最近子供の自転車の練習に付き合っています。
 この前ようやく補助輪が取れて、今、よろよろしながらもなんとか自分でペダルを漕いでいる段階です。
子「ちゃんと支えててね、放しちゃだめだからね!」
私「大丈夫、ちゃんと支えてるって」
子「絶対だからね! 絶対だからね!」
私「わかってるわかってる。大丈夫大丈夫」(←そっと手を放す)
子「ちゃんと支えてくれないとまた転んじゃうんだからね!」
私「わかってる、わかってるって」(←自分だけで自転車に乗っていると自覚していない子供を見ながらニヤニヤ)
↑練習の過程でこんなベタイベントもちゃんとやりましたよ!
 こうしてなんとか自転車に乗れるようになった子供ですが、やはり「今まで出来なかったことが出来るようになる」というのは感動がありますね。こう、なんか、ぐっとくるものがあるというか。
 思い返してみると自分にも、今、当たり前に出来ているけど昔は憧れていたことって結構あることに気がつかされますね。
 たとえば、ブラインドタッチ。
 この原稿を書いているときも当たり前のようにやってますが、小学生の頃はブラインドタッチできる中学生のお兄さん(※そう、中学生は「お兄さん」でした!)を尊敬の眼差しで見つめていたことを昨日のことのように思い出したりしますし……。
 そう考えると、「当たり前になってしまったかつてはすごいコトだったコト」っていうのは結構多いんじゃないでしょうか。
 たまにはそういったことを思い出しつつ、最初に出来るようになったときの「きらめき」を思い起こすのもいいんじゃないかあ、と思ったりします。特に「創作」には良い効用をもたらすんじゃないでしょうか。
 ときには、
 最初の「ときめき」覚えてる?
 って、自分に問いかけるのは、アリかもしれませんね。

   

■4月xx日
 GA文庫編集部の所在地は港区赤坂。
 ですので、他の場所では見られない、赤坂ならでは光景が結構あったりします。
●「外―XXXXXXX」というナンバープレートを良く見かける。
 最初は「これ、なんだろう?」と思ってましたが、この「外―XXXXXXX」というのは大使館の車にだけ与えられるナンバープレートなんですね。地図を見ると判るんですが、赤坂にはそれはそれは大使館が多いです。
 ということで他の地区ではめずらしいであろう「外―XXXXXXX」も結構頻繁に目撃できるというわけです。まあ、見たから何があるってわけじゃないんですけどねw
●普通に芸能人とすれ違う。
 TBSのそばということもあって、わりと普通に芸能人のかたとすれ違ったりします。みなさん、わりあい普段はノーガードで行動してらっしゃるんですね。何気に買い物をしていると、レジに意外な有名人が並んでたりしてびっくりすることもあったりします。
 ちなみに私が一番遭遇した回数が多いのは死神博士こと天本英世さんでした。なぜか判らないですけどヒット率は異常に高かったです。やはりあの異様なオーラが人目をひくのでしょうか。
●夜の料亭がすごい。
 赤坂にはいわゆる料亭がいっぱいあります。松屋やいわQメインの私にはまったく縁遠い場所でありますが。
 そして深夜に帰り道を急いでいると、この料亭前にすごい人だかりができている時があるんですね。
 お客さんでも、従業員さんでもありません。
 そう、テレビの報道番組の人たちです。
 政治家が出てくる瞬間を狙っているわけですね。
 ――きっとこの中で美味い酒と美味い料理をつつきながら、いろんなことが密談で決定されてるんだろうなあ……と思うと、正直複雑ではありますが。
 しかしそんな料亭も昼間はわりと普通にお弁当の販売をしていたりします。でも松屋やいわQメインの私には以下略。
■4月xx日
 いえそば買いました。
 嫁さんの首がやっと縦に振れたので。
 ちなみに首の横振りが縦振りになるまでおよそ半年かかりましたが、その間にカッターの切れ味が増した「新バージョンいえそば」が出たので良しとしましょう。何事もポジティブシンキン!
 それはさておき子供と一緒にわいわい言いながら作ったのですが、これはまあほんとに楽しいですね。やっぱり自分で打つと蕎麦の味もニ割増しぐらいで美味しい気がしますし。二八蕎麦だけにね!(驚くほどうまいこと言ってないYO!)
「水回し」など、蕎麦打ちで難しいとされる作業が簡単にできるように工夫されているところはさすがです。
 でも最初2回ほど失敗して、ちゃんと麺に整形できなかったんですけど(汗) まあ、それも無理矢理蕎麦がきにして食べちゃいました。こういう失敗込みで楽しいんだなあ、としみじみ感じた休日の午後でした。
 そして他のクッキングトイにもがぜん興味が出てきた私がここに! 次は何買おうかなあ……。
 あ、横振り始まった。
■4月xx日
 通勤途中にある上野公園の桜が、今、とてもきれいです。
 今年は大変な年になりましたが、それでも桜は毎年変わらず咲くんですね。咲いてくれるんですね。
 そしてこの桜は自分が死んだ後も、同じように咲いて人の心を和ませてくれるのだろう……ということに想いを馳せた瞬間、妙にしみじみとしてしまいました。
 願わくば私も、ひととき現実を忘れて笑えるような作品を……読者の皆様が少しでも元気になれるような作品を……お届けできればと思っております! 頑張りますよ!
 そして来年もこの桜に、笑って出会えますように。

   

「這いよれ! ニャル子さん」シリーズのイラストでお馴染みの狐印先生の画集「狐印イラストレーションズ」がまもなく発売となります!
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 GA文庫でイラストを担当していただいた「這いよれ! ニャル子さん」「メタルうぃっちシスターズ」「はうはう」の3シリーズのカラーイラスト&モノクロイラストを完全収録!
 特にカラーイラストはすべてA4サイズの大きさでご堪能いただける仕様となっております~。
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 また上記3シリーズのほかにも、GA文庫大賞募集ポスターイラストや「神曲奏界ポリフォニカぱれっと」に収録されたコーティカルテのイラストなど、ファン垂涎の原稿も収録。GA Graphicに掲載されたオリジナル壁紙イラストはもうここでしか見られない逸品かも!?
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 もちろん設定ラフ、キャラデザラフなどもふんだんに収録しております!
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 また今回はアニメイトさんで「狐印イラストレーションズ 限定版」もあわせて発売となります!

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 限定版は描き下ろしイラストで彩られた美麗BOXカバーと、特大サイズのポスターがついてきますので、ぜひお見逃しなく!
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■2月xx日
 現在「這いよれ! ニャル子さん」シリーズのイラストでおなじみの、狐印先生の画集をもりもり製作中!
 GA文庫で描いていただいたイラストは勿論、ホビボックスさんのドラマCDジャケットイラストや、キャラハイさんの抱き枕イラストなど、多数のイラストを収録しています!
 そしてカバーイラストは勿論描き下ろし!
 さらにアニメイトさん限定版では描き下ろし画集BOXと特大ポスターが付属する予定ですよ~!
 近日中にブログなどで詳細を告知予定です! 皆様よろしくお願いいたします~!
 現在、編集作業をしつつ、ここ5~6年ほどの狐印先生のイラストを改めて見返してしみじみしたりしております。
 GAGraphhicの壁紙イラストから始まって、「はうはう」「メタルうぃっちシスターズ」「這いよれ! ニャル子さん」と狐印先生を担当させていただいているわけですが、やはりそれぞれのイラストにいろいろな思い出があって感無量ですね……。
 A4サイズの大判で見ると、またイラストの迫力も格段ですし! 乞うご期待であります!
■2月xx日
 新人賞の二次読み開始。
 二次読みは一次読みと違って「孤独な闘い」でないのが嬉しいですね。
 具体的に言うと、一次でその作品を通した別の編集と、作品について語り合うことができるのが嬉しいところです。
「あの●●ってキャラ良かったろ?」「あー、あれ! 良かったですね~。まさか●●で●●するとは思わなかったですよ!」「でもさ、あの●●を活かすんだったら、もっと構成を変えて●●を前に持ってきて、設定の●●をなくしておけばいいと思うんだよね。あのシバリ、結構きついと思うんだ」「いや、ちょっと待ってください、それだとキャラの良いところを殺しちゃうことになりませんか? ボクだったらむしろ●●を●●して●●方面に……」「あーそうか、今はむしろそっちの方が受けるか!」みたいな感じで。
 なにしろその作品を読んでいる編集は現時点で世界に2人しかいないわけで、そう思うと語る側にも熱がこもろうと言うものです。
 さらに入れ込んだ作品になると勝手にパッケージとかキャンペーンなんかも考えだしたりして先走り具合が大変なことに(笑)
 逆に自分がイチ推ししていた作品がはねられたときの落胆はひとしおです(※もしかしたら作者以上に落ち込んでるかも……)。
 最終選考はまだちょっと先ですが、今からどんな作品に出会えるか超楽しみです!
■2月xx日
 近くの公園で催されている「梅まつり」を見に行きました。
 梅もほどよく満開で、鼻腔をくすぐる微かな芳香が春の到来を感じさせてくれます。
 毎年来ているこの「梅まつり」ですが、年を経るごとに、花が美しく、そして儚く、だからこそより美しく見える……というのはやっぱり歳だからでしょうか。歳だからですね。
 願わくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ
 西行法師のそんな句が五臓六腑に沁みわたる昼下がりです。……呑んでません! 呑んでませんよ!
■2月xx日
 また編集部が引越しをするらしいと風の噂が……。
 ふ。
 前回の引越しの段ボールをまだ開けていない私にまったく隙はなかったのですぜ!