水温む春。
雪解けと同時に、編集部の各地でも机の上に置いたものどもが雪崩て大騒ぎな今日この頃。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
GA文庫K村です。
さて、公式サイトでも発表がありましたが、第2回GA文庫大賞後期選考結果の発表であります。
https://ga.sbcr.jp/novel/taisyo/02/index2.html
今回はとにかく数が多くて大変でした。
とはいえ、大変だったのは最終候補が出そろうまで。
奨励賞そのものは、比較的すんなり決まりました。
コメディ色の強いものが多かったので、個人的にはもちっとスケールの大きな作品も欲しかったなぁ、とは思いますが、残った作品はどれもおもしろく読ませて頂きました。
ともあれ、まずは後期奨励賞受賞のお二人、おめでとうございます。
これからのほうが大変ではありますが、担当編集と一緒にがんばっていい作品を生み出してくださいませ。
そして残念ながら受賞に至らなかったみなさま。
これにめげず、評価シートを参考にさらなる精進を期待します。
特に今回、見事奨励賞を射止めた冬木冬樹さんは、第1回から応募を続けた強者。
実際編集部でも回を追うごとに進化する彼の作品に対し、
「いつ奨励賞作品になるんだろうか」
とワクワクしながら待っていたという経緯があります。
今回奨励賞となった「かんなぎ家のひとびと」は、会話を主体にした軽妙なファミリーコメディ。
これでもか、と繰り出されるボケ・ツッコミに、ちょっとしんみりさせる物語が選考会でも高く評価されました。
特にキャラクターが増えて3人になった状態での高速ボケ・ツッコミはK村的イチオシ。
それから、もう1人の弐乃りくとさん。
こちらは「善意の魔法」というタイトルとは裏腹に、ある町で起きる連続殺人の謎と、それを追う謎の女の子&主人公、というハードな設定。
心に傷を持つものが、その傷を抱えながら戦う様がカッコイイんですが、実のところヒロインのかわいさが一番の魅力。
また、こちらも会話のノリというか勢いがよく、冒頭のヒロイン登場からガッチリつかんでくれます。
ともあれ、そんな2つの奨励賞作品ですが、秋の刊行を目指してがんばりますので、楽しみにお待ちください。