おはさわ~! さわおです!

今回はGAノベル8月刊『家族に売られた薬草聖女のもふもふスローライフ』の紹介を本作と同じく、
あろえ先生の手掛けたMFブックス7月刊『蔑まれた令嬢は、第二の人生で憧れの錬金術師の道を選ぶ ~夢を叶えた見習い錬金術師の第一歩~ 1』とともにレーベルを横断してご紹介!!

まずは薬草聖女レーネが活躍する、

GAノベル『家族に売られた薬草聖女のもふもふスローライフ』のご紹介から!

<8月10日頃発売>

薬草聖女レーネの第二の人生は、辺境のお屋敷でほのぼの農場開拓!!

家族に売られた薬草聖女のもふもふスローライフ

著者:あろえ

イラスト:ゆーにっと

レーベル:GAノベル/SBクリエイティブ刊


◆あらすじ◆

「レーネが売れた! 化け物公爵が娶りたいと言ってきたんだ!」

家族に虐げられていたレーネは、祖母が残した形見の薬草と共に、

化け物と恐れられる獣人のマーベリック公爵の元に嫁ぐことになる。

しかし、広大な庭を持つ屋敷には黒い噂が流れる残虐な公爵様の姿はなく――。

「嬢ちゃん。今は無理せずに休むべきだ」

「奥方、随分と疲れているように見える。湯浴みをしよう」

レーネは温厚な性格でもふもふした毛並みを持つ獣人たちに迎えられ、

かつての暮らしとは比べ物にならないほど好待遇での生活を送ることに。

「私、嫁ぐところ間違えていないかな……」

そんな心配をよそにレーネは薬草の栽培や野菜農園の開拓をしながら、

おいしい料理を堪能して、ライオン侍女からの肉球マッサージで癒される。

「奥方、極楽気分?」

「はいぃ……」

第二の人生は辺境地でほのぼの生活を満喫する!

もふもふいっぱいのスローライフファンタジー、開幕!


▶作品詳細・ご購入はこちらから

【特設サイトも公開中!】

実は『家族に売られた薬草聖女のもふもふスローライフ』の帯にも『蔑まれた令嬢は、第二の人生で憧れの錬金術師の道を選ぶ ~夢を叶えた見習い錬金術師の第一歩~ 1』の紹介が載っていたり……!

ぜひお手に取ってみてください!


そんなあろえ先生の描くもう一つのものがたり、

『蔑まれた令嬢は、第二の人生で憧れの錬金術師の道を選ぶ ~夢を叶えた見習い錬金術師の第一歩~ 1』

もあわせてご紹介!!

<好評発売中!>

天職にめぐりあった令嬢の「大逆転幸せライフ」スタート!

蔑まれた令嬢は、第二の人生で憧れの錬金術師の道を選ぶ ~夢を叶えた見習い錬金術師の第一歩~ 1

著者:あろえ

イラスト:ボダックス

レーベル:MFブックス/KADOKAWA刊


◆あらすじ◆

冒険者ギルドの受付で働く子爵家令嬢のミーア・ホープリルは、ギルドの業務に加え、婚約者であるジールの、錬金術工房の手伝いに追われる日々に疲弊していた。

あとわずかで寿退職だからと、頑張るミーアだったが、彼女はなんと退職前日にジールの浮気現場に遭遇してしまう。これまでの努力を蔑ろにされた彼女は、婚約を破棄すると決めた。

ミーアは今後の身の振り方に悩んでいたが、そんな彼女に宮廷錬金術師のクレインからまさかの誘いが舞い込む。

「俺の助手になれば噂なんて吹き飛ぶぞ」

「私、錬金術師になれるんですか!?」

見習い錬金術師として働くことになったミーアは、「見習い」とは到底思えない才能をみるみる開花させていき――!?

蔑まれていた令嬢が天職にめぐりあう、お仕事ファンタジー開幕!


婚約破棄をきっかけに見習い錬金術師として働くことになったミーアさんですが、実は錬金術師が天職だったようですね……!

蔑まれていたミーアさんが才能を開花させて大逆転を果たす流れは必見です!!

ぜひ『家族に売られた薬草聖女のもふもふスローライフ』と一緒にお楽しみください!

▶作品詳細・ご購入はこちらから

どちらも目が離せない注目作!!

ぜひお手にとってみてください!!

以上、編集さわおがお届けいたしました!

 

   

全編新作書き下ろし!
『りゅうおうのおしごと!17.5 ~天ちゃんのおしごと!~【電子限定配信版】』7月に最新18巻と同時発売決定!!

大好評をいただいている「りゅうおうのおしごと!」の【電子限定小説】シリーズ。
今回はファン待望の天衣視点の物語――「天ちゃんのおしごと!」が各電子ストアにて配信決定!

18巻本編でついに激突するあい天衣
そこから時を少し遡り、天衣が八一と同居生活を始めたころ。

験を担ぐため福男レースに出る八一と、一緒に走る特訓をすることに!?
さらに天衣のもとに一日警察署長のおしごと!が舞い込んで来て……
そして、そんな日常生活の裏で進んでいたスーパーコンピューター《淡路》の開発

あいとの対局に至るまで――天衣の日常には一体何があったのか!?
神戸の街を股にかけた天ちゃんの、天ちゃんによる、天ちゃんのための物語――「天ちゃんのおしごと!」がここに開幕!

天ちゃんファンはもちろん、りゅうおうファンならば是非とも押さえておきたい内容となっております!!
本編では描き切れなかった大ボリュームの物語をぜひ18巻と合わせてお楽しみください!

『りゅうおうのおしごと!17.5 ~天ちゃんのおしごと!~【電子限定配信版】』
著:白鳥士郎/イラスト:しらび

※本商品は、電子版のみの刊行となります。2023年現在、紙版書籍の刊行は予定しておりませんのでご注意ください。
2023年7月13日配信予定


■あらすじ■

夜叉神天衣。《神戸のシンデレラ》の異名を持つ、竜王・九頭竜八一の二番弟子。
内弟子の雛鶴あいは出て行き、恋人の空銀子も行方を告げず休場。不幸を嘆く八一のもとを訪れた天衣は「私がいるでしょ」と同居を申し出ると共に、意外な提案をする。
「福男レースに出ればいいのよ!」
それまで将棋中心だった二人だが、一緒に暮らすうちにお互いをさらに理解するようになっていく。
しかしそんな日常の裏で、天衣は密かに将棋界を根底から覆す恐ろしいものを育てていた……世界最強のスーパーコンピューターと、全く新しい将棋AIを。
全編新作書き下ろし! 同居生活を始めた八一と天衣の日常と《淡路》開発の秘密が明かされる、電子版限定小説!!


Kindle 予約受付中

BOOK☆WALKER 予約受付中

以上、GA文庫編集部のなかむーがお届けしました!
7月の発売をお楽しみに!

   

こんにちは、およすけです。
ブログの執筆も4回目となる今回ですが、初の担当作品公開となります!

授けられたのはS級をも凌ぐ最強の武器
小説家になろうにて好評連載中、さとう先生の『S級冒険者が歩む道~パーティーを追放された少年は真の能力『武器マスター』に覚醒し、やがて世界最強へ至る~』GA文庫にて書籍化決定!
発売日は8月10日頃です!!

本作は『武器(ウエポン)マスター』という謎の能力を手にした少年ハイセが、追放された先で能力に覚醒し、S級冒険者として最強への道を駆け上がっていく異世界ファンタジー!!

ダークで格好いい主人公・ハイセと、純白で凛としたヒロイン・サーシャを描いてくださるのは、イラストレーターのひたきゆう先生!!
カバーイラストも公開しちゃいます!!!!



『S級冒険者が歩む道~パーティーを追放された少年は真の能力『武器マスター』に覚醒し、やがて世界最強へ至る~』
著:さとう/イラスト:ひたきゆう
2023年8月10頃発売


■あらすじ■
洗礼にて『武器マスター』という詳細不明の能力を手にしたハイセ。
幼馴染のサーシャと冒険者になるも、能力が扱えずに足手まといだとパーティーから追放されてしまう。
さらに罠に嵌められ、死の淵に立たされたハイセだったが――そこで自身の能力の真価に気づく。
それは異世界の武器を喚び出すという世界の理をも揺るがす能力で!?
もう二度と裏切られることがないよう数々の魔物を単独で撃破し、ソロでは異例のS級冒険者に上りつめたハイセ。
さらなる高みを求め、前人未到の迷宮へ挑むことを決意し――
仲間なんて必要ない。逆境から始まる異世界無双ファンタジー!


カバーイラストに続き、カバーを彩る二人のキャラクターデザインも公開!!


ハイセ
ハイベルグ王国で活動する冒険者。
数少ないマスター系能力の一つである『武器マスター』を手に入れたが、使い方がわからずにパーティーから追放されてしまう。
仲間に裏切られた経験から、他人を信用せず一人で行動をするようになる。

 


サーシャ
ハイセの幼馴染。
ハイセを追放し、死の淵に追いやってしまったことに罪悪感を抱いている。
『ソードマスター』の能力を所有し、圧倒的な剣技でセイクリッドのパーティーを率いる。


≫ご予約はこちらから≪

以上、GA編集部のおよすけがお届けしました!
続報についてもお楽しみに!!

   

GA文庫大賞受賞作7月刊 試し読み感想ツイートキャンペーン開催!

こんにちは、およすけです。気温も高くなって、そろそろ夏の近づきを感じ始める頃合いですね。

さて、夏と言えばGA文庫大賞受賞作が発売される時期です! 今回は一足先にGA文庫の夏を先取りできる、そんなキャンペーンの紹介です!

 

GA文庫大賞受賞作7月刊 試し読み【増量】感想ツイートキャンペーン


■対象作品

「ドラゴンズロアの魔法使い~竜に育てられた女の子~」

「不死探偵・冷堂紅葉 01.君とのキスは密室で」

 

■プレゼント賞品

上記2作品の試し読み【増量版】公開を記念して、

直筆サイン入り色校を各作品抽選で4名様、合計8名様にプレゼント!

※カバーor口絵はランダムとなります。

 

■開催時期

6月2日(金)~6月18日(日)

■参加方法

GA文庫公式(@GA_bunko)をフォロー&該当ツイートをRT

②ハッシュタグ「#ドラゴンズロア 」「#不死探偵」をつけて試し読みの感想をツイートしてください!

※コメントは事前の断りなくTwitterのアカウント名とともにweb上で公開、または帯や各種拡材に使用させていただく場合がございます。

 その際、コメント内容を一部抜粋させていただく場合がございます。

※応募ツイートはTogetterにまとめさせていただく場合がございます。

 

■当選発表

2023年6月30日ごろまでに、GA文庫公式Twitter(@ga_bunko)から、当選者へDM(ダイレクトメッセージ)を使って通知します。

※DMを受信できるようにしておいてください。

 

《注意事項》

GA文庫公式(@GA_bunko)からDMで当選通知をお送りする際、賞品の送付先の登録方法をご案内します。

・賞品の発送は2023年7月中旬頃を予定しています。また、発送先は日本国内に限ります。

・Twitterおよび関連ツールの動作等の不測の障害により、当キャンペーンを予告なく変更・中止させていただく場合もがありますので、あらかじめご了承ください。

・当選賞品を譲渡(転売、オークション出品含む)しないことが応募・当選の条件です。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合があります。

・本キャンペーンで取得した個人情報はプレゼントの発送に関する目的のみに使用し、それ以外の目的には一切使用いたしません。未成年の方は保護者の方の同意を得たうえで個人情報を提供してください。また、お預かりした個人情報はプレゼント発送の1ヶ月後に速やかに破棄いたします。

・ご応募に際しお客様に生じた損害等につきましては、弊社に故意・重過失のある場合を除き、弊社は一切賠償の責を負わないものとします。


GA文庫大賞《銀賞》受賞作「ドラゴンズロアの魔法使い~竜に育てられた女の子~」「不死探偵・冷堂紅葉 01.君とのキスは密室で」は7月15日頃発売予定。

ぜひ本日公開の増量版試し読みをお楽しみください!

「ドラゴンズロアの魔法使い~竜に育てられた女の子~」の試し読みはこちら

 

「不死探偵・冷堂紅葉 01.君とのキスは密室で」の試し読みはこちら

 

   

こんにちは、GA文庫のまいぞーです!

本日はGAノベル6月刊行の新作『石投げ令嬢』のご紹介のため、ちょっと変わった切り口の記事をご用意しました。
というのも、本作の著者・みねバイヤーンさんとお打ち合わせをしていた際、作家になる前のお話をうかがっていた時に思いがけない異色のご経歴を知りまして。

いわく

「TSUTAYAの元社員」、
「現在ドイツ在住・異国で子育て中」、
「海外で雇いどめにあってる時に小説を書いたらデビューしちゃった」
などなど、作品の面白さもさることながら作家さんご自身が負けず劣らずの貴重な経験をされてきていて、
これはいろんな人にもっと知ってもらいたい、詳しくお聞きしてみたーい!

といったわけでインタビューをさせていただくことになりました。

そのため、今回はみねバイヤーンさんのお住まいのドイツとGA文庫編集部をつないで海外リモートインタビューをお届けします!

 

元TSUTAYA社員、みねバイヤーンとは?

編集(以下・編):では、はじめに簡単な自己紹介からお願いします

みねバイヤーン(以下・み):ドイツに住む日本人女性の四十代、シングルマザーで無職。本が売れなきゃドイツの家賃が払えない、みねバイヤーンと申します!

編:いやいや、いきなり自己紹介から飛ばしすぎでは!?

み:ドイツのバイエルン地方に住んでいるミネさんなのでみねバイヤーン。要するにほぼ本名です。

編:もともとは日本にお住まいで、現在はドイツで暮らしているんですね。

み:生まれは兵庫県です。大阪大学の人間科学部卒業。就職氷河期をかいくぐり、TSUTAYAのFC本部であるカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下・CCC)に拾っていただきました。感謝!

編:TSUTAYAさんとは当社も長いおつきあいです。いつもありがとうございます。

み:梅田堂山店、サンストリート亀戸店のTSUTAYA店舗勤務を経て、東京と大阪と埼玉でバイヤーも経験しました。その後DVDレンタルマーチャンダイザーという仕事についてバリバリ働きました。

編:マーチャンダイザー。聞き慣れない方もいるかもしれませんね。

み:すごく簡単にいうと、TSUTAYAにどんな映画のレンタルDVDを仕入れるのか決めるお仕事です。国内、海外いろいろな映画会社と交渉して公開前の映画を観たり、面白かったらその権利を買ったり、全国で展開する規模を決めたりとかね。最終的にはそのリーダーを務めていました。当時の主力事業だったレンタルDVDにかかわるいろいろなことを決める立場だったので、かなり忙しかったし、人並み以上には働いていたんじゃないかな、と思います。

編:映画のプロフェッショナルって感じですね!

み:仕事柄、毎日何本も映画を観るのがあたりまえの日々だったので自然と詳しくなりました。ほぼ無料で大好きな映画を毎日見続けられたのは、CCCで働いていてよかったことのひとつです。

編:TSUTAYAさんでのご経験は貴重な体験談ですね。ほかにはありますか?

み:あの会社は、お世辞じゃなくてみんなめっちゃいい人たちなんです。個性的で、面白い人が多い。本当に良い会社でした。

編:いまでも当時の同僚の方と親交がおありとのことで。

み:そう! やめて10年も経つのに、私が連絡してもすんなり受け入れてくれる風土があるんです。しかもみんな偉くなっちゃったのにね。本当にお世話になります、社長。

編:社長!? え、親交がある当時の同僚って、現社長さんなんですか?

み:CCCの社長さんとは当時いくつもの仕事の修羅場をいっしょに越えてきました。(遠い目)

編:うわー。いかにも触れてはいけないエピソードって顔している!

み:でも今度日本に帰国する時にはちょっとお時間とっていただけることになっているので、本作をめっちゃ売り込んできますね。

編:それは心強い!w

み:でしょー? やめて10年経ってるのに、優しいんですよみなさん。

編:それは当時からみねさんがよほど頼りにされていたからというのもあるかもしれませんね。

み:そうかなー。そうだといいなぁ。仕事はそうとう頑張ったからな。働き過ぎて加盟店のオーナー様から「婚期を逃してまで働いていらして……」と哀れむ言葉をかけられた時はさすがにとっさの返事が出てきませんでしたw

編:それはそれは……

本編ではミュリエルとアルフレッド殿下の素敵なシーンが目白押しです。

 

ドイツへ移住&小説家デビュー

み:でも裏をかえせば、仕事が面白すぎたってことなんですよね。うっかり婚期を逃すくらいの働きがい、それがTSUTAYA!

編:無理やり良い風に言っていませんか!?

み:そんなことないですよー。ちょっぴり遅れたかもしれませんが、結婚はしましたし。

編:お! そのお話も聞かせてください。ドイツでご結婚なさったとか。

み:そうなんです。十年以上働いて、TSUTAYAでできる仕事はもうやりきったなって思った時、次は海外に行ってみようって思ったんです。アメリカに語学留学に行こうって。

編:フットワークが軽い。

み:そこでドイツ人の男性と知り合って、それがエーェマンです。

編:え、えーまん?

み:日本語だと夫のことですね。彼とドイツで結婚して、娘もできて、日本には帰ってこないままずっとこっち(ドイツ)で暮らしてます。彼とはいま徒歩5分のところの別世帯で暮らしているので、シングルマザーinドイツってかんじなんです。

編:ドイツの生活ってリアルに想像できないですね。日本とは違いますか?

み:全然ちがう。ドイツ最高。ずばり、Gがいない。これ、最っ高!!!!

編:おもいがけない力説w ゴキブリがいないんですね。

み:冬が寒すぎて卵が越冬できないとかで、夏でも一切Gと遭遇しないんですよ。最高ですよ、最高!!

編:たしかにそれはうらやましいですね。

み:あとは日本より子育てをしやすい国だなって思います。素晴らしいことに学費が無料。大学卒業まで無料なんですよ、奥さん! 低収入でも我が子を大学まであげてあげられるってのは、現在無職の私には心底ありがたい話です。

編:日本もマネできるといいですね!

み:ベビーカーで移動する人のためのバリアフリー化も日本とは比べものにならないくらい整っていて、どこに行くにも楽ちんです。白い目で見られることもありません。反対に、ドイツで生活していてショックだったのは、ケーキがとんでもなく大きいってことですかね。

編:ケーキの大きさ?

み:日本の三倍くらいあるのがふつうなんです。でも、日本みたいに箱で包んで持ち帰るっていう文化がなくて、紙皿に載せて長い紙をクルクルって巻くだけで持って帰らないといけないから、どんなに気を付けて帰ってもお家につくころにはだいたいグシャってなっちゃいます。でもドイツ人はあんまり気にしない。こういうところは、文化の違いだなぁって思います。

編:日常のいろいろなところにそういう違いはあるんでしょうね。そんなドイツで暮らしていて、小説を書こうと思ったきっかけはおありですか?

み:きっかけは雇い止めでした。ドイツのお寿司屋さんでハードに働いていたのですが社会情勢のあおりもあって雇い止めにあっちゃったんですね。急に。来月から来なくていいですよって。それ自体はしょうがないので、いそいで次の仕事を探そうって思いました。するとすぐに日系企業で内定をもらえたのですが、いざ契約を交わそうってなったところで「保育園のお迎えのための時短勤務では契約できない」と、内定をクルッと翻されて仕事なくなっちゃったんですよ。いやぁ、これがドイツかー、内定あろうが契約締結前なら平気で無かったことにしてくるのかー、って衝撃でしたね。で、さすがにムキ―っ!となって。

編:ムキ―っとなって?

み:小説家になりました。

編:え、飛躍してませんか?

み:でも、なったんです。異国での子育てって本当に大変で。そんなとき、ほっと息抜きになったのが「小説家になろう」の小説の数々だったんです。小説を読んでいるときだけは、雇い止めにあった悔しさも、300社ぐらいからお断りされる情けなさも、産後クライシスのつらさも、いっとき忘れて生き返るような気持ちになれました。

編:そこでつながってくるんですね。

み:なろうでお話を書いている人には、プロじゃない人もいっぱいいるんだ。だったら自分も書いてみてもいいのかな、って。読むのも楽しいけど、書くのはまた違った息抜きになるかもしれないから。それがきっかけです。

編:そこからたくさん書くようになって上達していったんですね。

み:いや、それが、書き始めて2ヶ月経つか経たないかくらいで担当編集さんからご連絡をいただいて。

編:え!? お声かけした当時、まだ書き始めて2ヶ月くらいだったんですか? WEB連載版の石投げ令嬢、ものすごく面白かったので相当書き慣れている方なんだと思い込んでいました。うわー、信じられないです。

み:ええ。私も信じられません。無職になってちょっと小説を書いてみたら編集さんから声がかかる。なんというか、捨てる神あれば拾う神ありですね。ありがたいことです。

編:もしかするとそれはTSUTAYAさんでのご経験が作品に生きているから、とは考えられないでしょうか。

み:あー、そうかもしれません。仕事柄、膨大な数の映画を観てきたから自然とエンタメの基本みたいなものが頭に残っていたのかもしれませんね。おかげで自分にとって面白いものと、ユーザー様にとって面白いもののバランスをとるのは得意になった気がします。

ミュリエルとアルフレッド殿下、野性味あふれるワイルドな出会い。

 

TSUTAYAでの経験から小説へ

編:TSUTAYAさんでのご経験が作品に結びついていると感じることはありますか?

み:そうですね、このお話は恋愛小説なんですけど、主人公のミュリエルの恋愛観は当時の経験にインスピレーションをもらってるかもしれません。

編:それは興味深いですね。どういったところでしょうか?

み:ミュリエルってけっこうグイグイいくタイプなんですけど、私、三十代になってから社内で合コン部を作って部長をしておりました。

編:合コン部部長!?

み:だって日本男子、老いも若きも若い女の子がお好きでしょう? 三十超えたら見向きもされませんよねー。おばさんっていう言葉、法律で禁止してくれないかな。ともかく、社内の目立つポジションにいましたから若い女の子から慕われておりまして、彼女たちを撒き餌に社内外の男子を合コンに引っ張り出すんですね。

編:撒き餌w 

み:スケジュール帳ぎっしり合コンで埋まっておりました。合間でお仕事の接待の飲みも入るというハードな日々でした。会社のデスクには飲む前に飲む的なドリンクを常備しておりましたね。

編:お仕事もハードなのにプライベートも忙しそう!

み:一番のハイライトは、当時仲良くしていた映画社の男性と、35人対35人合コン大パーティーを開催したことでしょうか。CCCの女性35人と映画社や出版社の男性35人。総勢70人規模の一大プロジェクトでしたよ。

編:70人規模の合コンプロジェクト!? ちょっとした業者じゃないですか。

み:結果はですね、私は誰もゲットできず、幹事を一緒にやったYさんは、一番人気の女の子とカップルになっておりました。

編:あらら。

み:教訓。出すぎる女はモテない。70人合コンの幹事&司会をやるような女は、誰も怖くて声かけられません。

編:でも、ミュリエルのグイグイいく恋愛観のルーツはTSUTAYAさんでの経験にあったのかと感じられるエピソードですね。

み:仕事もプライベートもパワフルにやりきる社風もTSUTAYAの素晴らしいところでした。

編:ほかにもTSUTAYAさんでのご経験が作品に影響しているところはありますか?

み:ハリウッド俳優のあてがき、かな?

編:詳しくお聞かせください。

み:キャラクターの魅力って大事ですよね。面白い映画って、脚本も大事だけど、キャスティングも同じくらい大事。どういう俳優さんが演じているかで映画の値打ちは何倍にも変わります。それで私なりに考えた結果、小説にも同じことが言えるんじゃないかと思って。それで、キャラを考えるときに実在のハリウッド俳優をイメージする、ということをやってみたんです。

編:それはいかにも歴戦の元TSUTAYA社員、映画通ならではの手法ですね。

み:ネットでハリウッド俳優って検索して、ずらーっと並ぶ顔写真を眺めるんです。ああ、この人のあの映画のキャラ好きだったなあって。この俳優さんは私の物語でどう動くかな、こんなこと言いそう。そうすると、スルスル書けます。

編:私の担当作家さんのなかでは聞いたことがない方法でした。

み:珍しいのかな。だから主要キャラにはみんなモデルがいます。たとえば本作の主役ミュリエルは「エクス・マキナ」「トゥームレイダー ファースト・ミッション」のアリシア・ヴィキャンデルがモデル。カモシカのような鍛え抜かれた肉体に惚れました。

ヒーロー役のアルフレッド・ローテンハウプトは「ファンタスティック・ビースト」で有名なエディ・レッドメインです。ノーブルな魅力がたまりません。ちなみにレッドメインをドイツ語訳するとローテンハウプトになります。王国の名に採用しました。

ミュリエルの親友イローナは「マンマ・ミーア!」のアマンダ・サイフリッドです。アマンダ可愛いですよね。大好きなんです。ついイローナは贔屓しちゃいます。

ミュリエルの父ロバートは「ウルヴァリン」でご存知、名優ヒュー・ジャックマンです。ウルヴァリンのあの男くさい感じがミュリエルの父親っぽいなと思います。

WEB版で大人気のパッパはレオナルド・ディカプリオです。若い頃は超絶美男子なのに、色々あってぽっちゃりさんに。若いときがレオ様だと思うと、ニヤニヤしながら書けます。

編:なるほど、それは実にユニークな手法ですね。俳優さんたちのお名前を聞けば、たしかにそれぞれのキャラのイメージにぴったりだと思います。それに、モデルとしている俳優さんを知らない読者さんにとっても自然と魅力的なキャラクターに感じられますし、本作を面白くしている秘訣はTSUTAYAさんで培ってきた経験が生きているんですね。

み:言われてみればそういうことなのかもしれません。私にとっては自然な書き方だったんですけど、TSUTAYAの元社員ならではって言われればそのとおりですね。TSUTAYAで育ったからこそ書けた作品。それなら面白くないわけないですね。自信がわいてきましたw

編:いいですね! では自信がわいてきたところで作品のご紹介もお願いします。

み:『石投げ令嬢~婚約破棄してる王子を気絶させたら、王弟殿下が婿入りすることになった~』は、まっすぐで生命力の強い、石を投げて獲物を狩る元気な女の子が主人公です。強い女主人公が好きな人におすすめです。クスっと笑えて、スカッとし、サクサク展開します。

ウジウジ、モダモダ、でもでも、だって~な女キャラが私は苦手で、強い女主人公が読みたーい!と、自分が読みたい世界を自分で書きました。

貧乏領地で育ったミュリエル。領地の未来のために、王都に有能な婿を探しにきたところ、王子の婚約破棄イベントにでくわし。思わず石を投げて王子を気絶させちゃってー。やっべーと思いきや、陛下に褒められ、なぜか王弟が婿入りすることになりました。というお話です。

編:ありがとうございます。素晴らしいご紹介ですね。元気で強い女の子ミュリエルに私も一読して心をつかまれて、いてもたってもいられなくなって書籍化オファーを出しました。きっと私だけではなく、読んだ人みんなミュリエルのことが好きになる、自然と応援したくなる、だからきっとファンがいっぱい増えていくに違いない。そう確信して、この作品をたくさんの人に届けたいと思い、作品作りのお手伝いをしています。

み:そういう熱意だったのか。だから編集さん、あんなにたくさん赤字をいれてきたんですねえ。

編:でもみねさんがめげずに粘り強く改稿や加筆をしてくださったおかげで、WEB版より確実に面白く仕上がった自信があります。

み:照れくさいですねー。あとは読者さんに楽しんでいただくだけですね。ドキドキします。

編:そうですね。それでは、さいごに発売を心待ちにしている読者さんへメッセージをお願いします。

み:ドイツで誰に頼ることもできず子育てしていたとき、唯一の息抜きが「小説家になろう」で小説を読むことでした。辛くても小説を読むと、生き返る気がしました。

コロナや戦争など思いがけないことが起こり、先の見えない世知辛い世の中です。本を読んでいるときぐらいは、スカッとできればいいなと思います。生きていればなんとかなる、そう思っています。

毎日がんばって生きていらっしゃる皆さまが、クスっと笑えて、明日からもそれなりになんとかやってくかーって思えていただければ本望です。

ドイツに住んでいると、日本人がんばりすぎーって心配になります。イヤなことはイヤってはっきり言って、ひとり一人が自分の人生を楽しんでいければいいなあと思います。

適度に力を抜いて、なんとか生きていきましょう~。

編:本日はありがとうございました。

 

「石投げ令嬢」大好評ご予約受付中!

石投げ令嬢~婚約破棄してる王子を気絶させたら、王弟殿下が婿入りすることになった~
GAノベルより6月15日頃発売です!

 

TSUTAYA元社員のみねバイヤーンが描く、つよい女主人公が元気に活躍する素敵な恋愛小説。
WEB版から応援してくださる方も、このインタビューきっかけで興味をもった方も、きっとご満足いただける最高の面白さをお約束します!
ただいま
TSUTAYAONLINEで絶賛ご予約受付中です。

GA文庫編集部員の立場的には特定の一社をおすすめするのは本当は怒られるのですが!
このインタビュー記事だけは許してください編集長!!

ということで、

全国のTSUTAYAさん&TSUTAYAONLINEでぜひぜひお買い求めください!!
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せっかくですのでご購入は ↓ ↓ ↓

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以上、 まいぞーでした!