よく見ていたサイトは「モノグラフ」。はじめましてサトと申します。GA文庫ではGA文庫大賞という新人賞を年二回の締め切りで開催しております。既に「這いよれ! ニャル子さん」をはじめ、続々とGA文庫大賞からのデビュー作が出ておりますので、よろしくお願いします。
 さて、このGA文庫大賞の応募作に関する話題です。毎回、多くの応募作を読ませて頂いているのですが、色々とタイプ分けができる気がします。
 それは絶対的なものではなく、あくまで傾向に対する印象レベルの個人的意見ですが。
■今、市場にあるライトノベル作品によく似た作品と、異なる作品
 既存の作品によく似た作品は、設定がわかりやすく、ヒロインが魅力的な作品の場合が多く、商品化のイメージもしやすいのですが、「どこかで見た事のあるキャラ設定、展開」が多く、「それを凌駕するオリジナリティ」が足りない場合が多い印象です。
 また、市場で一番人気の作品の影響を受ける作品が目立ち、半期ごとに傾向が変わっていたりもしています。
 一方で、既存の作品とは異なる作品は、個性的な作品が多く、選考時に二次~三次まで残った作品は物語もしっかりしているのですが、ライトノベルの読者層が感情移入できる主人公やヒロインなどのキャラ周りが弱い場合が多い印象です。
 ……どちらが有利という話でもないのですが、数を読んでいると大別して、こういう傾向がある気がします。
 応募されている方は、自分がどちらの傾向に近く、強化を意識すべきポイントはどこか? を考えてみるのも良いかもしれません。
■コミカルな話と、シリアスな話
 コミカルな面はキャラの行動や会話で出す場合が多く、場合によっては文体もあるかもしれません。
 時折、描写がコミカルになっていない、「コミカルな作品的な行動」を書いているだけの場合があります。会話に関しては同時代性的な所が重要なので、センスが古くならないように気をつけると良いかもしれません。文体に関しては意図的にコミカルにするのは難易度が高く、失敗して読み難いだけ、とならないように注意が必要でしょう。
 シリアスな話はどこまでキャラに感情移入できるか、説得力のある完成度かどうかで、評価が大きく変わる傾向があります。
 また、市場的な見地からですと、シリアスなストーリーの中にもコミカルな要素(キャラの掛け合いであったり、日常シーンであったり)の余地のある作品がヒット作に多い印象があります。
■面白い話と、そうでもない話
 編集長も言っていますが、カテゴリーエラー的な傾向はGA文庫大賞では、あまりないです。
 物語のクライマックスがポーカーでも、店主にアームロックをかける一人メシものでも、テロリストよりTUEEEコックが主人公でも良いでしょう……ただし傑作に限る。
 身も蓋もないですが、面白ければ正義かと、それがまぁ難しい訳ですが。
 そんな「何でもあり」なスタンスですが、それは「ライトノベルという市場に意識的」である作品をも内包するスタンス、と個人的には考えていたりします。
 GA文庫大賞の応募者さんのうち、希望される方には「評価シート」をお送りさせて頂いております。そちらで個別にはコメントをさせて頂いているのですが、応募作の全体的な傾向や、新人賞関連の話題を、今後も当ブログでも、お知らせできればと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
「大事なのは間合い。そして退かぬ心だ」(Wahlrus・Farion)