よくみるサイトは「まだまだペンキぬりたて」、サトです。今回は「双子と幼なじみの四人殺し」の情報です。
「双子と幼なじみの四人殺し」は第3回GA文庫大賞《奨励賞》を受賞した森田陽一先生のデビュー作です。
高校生の迷悟は、同居している美しい双子の少女、新山一縷と朽縷の三人で、学校の飛び降り自殺現場に遭遇!
――学校のアイドル、グッズ販売、そして交際を賭けた決闘……。
愛憎が交錯する事件の果てにあるものは!?
こちらで試読体験版も公開中です!
■ライトノベルのキャラクターデザイン一例
編集者、あるいはイラストレーターさんによって、仕事のやり方は異なりますが、新作の立ち上げ時、イラストレーターさんに、まずはキャラクターデザインをお願いすることになります。
その時にキャラのスペックを書いたキャラ表、というものを用意し、イラストレーターさんにデザインの参考として頂きます。
キャラ表は著者さんが用意される場合と、編集側で用意する場合とケースバイですが、「双子と幼なじみの四人殺し」は森田先生にキャラ表をご用意頂きました。
一部をご紹介すると、こんな感じのものです。
----------------------------
■名前(読み)
新山一縷(にいやまいちる)
■立場/設定
主人公の幼なじみの双子の姉。
私立高校の一年生。
主人公の迷悟と三人暮らし。
運動神経抜群。様々な部活に顔を出す。
■性別
女性
■一人称/愛称
あたし(本当は『私』って言いたい。双子なので周りの人を困らせないように人称を妥協している)
喋り方は女の子っぽい
~でしょ? ~ね
■基本性格
不真面目。
おちゃらけた感じ。
でも、意外と周りのことをしっかり見ていて考えている。
頭が良く、意外と合理的。だが、合理的過ぎるが故に物事の解決策が乱暴(最短距離を選びすぎてしまう)。
迷悟のことがひたすらに好き。
ちょいナルシスト。
■年齢
15歳
そろそろ16歳
■スタイル
・髪型、髪の色
背中の真ん中ぐらいまでのストレート
黒から茶色
・衣装
ブレザーの制服を崩して着ている。
初登場時は夏服
野球をするときはジャージ。
・体格
170cm
巨乳。スタイル良い。
朽縷と同じ体。
・目の色、目つき
髪の色と同じくらいで。
元気っぽい目。笑顔が似合う感じ。
----------------------------
その他、原稿とは別に、キャラのイメージの参考になりそうな原稿のシーンを抜粋してイラストレーターさんにお渡しし、デザインして頂きます。
そうしてsaitom先生に描いて頂いたキャラクターラフがこちらです。
※キャラクターラフはデザイン過程のものです。
こちらは妹の朽縷のキャラ表とラフです。
----------------------------
■名前(読み)
新山朽縷(にいやまくちる)
■立場/設定
主人公の幼なじみの双子の妹。
私立高校の一年生。
主人公の迷悟と三人暮らし。
運動神経抜群だが一縷とは違い保健委員。
頭も良い。冷静な頭の良さ。
■性別
女
■一人称/愛称
私
~だ ~だよ ~だな
親しくない人に話しかけるときに
「三川先生、あなたは」のように固有名詞、代名詞という風に喋る
■基本性格
冷静、真面目。
迷悟が好き。
迷悟だけには自分の弱いところを見せる。
一縷よりは打たれ弱い。
でも、キレると怖い。
一縷と同じくらい頭は良いのだが、それを使いこなせていない。
可愛い女の子が好き。レズではない。
■年齢
15歳
そろそろ16歳
■スタイル
・髪型、髪の色
ロングの髪をアップにしている。
気分がいいとリーゼント風にする。
色は黒から茶色。
・衣装
ブレザーの制服をきちんと着ている。
スカートは校則よりは短くて、一縷よりは長いくらい。
一応ミニの範疇。
・体格
170cm
巨乳。スタイルはいい。
どちらかと言えば格闘家寄りの体格。
一縷と同じ体。
・目の色、目つき
黒から茶色
冷静な目
----------------------------
双子という、ある種デザインの差異が難しいキャラを、非常に上手く描き分けて頂きました。
こういうラフを著者さんとも相談し、キャラデザインを決めていきます。
他のキャラクターも同じようなやり取りでデザイン頂き、その後にカバー、口絵、挿絵のイラストへ進行します。
そうして出来あがった「双子と幼なじみの四人殺し」がいよいよ発売です!
saitom先生の美麗なイラストで贈る森田陽一先生のデビュー作をよろしくお願いします!