死の脱出ゲームに挑め! 「月見月理解の探偵殺人2」

 よく見るサイトは「玲朧月の気分次第で何か書/描こう」、サトです。今回は4月15日発売の「月見月理解の探偵殺人2」のお話しです。
 昨年の12月に発売された「月見月理解の探偵殺人」(著:明月千里)は車椅子の毒舌少女、月見月理解の強烈なキャラクター性と、普通の「探偵小説」とは異なる展開が、おかげさまで話題になりました。
 その続編が4月に発売になります! 前回はネット上の推理ゲーム「探偵殺人ゲーム」が作品の構成要素の一つになっていましたが、今回は初や理解たちが、実際の殺人ゲームに巻き込まれます! 
 ジャンル的には2巻はソリッド・シチェーション・スリラーになるかと。映画の「SAW」や「Cube」とかですね。捨て置かれた洋館に隠されたシェルター《ノアズ・アーク》を舞台にした死の脱出ゲームをお楽しみに!
 2巻では、初の後輩として、新ヒロイン星霧交喙(ほしぎりいすか)というキャラクターが登場します。無口系、クール系になるでしょうか、彼女も理解に負けず劣らず個性的で魅力的ですよ!
そんな感じで発売されることになりました「月見月理解の探偵殺人2」。気になっていた方は1巻ともどもご一緒にどうぞ
ここで新ヒロイン星霧交喙のmebae先生によるキャラデザインを先行公開!
(デザインは制作途中のものです)


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タイトルの分析と検討:「イツカカカセオ!」改め「踊る星降るレネシクル」

 よく仕事で辿り着くことが多いサイトは「REVの雑記::Group::Lightnovel」、サトです。今回は4月15日発売のGA文庫大賞第2回前期《奨励賞》受賞作「踊る星降るレネシクル」のお話しです。
 GA文庫大賞受賞作は最終選考時に、その作品の一番担当になりたい人が担当になるようなことが多いのですが、本作もそんな流れで、私が担当させて頂く事になりました。
 著者である裕時悠示先生とお会いした時に「タイトルの変更の検討」を相談しました。
サト「この作品は面白いです。タイトルも内容にぴったり合っています。目を引きますし、勢い、インパクトもあります」
裕時(以下、敬称略)「ありがとうございます!」
サト「でも、タイトルを変えた方がいいのでは、という意見も何人かから出ました」
裕時「!? 割と自信もあったのですが、なぜでしょう?」
サト「まず、今のライトノベル市況は、コミックの文化圏と比べるとまだまだ狭く、残念ながら保守的な傾向があります。目立っているのが、“悪目立ち”になって、買い控えられるリスクがあります」
裕時「多少、違和感があった方が記憶に残ると思ったのですが……」
サト「それは確かに記憶に残ります。特に『カ』が並んでいるところはデザイナーさんが苦労しそうだな……と思いましたし。あと、読者に与える情報が少ないところも懸案事項です」
裕時「与える情報……!?」
サト「これはあくまで一つの切り口ですが、タイトルは次のようなパターンに分けられるかもしれません。
1:タイトルから内容までを想起できる(「○○○○の野望」「○いよれ! ○○○○さん」「サ○ラ○○○○」「○は○○が○ない」等)
2:タイトルからニュアンスくらい伝わる(「○海○○○○!」「○○×○○」「○○○○○○の○しい書き方」「○○の○○ナ」等)
3:オビ、あらすじ含めての理解や、読んだ後にわかる(「○○!」「○○○○ッ○」「デ○○○○!!」等)
例の作品がどれに該当するかは、ある程度は観測者によってブレるでしょうが、この切り口だと、本作はどれに近いと思いますか?」
裕時「……3?」
サト「そうです。これら3パターンとヒットの確率は正直、正解がある訳ではありません。イラスト等がライトノベルは重要ですしね。ですが、デビュー作は「賞」というプラスがある一方、「作家の知名度」はないところからのスタートなので、“情報量”は多くした方が良いかも、という意見です。他に「いつかカカセオ!」として違和感を中和する案もあるんですけどね、作風に合った勢いは減るので悩ましいんです」
裕時「わかりました! 検討してみます」
――それから一ヶ月後――
サト「編集長! 裕時先生からタイトル案が来ました!」
K村「どーれ、見せて貰おうか……」
サト「……その数191!
K村「多いわー!」
サト「裕時先生のコメントもついてます」
K村「ほーう、読んでみ」
サト「『グゥレイト! 数だけは多いぜ!』」
K村「数だけかよ!」
サト「タイトル案ありがとうございました。 案の数はいままでのGA文庫で一番です」
裕時「ありがとうございます! で、どれが採用ですか?」
サト「ボツです」
裕時「は?」
サト「全ボツです(ニコッ)。もう一度挑戦しましょう!」
――さらに数週間後――
サト「再提出ありがとうございました」
裕時「さあ来い担当おおお! 実はオレはあと一回刺されただけで死ぬぞおお!」
サト「裕時先生のイチオシのいいですね、ピンときました!」
裕時「よっしゃああああ!!」
K村「ん~、ちとピンとこないな」
裕時&サト「ウボァー!」
そんなこんなで決まったタイトルが「踊る星降るレネシクル」です。
略して「るるル」。
4月15日発売です。よろしくお願いします。


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GA文庫大賞一次選考感想:僕にその手を汚せというのか

 よく見ていたサイトは「ラノ漫」、サトです。
 今回はGA文庫大賞第2回後期の一次読みからの傾向を、と思ったのですが……編集Tが具体例をたくさん紹介していたので、私は個人的かんそーをいくつか。
 第2回後期では90作品ほど読ませて頂きましたが、なんというか、一次選考の当落線上の作品が非常に多かった印象です、本当に。
 一次で残念ながら落ちてしまった方でも、残る可能性が割とあった方がいます。気落ちせず頑張ってください、次回作もお待ちしております。そして一次通過した方でも、選考時はギリギリだった可能性もあります。過信せず精進ください、次回作も楽しみにしております。
 ですが、「レベルが高かった」かというと、ごくごく個人的には「それほどでもない」とも思ったりしています。今まで一次で読ませて頂いた作品から5作ほど奨励賞が出ていますが、そういう候補レベルまでの手ごたえを感じていない状況です、二次読み以降で出会える可能性もある訳ですが。
 また、個別な面ですと、多かったのは、ちょっと厳しめの意見になっちゃいますが「テンプレです。この作品の“売り”はどこでしょう? 最後のこれはどんでん返しとしては甘いのでは」といった作品です。「テンプレ」っぽい作品は市販のライトノベルでも普通にありますが、プロの方が書くと「テンプレ」は「王道」になる場合があります。新人賞作品としては「独自性」、「展開の驚き」を重視した方が、当社に限らず有効だと思いますよ。
 あと「面白い作品ですが、主人公、もしくはヒロインの設定が奇抜過ぎるかもしれません。独自性は出せていますが、今のラノベ読者には敷居が高い作品になってしまって……」という方がいくらかいらっしゃいます。何事もバランスが肝心と言えるかもしれません。
 最後に、これは、あくまで一意見ですが、GA文庫大賞は、市販できる作品を前提に選考をさせて頂いている賞になります。そのため各ジャンルのニーズは、少年向けライトノベル作品としての今の市場のニーズが、直結してくると私は思います。これはプロの作家さんとプロットについて相談する場合もよく俎上に載ることです。
「青春小説」でも、「人がたくさん死ぬシリアスな話」でも、「オーソドックスなファンタジー」でも、「いままでにないジャンル」でも、「面白ければ」大丈夫です。ですが、それぞれにおいて要求されるレベル、クオリティは、異なるのではないかと思っております。
 傾向と、その対策の一案を以下に。
 青春小説では「地味にならないよう設定や展開を派手めに」すると良いのに、と感じる作品がいくつかありました。
 シリアスな話では「会話の掛け合い等の要素を強化」、「日常シーンでコメディ色を導入」等があれば良いのに、と思う作品がいくつかありました。
 オーソドックスなファンタジーでは、仮に既存の有名作、人気作に匹敵するレベルだとしても、セールス的な「売り」は必須と感じます。「独自性のある設定の構築」も取り入れた方が良いのに、と思う作品がいくつかありました。
 いままでにないジャンルでは、「市場ニーズと離れすぎないよう、適度にチューニング」があれば良かったのに、と感じる作品がいくつかありました。
 GA文庫大賞第3回前期の締め切りは5月31日です。皆様からの新しい作品をお待ちしております!


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GA文庫大賞「表記ゆれ」のこと

 よく見るサイトは「少年少女科学倶楽部」、サトです。GA文庫大賞の応募者さん向けの話題、「表記ゆれ」に関してになります。
「表記ゆれ」とは、同じ単語を複数の書き方で記していることを意味します。
パターンとしては、以下のような感じかと。
・漢字のもの/漢字を開いたもの(漢字→かな表記の意)
例:可愛い/かわいい、かも知れない/かもしれない、何故/なぜ
・(ほぼ同意ですが)異なる漢字のもの
例:覚える/憶える、傍/側、鏖/皆殺し
※このパターンは漢字によって意味が異なってしまう場合があるので注意。
 「表記ゆれ」は、現役のプロの作家さんでも初稿の段階ではよくあります。これを校正(プロの校正者のチェック等)の過程で修整を行い、本は作られております。
 「表記ゆれ」は「どちらが正解」というものではない場合が多いので、「自分はどの表現、言葉で書いていくか」ということを意識的に決めておくと良いかもしれませんよ。そうすることで「自分の文体」というものに統一性が出ますし、執筆時にセンテンス単位で意識して書いていくことにより、文章の粗さがなくなる効果もあるかもしれません。
 作家さんによっては、シリーズによって文体を切り替える方もいらっしゃいますが、制御の難易度はちょっと高めな印象です。
 ただし、こうした「表記ゆれ」が審査に影響することはありません。応募作がふるわなかった場合は、別の原因を考えましょう。
 応募作で時折あるのは、途中までは一方の表記で進み、途中から表記が変わるパターン。おそらくパソコンの日本語入力システム(ATOK、MS-IME等)の変換順が、執筆途中に切り替わってしまったものと思われます。
 あと、キャラのセリフによって表記が変わるのは、そのキャラの個性にもなるので、全てのキャラのセリフで表記が一致していないといけない、というわけではありません。
 応募作を執筆される皆さんは、「ENTERキー」を押す前に、その言葉、その表現で良いのかということを一度念頭に浮かべてみてはいかがでしょうか? 一文一文の完成度が上がるかもしれませんよ。
 第3回GA文庫大賞の前期の締め切りは5月31日(当日消印有効)です。皆様からのご応募お待ちしております!


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「月見月理解の探偵殺人」mebae先生のラフ大公開!

 よく見るサイトは「日刊リウイチ」、サトです。本日は12月に刊行のGA文庫大賞≪奨励賞≫受賞作、「月見月理解の探偵殺人」のキャラクターラフなどの一部をご紹介します。
「月見月理解の探偵殺人」のイラストは「AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~」や「GENEZ ジーンズ」のイラストでも有名なmebae先生が担当、個性的なキャラクターを表情豊かに描いて頂きました!
カバーラフ
 カバー案に数案頂いたのですが、その中でも目を引いたのがこのB案。
編集「B案も個人的に大好きなんですけど、社内の相談ではA案が良いのではという話になっております」
明月「A案で了解です。……でもB案も良いですよね」
編集「…………」
明月「…………」
 というような相談も著者の明月千里先生とありまして、口絵にて採用させて頂くことになりました。


キャラクターラフ
【注意】多少のネタバレがあるかもしれません。
 登場キャラクターのデザインラフです。原稿に描写のないポイントも、mebae先生からいくつもアイデアをご提案頂き、使用させて頂きました。





カバー案
 ライトノベルのカバーは、デザインが決定するまで、様々な案で検討しております。その中の一部をご紹介、採用されなかったデザインも、作風にはよくあっていますね。



 こういったカバー案、キャラクターラフを通して、「月見月理解の探偵殺人」は一冊の本になりました。是非、お手にとって楽しんで頂ければ幸いです。


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