政宗「今回も『支倉エルフ常長をローマに送ったが効果はなかったようです』のキャラ紹介をするぞ」
幸村「勝手にタイトル変えんなよ！」
政宗「今回は私の重臣二人について解説するぞ」
幸村「まずは片倉小十郎景綱（かたくらこじゅうろうかげつな）な」
政宗「ある意味、小十郎景綱は私の姉みたいな存在だな。神官の娘ということもあって、礼儀正しい」
幸村「たしかにお前と違って礼儀正しいな」
政宗「ただ、うーめんって麺類をやけに押してくるんだけど、あれは何なんだ？」
幸村「俺の世界だと、景綱は白石城主になるんだけど、そこの産地がうーめんっていう油を使ってない麺類だから、そのせいだろ」
政宗「魔法にも長けていて、私も幼い頃は景綱から習ったものだ」
幸村「俺も教えてもらった。俺がいた世界でも伊達家トップの家臣って言っていいと思う。上杉家における直江兼続（なおえかねつぐ）みたいなもんだ」
政宗「上杉か……」
幸村（露骨に嫌な顔した……）
政宗「いや、まあ、大嫌いってわけじゃないぞ。多分、佐竹とか最上のほうがもっと嫌ってると思うし」
幸村（そのあたりの人間関係、面倒くさそう）
政宗「じゃあ、気を取り直して、伊達成実だな」
政宗「私の世界だと知恵の景綱に対して、武の成実ってところだが、お前の世界だとどうなんだ？」
幸村「似たようなもんだな。長らく伊達家を支え続けてきた。――途中、数年間、謎の出奔を遂げてるけど」
政宗「え？ なんで家中から出ていったのだ？ そんなの聞いてないぞ！」
幸村「原因はいまだに定かではないし、出ていった場所すら諸説あってはっきりしないけど、出ていったのは間違いない。後年戻ってくるけどな。まあ、主君が主君だからなんかトラブル起きたりしたんじゃないか」
政宗「あっちの政宗は最低だな。エルフの私を見習うがいい」
幸村（あえてノーコメントでいよう……）
政宗「そういう時は屋代景頼（やしろかげより）を派遣すればだいたい丸く収まるのだ」
幸村「こっちの世界で出奔が起こっても、そいつは派遣するなよ！」
「伊達エルフ政宗」、どうぞよろしくお願いします。