第12回GA文庫大賞受賞作特設サイト

忘れえぬ魔女の物語 貴サークルは“救世主”に配置されました

カンスト村のご隠居デーモンさん ~全てが終わったあとのスローライフ譚~ 俺とコイツの推しはサイコーにカワイイ!
忘れえぬ魔女の物語

忘れえぬ魔女の物語

宇佐楢春 イラスト:かも仮面

なんでもない日常で、ちょっぴり変わった毎日で。
彼女とわたしの、不器用な想いにまつわるすこしフシギな物語。

今年の高校入学式が三回あったことを、選ばれなかった今日があることをわたしだけが憶えている。そんな壊れたレコードみたいに今日を繰り返す世界で……
「相沢綾香さんっていうんだ。私、稲葉未散。よろしくね」
そう言って彼女は次の日も友達でいてくれた。ありふれた普通の友達みたいにそばにいてくれる中、少しづつ縮まっていく距離に戸惑いつつ、静かに変化していく気持ち……。
「ねえ、今どんな気持ち?」
「ドキドキしてる」
それに気づいてしまった頃、とある出来事が起きて――。
恋も友情も知らなかった、そんなわたしと彼女の不器用な想いにまつわる、すこしフシギな物語。

ゴルフの世界には「ネバーアップ・ネバーイン(届かなければ入らない)」という格言があるそうです。
私はインドア派で、残念ながらゴルフのプレーにはあまり縁がないのですが、この言葉はとても気に入っていて「足りないよりはやりすぎた方がいい」と私なりに勝手に解釈してモットーにしています。
どうも。宇佐楢春です。
このたびは受賞の栄誉にふるえる思いです。新人賞関係者ならびに応援してくださった方々には厚く御礼申し上げます。
今回受賞させていただいたこのお話は、世界中でたった一人繰り返しを知覚している少女の物語です。一日がランダムな回数繰り返すという特殊な常識に生きる彼女は孤独です。彼女の生きる世界では一日が何回も繰り返していて、ある日唐突に『翌日』になります。そして、ある一日だけが採用されて『昨日』になります。残りはすべて、なかったことになってしまうのです。せっかく友達になれてもその日がなかったことになる、というのも珍しいことではありません。
そのような事情もあってずっと友人関係を諦めていた彼女に、なんと初めて友達ができる。これは大事件です。二人が過ごす少し不思議な日常と変わりゆく気持ち、そして願いのゆくえにご注目ください。
あと、あらすじや選評、素敵なイラストからみなさんご賢察のとおり、まぁまぁ”女の子同士の話”です。
冒頭でご紹介いたしました「ネバーアップ・ネバーイン」のモットーのもとに、すこしやりすぎ気味に書いた『忘れえぬ魔女の物語』が、多くの人に楽しんで読んでもらえることを祈っております。

貴サークルは“救世主”に配置されました

貴サークルは“救世主”に
配置されました

小田一文 イラスト:肋兵器

100部売れなきゃ世界が滅ぶ!?
同人誌に懸ける青春ファンタジー

「ずっと……ずっと、あなたを探していました、世界を救うために」
自分の同人誌によって、魔王の復活が防がれる。突如現れた女子高生ヒメにそう諭された同人作家のナイト。ヒメの甲斐甲斐しい協力のもと、新刊制作に取り組むのだが……
「えっ、二年間で六部だけ……?」
「どうして『ふゆこみ』に当選した旨を報告していないのですか?」
「一日三枚イラストを描いて下さい」
「生きた線が引けていません」
即売会で百部完売しないと世界が滅ぶっていうけど、この娘厳しくない!?
「自信を持って下さい。きっと売れます」
同人誌にかける青春ファンタジー、制作開始!

はじめまして、小田一文と申します。この度は、第12回GA文庫大賞にて金賞という大変栄誉ある賞を頂き、まことにありがとうございます。投稿したときは、このようにコメントを書くことなど想像すらしておらず、ただただ驚いております。
幼少期から空想が好きで、学校からの長い帰り道の途中で一人、物語を頭の中で紡いでいました。当時は空想を小説としてアウトプットするという発想もなかったのですが、何の因果か、年を経るとキーボードを叩くのが日常になっていました。
これから作家生活の第一歩を踏み出すということで、期待と共にかなりの不安を感じているのですが、少しでも実力をつけてよりよい作品を読者の皆様に届けられたら、と考えております。
最後に、夢を応援して頂いた友人知人たちに、この場を借りてお礼申し上げます。今後は次なる夢を叶えていけるよう、一意専心努力して参りますので、引き続き応援して頂ければ幸いです。

カンスト村のご隠居デーモンさん

カンスト村のご隠居デーモンさん
~辺境の大鍛冶師~
(原題「カンスト村のご隠居デーモンさん ~全てが終わったあとのスローライフ譚~」)

西山暁之亮 イラスト:TAa

貴方のための究極の剣を作りましょう!
優しい悪魔が導く、カンスト騎士の覚醒ファンタジー!

「この国の端に、大悪魔が潜む村がある。悪魔祓いは騎士の誉れだ!」
強大な悪魔を倒すため、王都最強の騎士アルブレアが向かったモント 村。だがそこは、国を守り支えた英雄たちが優しい大悪魔を慕い集まった、通称“カンスト村”だった!
かの大悪魔は鍛冶屋を営み、少女の姿でシチューを頬張る魔剣や守銭奴の魔女、拳聖の異名を持つ酒好きの神父たちが村でともに笑い合う。
「建国の英雄がなぜここに!?」
伝説の真実を知ったアルブレアは国を守る本当の強さに目覚め始める。
「西の騎士よ、ヌシの剣を選ぶのだ」
大悪魔と出会い迷える騎士が覚醒する! 極めし者の英雄譚、開幕!

はじめまして、西山暁之亮です。
読みは「にしやまあきのすけ」。愛称は何故かロドリゲスと呼ばれます。
この度は第12回GA文庫大賞の銀賞をいただけた事がとても誇らしく、嬉しい気持ちでいっぱいです。選考に携わってくださった全ての方々に心から感謝申し上げます。
受賞作はファンタジーかつ群像劇という、自分の投稿歴の中ではかなり異色作です。出来上がった勢いのまま投稿した結果、奇跡的に受賞することができました。
十年くらい投稿し続けていたせいか、投稿したらもう落ちてるものだと思って次の作品を書いたので、連絡頂いたときは夢か何かかと思いました。電話の反対側では本当に頬をつねっていました。それも全力で。夢じゃなかった。よかった。
刊行に向けての作業は未知の世界ですが、担当編集からにじみ出る創作の熱意に負けないようガンガン突き進んでいこうかと思います。というわけでこれからは一筆入魂、皆様に物語で幸せを届けるべく精進して参りますのでよろしくお願いします。
また、Twitterでバズってしまった「パワー・アントワネット」という作品が、何故か受賞作より先の11月に出ることになりました。そちらもどうぞよろしくお願いします!
パワー・アントワネット

俺とコイツの推しはサイコーにカワイイ

俺とコイツの推しはサイコーに
カワイイ

りんごかげき イラスト:DSマイル

幼馴染を電脳アイドルの頂点に!?
俺、全力で「推し」ます!!

「お前ッ!? いつからギンガちゃんの正体に気づいてた!?」
俺こと、南アズマは電脳アイドル『∞ギンガちゃん』の激推しフォロワー。そんなギンガちゃんの中の人は幼馴染の星夜アゲハなのだがーー
「お前じゃない!……西条院ロコよ」
もう一人の幼馴染・ロコもギンガちゃん推しと判明し、俺たち二人でこっそり応援しようと結託するが!?
「ふふ……心から、愛しあっている」
なぜかアゲハちゃんは俺×ロコが【恋人同士】と勘ちがいしちゃう!?
すれ違う幼馴染たちは本当の友達になり、ギンガちゃんをメジャーにできるのか? これはネットと現実が交差する、ぼっち三人組の交信録。

高校生の頃、SNSでライトノベル新人賞が開催されていました。
自分も書いて出してみよう。……これが初めて小説を書いたきっかけでした。
自分の前世と戦うストーリーを考えて、誰にも書いたことを伝えずに完結させました。
200PVくらいで、感想はこなかったけど、まずまず楽しめました。
ライトノベル新人賞のWebサイトに受賞者コメントが掲載されることがあります。
僕はあのコメントを見るのが大好きで、全出版社ブックマークしてよく読んでいました。
作家さんのコメントを見ていると、自分も作家になれたような気がしました。
10年前の僕がこのコメントを見たら、きっと喜んでくれるかもです……。
『俺とコイツの推しはサイコーにカワイイ!』の応募原稿を書く前、令和元年。
僕は自宅の玄関先で心地よい秋風を味わっていました。
リズムゲームのキャラクターのことについて考えていました。
思えば、推しカワはここで0から1に変わった。
皆さまには100%……いえ∞な作品をお届けします!

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