第2回GA文庫大賞(後期)最終選考の個別の短評

 よく見るサイトは「いつも感想中」、サトです。
 今回は第2回GA文庫大賞(後期)最終選考の個別の短評を一つ。ご希望をされている方には、評価シートをお送りさせて頂くことになりますが、個人的な感想までに。
超常少女調書
個性的、選考作の中でもすごく尖った作品で、私は好きです。キャラが立っていて良かったです。
ポケかの
ヒロインとあの娘と主人公の三人の関係が楽しく読めました。主人公の兄のサイドの話も人気でした。
ラヌキ
主人公が○○○○だった、という展開はとても良かったです。今後もこういうポイントは武器にしていくと良いかと。
ねらたま
勢い、テンポがとてもいい作品でした。主人公たるヒロインの序盤の設定と、動揺してからの流れがかわいく書けてました。
犬とハサミは使いよう
ヒロインと主人公の掛け合いの切れ味がとても良かったです。序盤のビブリオマニアなところも好きです。
うちうじんハウスッ!
「どこからつっこんだら良いんだろう」という冒頭のにぎやかなキャラたちの導入がコミカルで良かったです。
NTGGGYHNGGG
以前から投稿頂いていますが、相変わらず上手い。各シーン一つ一つの描写が読んでいて楽しいです。
関西幽霊探偵団
独特の語り口で描かれる世界観で、霊に関する位置づけ、各キャラのエピソードが様々で心に残る印象でした。
ちっちゃな魔王と大きな剣
ユニークな日本の世界観の設定が良いです。その中での「魔王」や「剣」のキャラクターたちの物語が硬軟のバランスが取れており、高評価でした。
善意の魔法
掛け合いの面白いキャラの会話でテンポが良いです。ヒロインの背景、そこで語られる事件の複層性と、その回収が巧みな作品でした。
かんなぎ家のひとびと
一筋縄ではいかない「かんなぎ家」の人々のコミカルな会話に加え、そこに招かれるキャラの事情、そこから生まれるエピソードが秀逸でした。
ぼくらはナナナ!
気持ちの良い、魅力的なキャラクターの多い作品でした。独特の設定とやわらかい作風が上手く調和している印象でした。
科学制裁ミカル
ヒロインの設定が非常にユニークですが、主人公の独特の嗜好がとてもよく出ていて個性的な仕上がりになっていました。
あやかしサクリファイス
主人公が○○する設定に、「こう来たか!」と感じました。各ヒロインが個性的でかわいい印象でした。
 いずれも面白い作品ばかりで、どの作品も「ここが強い」というポイントをそれぞれ持っているのが印象的な選考でした。
 GA文庫大賞第3回前期の締め切りは5月31日です。皆様からの新しい作品をお待ちしております!