編集Tのほのぼの編集部日記

3月xx日
 これが載る頃には桜も満開だと思いますが、今はまさに梅が満開です。近所の河川敷を歩いていると、うっとりするぐらいの美しさに魅了されます。上品な芳香がほのかに漂っているあたりも趣きがあって実に良いですね~。
 あと花といえば木蓮も見ごろですよね。大きな白い花がふわあっと咲いている夜景などは幻想的ですらありますよ(※余談ですが、木蓮というとすぐに「ぼく球」を連想する昭和世代な私です)。他にも菜の花やオオイヌフグリなど、ふとを目をとめるとそこここにいろんな花が咲いていて幸せな気分になります。庭の百日紅ももう小さい蕾をつけてますし、もうすぐ咲くのかなあと思うとわくわくしますね。春っていいなあ。
 ……ここ、5・6年ぐらいで急激に「花ってきれいだなあ」とか「自然ってすごいなあ」としみじみするようになりました。おっさんになったから……というか、ラノベ的には死亡フラグが立っている状態のような気がしないでもないわけですが……!
3月xx日
 謎の腹下し状態で終日仕事にならず……。なんか悪いもん食ったっけなあ……。
3月xx日
 毎年のことながら確定申告作業が超めんどい! やってもやっても終わらんー! お約束のように途中でPC落ちるし! ぐあー!!
 もう全部、人頭税にすればいいぢゃん! そしたらこんな計算いらないYO!(※暴言)
3月xx日
 ネクタイ。
 鬼門です。
 そう、実はわたくし、これまでの人生で20回前後しかネタクイを締めたことがありません(※これだけでどれだけヤクザな人生を送ってきたのかが判る罠)。編集部ではいつもTシャツGパンだしな!
 だもんで、結婚式なんかの正式な場に出るたびに「えーと……どう結べば良いんだっけ?」と四苦八苦するわけです。毎回「ネクタイ 締め方」で検索して同じページのお世話になっている気がする……。
 今日も今日とて子供の卒園式に出るために一生懸命ネクタイと格闘しているのですが、さっぱり結べません! ……いっそのこと、首の後ろでぱちっと止めてしまうお手軽タイプのものを使おうかとも思ったりするのですが、それをやってしまうと何かに負けた気がして悔しいので意地でも自分で結ぶのです!
 ……そして30分後ぐらいに、業を煮やした嫁に怒られるという罠ですョ。
3月xx日
 そろそろ花粉の足音が……。ずるずるぴー。


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「神奈月昇イラストレーションズ」まもなく発売です!

 先日の日記でも制作風景をちらりとご紹介させていただきました「神奈月昇イラストレーションズ-神曲奏界ポリフォニカ-」がいよいよ3月29日に発売となりまーす!


 GA文庫で好評発売中の「クリムゾンシリーズ」「クリムゾンSシリーズ」のイラストはもちろん、キネティックノベル用、アニメ用に描き下ろされたイラストも多数収録されている豪華版です!
 さらには神曲奏界ポリフォニカビジュアルファンブックやゲーマガ、GAマガジン、同人誌に描かれたイラストも収録していますので、収録イラストの総数は実に100点以上! まさに神奈月さんの手がけたポリフォニカイラストの集大成とでもいうべき画集となっております。
 特に抱き枕イラストは約30cm×約74cmの特大サイズで収録されていますので必見ですよ!

 またアニメイトさんでは、豪華限定版仕様の『描き下ろしBOX』が発売される予定となっております。こちらは「コーティカルテ ラフ画リーフレット付き」となっておりますので、ぜひぜひチェックしてみてくださいね!


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編集Tのほのぼの編集部日記

■2月xx日
 くそう、いつか来ると覚悟はしてましたが、まさかこんなに早くやつが来るとは……!
 ということで2月の日記を、なぜか3月に公開の巻ですョ。忸怩たるものがあるですョ。
 いや、頑張って2月中にあげようとは思ってたんですが、2月は通常の文庫の制作に加えて、新人賞の審査があったり、「神奈月昇イラストレーションズ」の制作があったり、目が回る忙しさだったもので……(←言いわけ)。
 ちなみに画集の色校(=色校正)作業をやる時は机が結構大変なことになります。なにしろ色校正紙1枚1枚が大きいので、具体的にはこんなありさまになります。


 通常の作業机には当然乗らないので、打ち合わせ室のテーブルの上に広げまくってなんとか作業……という感じですね。
 このあと目を皿のようにして印刷にゴミが出てないか、色味は正しいか、初出・(C)表記は間違ってないか……などなどをチェックしていきます(※もちろん神奈月さんご自身にもチェックをお願いしております!)。
「神奈月イラストレーションズ」は3月下旬発売予定ですので、皆様どうかお楽しみに!
 文庫やアニメのイラストはもちろん、抱き枕イラストや描き下ろしイラスト、同人誌でしか発表されていないイラストなど、これまでのポリフォニカ関連イラストの集大成となってますよー!
■2月xx日
 深夜。帰りの電車が突然停電してびびる。
 停電、とはいっても電車は何事もなく走り続けていて、暗闇の中を真っ黒な車体が走り続けるという異様な事態。
 約1分ほどで復旧しましたが、その間本を読んでいた人は目を閉じて休んでいたのに対し、携帯でメールやらWebやらやっていた人は何事もなかったかのようにそれを続行して、時代だなあ、と思ったりしました。
 暗闇に蛍のように浮かぶ四角い携帯画面の数々はちょっと怖かった……。
■2月xx日
 さて今月も出張校正確定です。出張校正……そう、印刷所まで出張して薄暗い校正室に閉じこめられ、文字と格闘するですョ…………な、泣いてなんかないんだからね!
 しかしなぜでしょう。「もう出張校正になるような進行にはしない!」とあれほど未来惑星ザルドスに誓ったはずなのに……。
 でもいいや、今月はnekopyonさんも一緒に出張校正だから。ね、nekopyonさ……はっ、いない!?


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編集Tの「ことのは探訪記」その1

 仕事に限らず、気になる言葉があると本当に気になって夜も眠れない性分なので、片時も辞書は手放せない編集Tです。
 さてそんな日々を送っていると、「え? この言葉の語源ってそうなの?」「うそ! そんな意味もあったんだ!」みたいな言葉にいっぱい出会います。
 そんな言葉を集めて「なるほどね~」とひとりほくそ笑んでいるだけではもったいないので、最近出会った素敵な言葉を皆様にも少しおすそ分けさせていただきます。
 一服の清涼剤、または箸休めになれば幸いです。
■ぐれたハマグリ?
「もう、ぐれてやる!」みたいによく使う言葉ではありますが、みなさん語源はご存知ですか?
 実はこれ、もとは「蛤(はまぐり)」なんですよ!
はまぐり

ぐりはま(倒語):物事が食い違うこと。あてがはずれること。

ぐれはま(音便)

ぐれる
 という変化を経ているわけですね。
 私は勝手に「ぐれ」から「グレー」を連想していて「灰色の状態=非行」みたいなイメージを持っていました。
 いや~判らないもんですね。
■家でやさぐれることは不可能?
 となると「やさぐれる」って何? という疑問が当然湧くわけでさっそく調べてみると。
やさ=家
ぐれる=はずれる
 ということで「家出」という意味なんですね、これが!
 だから語義的には「家のなかでやさぐれることはできない」わけです。これも、知りませんでした。
■背広
 なんだ普通の言葉じゃん、と思うなかれ。
 これも語源が意外なんですよ。
 civil clothesの略訛、またはロンドンの洋服商の街Savile Rowからきている……という二つの説があるんですね。
 というかどっちも英語由来で驚いた私がここに!
 単純に「背の方が広い服」なんだろうな~と思っていた自分の軽率さを恥じました(ってか、よく考えたら「背が広い」ってどういう状態なんだよ!)
 いかがでしたでしょうか? 毎日ちょこちょこメモってますんで、またほどよく貯まったらお会いしましょう~。


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編集T的「GA文庫大賞一次突破のための傾向と対策」

 はーい、集中講義の時間ですよ~。みなさん教室に入ってください~。
 さてわたくしGA文庫大賞がスタートしてから、これまで200本以上の投稿作を読ませていただきました。ごっつぁんです!(※編集によっては300本以上読んでいる者もいますよ)。
 その過程で、一次を突破できない作品にはある共通した「弱点」が存在するということに気がつきました。
 それについてはお戻しする評価シートにも逐一書かせてもらってはいるのですが、これから応募を考えている人のためにも、一般的な傾向と対策を典型的な例とともに挙げさせていただきたいと思います。
 微力ながら皆様の一次突破の糧になれば幸いです~。
 
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■設定面
●【パターンA】設定のあと出し。
 終盤になっていきなり「実は俺、魔王の息子だったんだ」などといって物語をひっくり返すというパターンです。
 それまでにきちんと伏線をはってあればOKですが、なんの布石もなくいきなり物語の根幹を揺るがすような設定を持ち出すのはNGです。
 あと出しジャンケンと一緒で、興醒めです。
●【パターンB】作者しか判らない設定の多用。
「もうこれで大丈夫だ。神崎は決して長谷川を殺せない!」
 しかし読者にはなぜ神崎が長谷川を殺せないのか一切説明がない、というパターンです。
 作者の中には何か設定があることは端々で窺えるのですが、これでは読者は置いてけぼりになるばかりです。
●【パターンC】設定の矛盾に気づいていない。あるいは平気で設定を覆す。
 極端な例ですが、「天涯孤独の主人公」に何の説明もなく当たり前のように「両親と兄弟・姉妹がいる」という投稿作があり、目を疑いました。
 また女であることを隠して男子校に通っているヒロインが、なんのきっかけも伏線もなく、ある日突然普通の女子高生として生活を始めるという作品もありました。
 ……書きながら自分で疑問は感じなかったのでしょうか? 疑問です。
●【パターンD】延々と設定だけを読ませる。
 10ページ、20ページ……延々と世界観や歴史、魔法体系、武術体系などをずらずらと無味乾燥な説明文で書き連ねるパターンです。
「どうだ! 俺の考えた設定、すげーだろ!」という作者の自慢オーラはばんばん伝わってきますが、読まされる方は退屈なだけです。
 そしてこのように大仰に語られた設定は、たいていこのあと展開される物語に活かされることはありません。
 ライトノベルはまず、キャラが活き活きと動いてナンボです。
 設定の作りこみはほどほどに。ご利用は計画的に。
※【パターンD】だけで一次オチする作品は少ないですが、【パターンD】を内包する作品はたいてい【パターンA】か【パターンB】が漏れなくセットでついてきているので、そのせいで落ちることが多いです。
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■文章面
●過度の修飾、独特の比喩が多用されている。
 「ルシフェルの再来のような気丈さ」「三千世界の重箱の隅をつつくような雷鳴」などなど、書いている本人が得意気になっているのは判るのですが、意味がまったく判らない比喩を多用しているというパターンです。
 文章は「平易に、判りやすく」が基本です。
 基本ができないうちに応用に手を出すと火傷します。
●視点人物がいつ切り替わったのかわからない。
 一人称の作品によく見られる現象です。
 地の文がAくんの視点で語られる文章に、Bくんの視点が混ざり、さらにCくんの視点が混ざり……後に残るのは混沌だけ、というパターンです。
 誰の視点で記述されている文章なのか、常に意識して書きましょう。
●会話が続くと誰がどの台詞を喋っているのか判らなくなる。
 これも上述の視点人物問題に近いものがあります。
 キャラがしっかり立っていれば発言内容だけでキャラが特定できますので、このような問題は本来発生しないはずなのですが……。
 ただこちらは↓のような対策をとることである程度回避できますので参考にしてみてください。
・台詞の中に呼びかけを入れる
・口調・語調に特徴をつける
・地の文でこまめにフォローを入れる
●「てにをは」がおかしい。
●主語と述語が対応していない。
●無理に難しい言葉を使って、しかも使い方を間違える。
●誤字脱字があまりにも多い。
 これに関しては国語を頑張ってくださいとしか言えません。
 とにかく少しでも迷ったら辞書をひく習慣をつけましょう。
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■キャラクター面
●突然性格・人格が変わる。
「殺したいほど憎んでいた相手」をあっさり許したり、「死ぬほどきらいな相手」と急に恋に落ちたり……お前は多重人格者か! と思うような行動をとるキャラが平気で登場すると読者は醒めます(※ちなみに多重人格を扱った作品の話ではないですよ)。
 キャラの考え方や感じ方が変わったり、成長を見せたりするのはOK……というかむしろそこに「ドラマ」が発生するわけですが、それを納得させるだけのエピソード・描写の積み重ねがないと、キャラは単に「物語を進めるためだけに存在する駒」になってしまいます。
 読者は「駒」には感情移入できません。ちゃんと物語世界の中に存在する人間として、キャラを構築しましょう。
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■番外編
●物語が完結していない。
「七人の侍」でいうと、侍を三人集めただけで終わっているような作品も結構あります。当然NGです。
「途中までの原稿を読まされてどうしろと?」というのが正直な感想です。


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