政宗「作者が３月に山形に行ったら、山のほうで雪が無茶苦茶残ってて悲惨だったらしい」
幸村「そりゃ、山なら雪残ってるだろ。バカか？」
政宗「羽黒山とか雪山登山状態で、下山時は中腰になって、すべり降りていったらしい」
幸村「思ったより小説家って体張ってるんだな……」
※羽黒山はとくに小説では出ません。
政宗「今回からろくな奴の紹介じゃないので欠席したいんだけど」
幸村「お前の親戚なんだから、ちゃんとやれ」
政宗「はい、じゃあ、私のおばさんの最上義光（もがみよしあき）だ。おばさんって言うと怒るけど」
幸村「一応、つっこんでおくけど、女なんだな」
政宗「そのツッコミの意味がわからない。女子でも家督を継ぐ時は男寄りの名前をつけるのが、私の世界のしきたりだ」
幸村「おばさんかぁ。おばさんって言っても、ダークエルフもエルフと一緒で長命だから、政宗と年齢的な差はわからんな」
政宗「おばさんは山形城主で、狐が好きで、鮭が好きで、あと、シスコンだ。あと、シスコン。実を言うとシスコン。世間ではシスコンって言われてるけど、本当のところシスコン」
幸村「もう、わかったから黙れ……」
※最上義光の妹は伊達政宗の母親です。
政宗「奇遇だな。私ももう話すことはない。お前の世界だとどうなんだ？」
幸村「シスコンは、まあ、シスコンだと思う。ただ、エルフの世界だと見た目が若いからそんな違和感ないよな」
政宗「性格の悪さがにじみ出ているので、あまり会いたくない」
幸村「それ、同族嫌悪なんじゃ……」
政宗「ん？ 何か言ったか？」
幸村「いや、なんでもない」
政宗「おばさんより私のほうがあらゆる点ですぐれてるので比較するまでもない。あっ、おばさんから鮭送ってきてるんだけど、あとで食べるか？」
幸村「もらうものはもらうんだ……」
政宗「放っておけ。お前の世界だとおばさんはどんな悪人なんだ？」
幸村「悪人前提かよ……。若い頃は権謀術数でのし上がって、その点は政宗とかぶるんだけど、江戸時代に入ってから明暗が分かれた気がするな。大大名だったのにお家騒動でお取りつぶしになるし……。そういう意味ではあまり報われなかった人ってイメージがある。あと、娘が政争に巻きこまれて殺されてるし、ほかにも一族すごく不幸になってるよな……」
政宗「若い頃に悪いことしたので罰が当たったんだな。お家騒動があったということはそういうことだ」
幸村（伊達も江戸時代になってものすごくもめるんだけど、面倒だから黙っとこう）
政宗「まあ、スペックが高いことは認める。だから近くにいてほしくない……」
「伊達エルフ政宗」、どうぞよろしくお願いします。