鏖/皆殺し
※このパターンは漢字によって意味が異なってしまう場合があるので注意。
「表記ゆれ」は、現役のプロの作家さんでも初稿の段階ではよくあります。これを校正(プロの校正者のチェック等)の過程で修整を行い、本は作られております。
「表記ゆれ」は「どちらが正解」というものではない場合が多いので、「自分はどの表現、言葉で書いていくか」ということを意識的に決めておくと良いかもしれませんよ。そうすることで「自分の文体」というものに統一性が出ますし、執筆時にセンテンス単位で意識して書いていくことにより、文章の粗さがなくなる効果もあるかもしれません。
作家さんによっては、シリーズによって文体を切り替える方もいらっしゃいますが、制御の難易度はちょっと高めな印象です。
ただし、こうした「表記ゆれ」が審査に影響することはありません。応募作がふるわなかった場合は、別の原因を考えましょう。
応募作で時折あるのは、途中までは一方の表記で進み、途中から表記が変わるパターン。おそらくパソコンの日本語入力システム(ATOK、MS-IME等)の変換順が、執筆途中に切り替わってしまったものと思われます。
あと、キャラのセリフによって表記が変わるのは、そのキャラの個性にもなるので、全てのキャラのセリフで表記が一致していないといけない、というわけではありません。
応募作を執筆される皆さんは、「ENTERキー」を押す前に、その言葉、その表現で良いのかということを一度念頭に浮かべてみてはいかがでしょうか? 一文一文の完成度が上がるかもしれませんよ。
第3回GA文庫大賞の前期の締め切りは5月31日(当日消印有効)です。皆様からのご応募お待ちしております!