こんにちは! GA文庫のまいぞーです。
最新作「最強喰いのダークヒーロー」が絶賛発売中の望公太先生から新作発売を記念して、「自著のプロットをWEB公開してみたい」という驚きのご提案をいただきました!
プロットというのは、小説を作るための設計図のようなものです。どういうお話で、どんなキャラクターが出てきて、どういう風にイベントが展開していくかをまとめたもので、新企画を書く前にこれをもとにして内容を詰めていくことになります。
さて、新作発売を記念して「最強喰いのダークヒーロー」のプロットをこのGA文庫ブログで公開させていただけることになりました。
しかも、TVアニメにもなった代表作「異能バトルは日常系のなかで」のプロットも大サービスで公開OKとのこと! 旧作と最新作、ふたつを見比べれば作家・望公太の思考がよく分かる――かも!? 望先生自身による解説&ツッコミの加筆もありますので、そこにも注目してみてください。読むと驚くポイントとしては、約一名の人気キャラが、性別違ったりしてます(笑)
それでは前置きはこれくらいにして、まずは2012年6月発売(もう4年前!?)の「異能バトルは日常系のなかで」のプロットです。どうぞ!
いや~、プロットの段階と実際の小説が全然違う!(笑)
まさか工藤さんが、プロットでは男子だったなんて!!
ほかにも色々違うところがあって、今読むと担当としても興味深いです。
それにしても、このプロットだけだと正直なにが面白いのか分からないですよね!本当ならこのプロットはまず通りません。というか、実際これは編集部の会議にかける前に私のほうで難色をしめして、
「これ、面白いのかもしれませんが、どこがセールスポイントになるのでしょう?」と投げ返したんです。
それに対する望先生の回答がまた謎で
「そんなの、二つ名のセンスに決まってるじゃないですか?」
としか言わないんです。えー……? えー? いや、センスがかっけえ!のは分かるけど、それウリにはならないですし。え、なるの?そうなの?なるのか。そっか。
「たぶん面白く書ける気がするんで、とりあえず書くだけ書かせてください」というモードに突入した望先生を止められるものはなく、じゃあ、まあそういうことなら「書いてもいいけど、読んでダメなら全ボツ」というお約束で執筆に入ってもらったという、ここで公開しちゃダメな経緯がありました。
なので、これから小説を書いてみたい小説家志望の方とか、プロのなかでもプロットが通過しにくくて奮闘中の方には、まったく参考にならないやり方です。くれぐれも真似をなさらないようにしましょう。
せっかく真似をするなら、『最強喰いのダークヒーロー』のプロットが良いですよ! こちらはコンパクトな企画の中で面白さが分かりやすく伝わってくるし、編集部の会議も即座に通過した、お手本みたいなプロットです。