編集長K村です。またもやってきました“なぜなにGA文庫”の第2回。今回のお題は、最初から意識せずともそうなっている人ならいいんですが、そうじゃない人はちょっと考えた方がいいですよ、な“カテゴリーエラー”の話。
 ネットなどを見ていると、よく「カテゴリーエラーで落とされるんじゃ」みたいなことを書いている人がいるのですね。「ホラーっぽいの書いちゃった」とか「主要キャラクターがオッサンで」とか。
 で、それについて編集部からぶっちゃけた話をすると、実はカテゴリーが審査に影響を与えることはないのです。
 例えば、学園モノじゃないから×とか、主人公が中高生じゃないから×とか、そんなことはしません。ジャンルも、SFだったりミステリーだったり、ホラーだったり、いろいろあっても困らない。むしろなんでもいらっしゃい、というのが編集部の基本スタンス。なので、気にせずジャンジャカ書いてOK。
 ただし、それは何を書いて応募しても大丈夫、という意味ではありませぬ。
 題材やジャンルは何がきてもいいけれど、対象読者をちゃんと意識して書いているか、についてはシビアに見る。
 そこで注目。応募要項の前振りに、
“GA文庫では10代~20代のライトノベル読者に向けた魅力あふれるエンターテインメント作品を募集します。”
と書いてあります。
 この部分。ここ大切です。試験に出ます。てか、ここのところは、審査に関わってきます。
 GA文庫はライトノベルレーベルです。で、GA文庫大賞はGA文庫編集部による、GA文庫読者、ひいてはライトノベル読者に向けた賞なのです。だったらライトノベル読者が喜ぶもので応募しないとダメだよね、という話。
 で、自分がおもしろいと思えるかどうかについてはみなさん意識しているはずなんですが、例えば身の回りで条件に合致する人が喜んでくれるような話かどうかについて、ちゃんと考えてない人が意外といるような気がする。
 自分がおもしろいと思えるかどうか、というのは作り手として大事なんですが、エンタテインメントである以上、受け手が喜んでくれなければ意味がない。そこが実は一番大切で、かつ大変だったりするのですね。
 まあ逆に言うと、“10代~20代のライトノベル読者が楽しめる作品”であれば、何を送ってきても大丈夫。なんかいろいろ書きましたが、カテゴリーやジャンルは気にしないでOK。ただ、対象読者のことは意識しましょう、ってそれだけのこと。
 応募を考えているみなさんは、そのあたりをちょっとだけ頭の隅に置いて作品に向かってくださいませ。

   

 そろそろ冬コミが視野に入ってきた今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。今回のK村ブログは“なぜなにGA文庫・GA文庫大賞の巻”です。
 とは言っても純粋な読者のみなさまというよりは、これから書き手になりたい人向けの話。そう、GA文庫大賞の審査について。
 まあ単にGA文庫は下読みさんを使わず、1次審査から編集が読んでます、ってだけのことなんですが。
 ここでいう下読みとは、小説賞などの選考において事前に原稿をチェックし、ふるい落としにかける作業、と言ってほぼ間違いない。要するに本選前の予備選、みたいな感じ。
 ですがGA文庫大賞の場合、そうした下読みさんはいません。最初から編集スタッフが読み、最終選考も編集スタッフ全員が集まって「ぎゃー」とか「わー」とか言いながら決めます。
 で、なぜこのような選考システムをとっているかというと、ぶっちゃけ“事前に作品を落とす”というのがどうにも気持ち悪いから、なんですね。
 いやまあ、もちろん最初から小説の体をなしていないとか、あまりにもひどすぎる、とかそういったモノは確かにあるんですが、それらをはじくために外部の下読みさんに作業をお願いする、というのがイマイチ煮え切らない。
 また、GA文庫大賞の場合、希望者全員に評価シートをお返ししています。これまた下読みという工程を入れてしまうと、その評価シート自体も下読みさんの仕事になってしまう。
 ところがGA文庫編集部にとって新人賞の選考というのは、作品もさることながら応募者のポテンシャルを計る大切な場でもあるわけです。評価シートを戻すことで、それを参考にして次の応募でよりグレードの上がった原稿が来たらいいなぁ、という願いがこっそり忍ばせてあったりするわけです。
 そして、これはもう当たり前のことなんですが、奨励賞受賞者には、ぜひレーベルを背負って欲しい。
 ここから巣立った作品がレーベルの顔となり、代表作となって欲しい、そんな願いもあります。
 である以上、そこに外部の人を入れ込む、というのはちょっと違う気がする。だったら最初から潔く全部自分たちで読めばいいじゃない、というのが今の方針なわけ。
 なので、応募数が極端に増えて本気で手が回らなくならないかぎり、この方針を変えるつもりはありません。なんというか、手作り感漂う流れではありますが、それがGA文庫クオリティ、ってことでご理解頂ければ。
 ちなみに応募作品数が300だとして、各担当に振り分けられるのが40~50本。
 自分の場合は、第2回前期の1次で読んだのが42本。当然その作品には自分が評価シートを書いて戻しています。それ以外の応募作に対する評価シートも、このブログにいる面々が書いている、ということになるわけで。
 ……えっと、大丈夫なのかこいつらで、と思ったアナタ。その感覚は正しい、多分。

   

初めましてのご挨拶

 初めてのみなさま初めまして。一部でご存じの人こんにちは。GA文庫編集部編集長のK村でございます。
 GA文庫も2006年1月に創刊して、早4年目。そろそろ編集部から読者のみなさんにダイレクトに情報発信したいよね、というわけでブログを立ち上げました。
 いやまぁ、そんなに肩肘張ったことをやるつもりは全然なくて、その日に起きたこととか、編集部の惨状とか作業の停滞っぷりとか原稿の遅れっぷりとかをチマチマご報告するゆる~いページになりますので、みなさまお暇なときに覗いてくださいませ。
 自分以外にもGA文庫に関わっている人間が次々出てきてあらぬ事を口走ると思いますが、なま暖かい目で見守って頂けると幸い。
 ちなみにこのページにある各スタッフの肖像&プロフィールですが、これは“リアル”です。写実主義と言っても過言ではない。
 虚構だらけのこの世の中で、光り輝く真実の光であります。人相が悪いのを通り越して人外っぽいのが混じってますが、これでだいたい合ってます。
 いや、ホント。
 なお、自分の持っている銃ですが、これは東京マルイのハイキャパガバメントです。45ACPバンザイ。
 というわけで、GA文庫ブログをよろしくお願い致します。